前沢牛と愉快な仲間たち

地域のことなどいろいろ

流氷と氷山

2018-12-17 14:29:40 | 日記
タイタニック号は、1912年4月14日の夜、ニューファンドランド沖を航海していました。

しかし巨大な氷山と衝突してしまい、史上最大の海難事故を引き起こしました。

北極海の氷山は、ときとして大西洋を南下して、航行中の船舶にはとても危険な存在なのです。

いっぽう、根室の「流氷まつり」で知られる流氷ですが、こちらも船の航海を妨げてしまいます。

しかし、海を埋め尽くした流氷原は、どこまでも歩いて行けそうでロマンを感じさせます

氷山と流氷、単に大きさが違うだけではありません。

氷山は、海に浮かんでいても海水が凍ったものではありません。

陸の氷河が海に押し出され、流れ出したものです。

氷河の氷の原料は雪なので、氷山の氷は溶かすと真水になります。

南極の氷山をアラブの乾燥地帯まで引っ張ってきて、水資源として使おうという話があるようですが、これも氷山の氷が不純物を含まない純粋な氷だからでしょう。

一方、流氷は海水が直接凍ったもの。

ですから、流氷の氷は塩分をたくさん含んでいます。

北極の氷はほとんどがこの海水が直接凍ったものになります。

氷山は、海上に出ている部分の数倍の体積を海中に隠しているので、当時最大の客船だったタイタニック号といえど、ひとたまりもなかったということです