北海道美術ネット別館

美術、書道、写真などの展覧会情報や紹介。毎日更新しています。2013年7月末、北見から札幌に帰還。コメントはお気軽に。

■米倉麻希個展「記憶のカタチ」 HAND STITCH + PIECE WORK (2018年10月12~17日、札幌)

2018年10月15日 21時00分00秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト

 米倉麻希さんからいただいた案内状には、次のようなことばが記されていた。


24種のバッグによる空想の旅…
私の記憶のかけらは心の中に積もり続け
出番を待っている
ステッチが余白を綴りだし
ピースは連なり動きだす!


 今回は自分で布を織るのではなく、既製のグレーの布に刺繍ししゅうしたバッグや、布をつなぎ合わせた(ピースワーク)が並んでいる。

 デザインはとてもシンプル。
 冒頭画像で、左側の柱に掛かっているバッグは「ヘリンボ」といい、紳士服などによく使われている織物の模様「ヘリンボーン」に由来するデザイン。
 一般的なパッチワークキルトなどであれば何度も反復されるであろう模様が、ここでは1度しか繰り返されていない。

 右側の柱にかかっているのは「Arci」。
 アーキテクチュア(architecture=建築の意味)によるタイトル。たしかに、見ていると、建築図面の透視図法に見えてくる。

 2枚目の画像のバッグは「Lentää」(äは「a」にウムラウト)。フィン語で「蝶」の意味。

 このほか、マルセル・デュシャンの窓の作品を念頭に置いた「french window」、白と黒の反転したクロス型をデザインした「Negaposi」など。
 「Euclid」は、あきらかに幾何学を踏まえたネーミングだろう。
 ペアノ曲線に由来する作品もあるらしい。

 これ以上引き算ができそうにもないほどの、ごく簡素な図案のなかにも、米倉さんなりの好みや意図が込められている。

 バッグのほか、鍋敷きやコースターも展示されている。


 今回の展示のテーマとは直接関係のないウサギたちは、搬入する荷物の隙間に詰められたもの。
 ギャラリーの南側の窓辺に並べられていた。


 筆者は会場で、なんだか、米倉さんの住む釧路の文化・美術状況についてばかり話をしていたようで、もうすこし作品についてきちんと話を聴いてくれば良かったです。すみません。


2018年10月12日(金)~17日(水)午前11時~午後6時
GALLERY kamokamo(札幌市南区真駒内幸町1)


□米倉麻希 染織造形 http://attic4.wixsite.com/10note

□十月のノオト http://10-note.blogspot.com/

米倉麻希染織展 (2008)





・地下鉄南北線「真駒内駅」から約690メートル、徒歩9分

・じょうてつバス「南区役所前」から約380メートル、徒歩5分。中央バス「南区役所前」から約220メートル、徒歩3分
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■秋の風色6人展 (2018年10月11~16日、札幌)

2018年10月15日 15時41分31秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 「どうしてこういう顔ぶれがそろったの?」
と聞きたくなるぐらいにジャンルも年齢もさまざまな6人による展覧会。
 札幌で「白うさぎ 陶工房」を主宰する飯田順子さん(陶器・陶雑貨)が、残る5人全員と知り合いで、声をかけたということのようです。裏を返せば、互いに顔見知りではない出品者もいるということ。
 会場の「石の蔵ぎゃらりぃ はやし」は、古い石倉を改装したギャラリーで、2階はみしみしと音を立てる急な階段を上っていかなくてはなりません。あまり広くないので絵画展などのために借りる人は少なく、クラフト系の作り手から愛好されています。このスペースに、よくぞこれほど詰め込んだ! と驚くほど、たくさんの小品が所狭しと置かれています。

 冒頭画像は、白うさぎ陶工房のコーナー。
 小皿、箸置き、茶碗、陶板、カップなどが並びます。
 モティーフになっているのは、カエルや象、ウサギなど。かわいらしくて、小さなものが得意なようです。

 ちなみに中央上部に、黒いふちに囲まれた白っぽい陶板が見えますが、これはシンガー・ソングライター山下達郎へのオマージュとして作ったコラージュふうの作品で、ご本人の顔が描かれているわけではないですが(なので、著作権や肖像権、歴代のアルバム名などがちりばめられ、ファンにはたまらない1点になっています。

 ところで、白うさぎ陶工房さんの、各種イベントなどへの出品ペースにはすごいものがあり、この展覧会の最中の週末も、白石区のアクセスさっぽろの催しに参加していました。




 ゴトウマキエさん。
 「ウッドバーニング」という技法で制作したイラストが目を引きます。
 変な言い方かもしれませんが、「木を焼いた」という感じはあまりしなくて、シャープで生き生きした線が光っています。さすが「北海道イラストレーターズクラブアルファ」の会員。

 ポストカードやトートバッグなどもあります。
 一方で「あんまりがんばりません。」などと書かれた、ゆる~い感じのポストカードなどもあって、別の一面を見せています。




 小西木材(木彫作品)。
 小西さんは恵庭の方で、千歳のクラフトイベントを主催しているそうです。
 くるみボタンやバッジ、カテラリーなどが並んでいます。





 駒澤千波さん。
 道展会員の日本画家で、精緻に描かれた動物の絵の大作などを描く一方で、野外アート展や、モノヴィレッジなどの「ものづくり系」イベントにも参加するなど、一般的な画家の枠にとどまらない活発な活動を展開しています。
 今回は、金魚をモティーフにした小品がたくさん展示されています。小さなアクセサリーなども並んでいます。




 いさちさんも、「NewPoint」などのグループ展から「ものづくり系」イベントまで幅広く出品しています。
 イラストや絵画、立体などを手がけていますが、青空が描かれていることが多く、見るとすぐ「いさち」さんだと分かります。




 みよしあやなさん。
 なんと、札幌大谷大の学生さんです。
 ちょっと少女漫画っぽいテイストの木版リトグラフなどが展示してありました。
 トートバッグやポストカードもあります。
 ちょっと面白かったのは「スイマニヤラレタ!」という文字が書かれた入れ物。テレビゲーム・ネイティブ世代の感性だなあと思いました。


 ことし5月に書いた「サッポロ モノ ヴィレッジの衝撃」という記事でも触れたとおり
「現代アート」
でもなく
「団体公募展系の絵画・彫刻など」
でもない、第三のジャンルとして
「ものづくり系」
が、この10年ほど、着々と存在感を強めつつあるようです。
 そして、「ものづくり系」が勢力を単純に広げるというよりも、「絵画など」と相互に越境、浸透しあっているのが現状ではないかと思います。



2018年10月11日(木)~16日(火)午前11時~午後6時半(最終日~5時)
石の蔵ぎゃらりぃはやし (札幌市北区北8西1)


□ブログ「白うさばらし」 https://blog.goo.ne.jp/shirousa4494

陶工房 白うさぎ「初夏の陶展」 (2009)
陶工房白うさぎ 三人展「うさぎの玉手箱」(2007年)


□はじめまして、こんにちは。 ゴトウマキエです。 https://goma-ma-goto.jimdo.com/

□小西木材 http://konishimokuzai.com/


□KOMAKOMA http://chinakoma.web.fc2.com/

ハルカヤマ藝術要塞2017 FINAL CUT
駒澤千波「ふたつめの言葉」 (2014、画像なし)
駒澤千波展 (2013)
駒澤千波「いざない」 ハルカヤマ藝術要塞(2011)
【告知】第41回北海道教職員美術展(2011)※画像なし
第4回にかわえ展 (2010) ※画像なし
第40回記念北海道教職員美術展(2010)
にかわえ展(2009)
500m美術館(2008)
2008日本画の「現在」展
第23回北の日本画展(2008)
第2回にかわえ展(2008)
駒澤千波展(2007)
駒澤千波日本画展(2007)
以下、画像なし
にかわえ展(2007)
第21回北の日本画展(2006)
寒昴展(2006)
北海道教育大学札幌校日本画展(2004)
Graduation Exhibition 2003 2003年度北海道教育大学札幌校芸術文化課程美術コース卒業制作展(2004)=2月11日の項
第18回北の日本画展(2003)
にじいろ 北海道教育大学札幌校日本画研究室3年目=2月10日の項


□絵描き屋さん。いさち https://ameblo.jp/eat-star/
□いさち @doumokoumo_o


□みよしあやな @obake_suki



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10月14日(日)のつぶやき その2

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2018年10月15日 01時47分57秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他
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