バロックな話

バロック音楽/バッハとチェンバロ演奏、あるいは音楽のいびつな雑感

トン・コープマンのオルガンリサイタル

2016年07月05日 | 演奏家
 久しぶりのコンサート。6/26(土)に所沢ミューズアークホールでのトン・コープマンによるオルガンリサイタルを聴いてきた。ここのホールでオルガン演奏を聴くのは初めてだ。プログラムはバッハを中心に有名な曲ばかり。

 コープマンの演奏は、聞きなれた楽曲を多彩なレジストレーション(ストップの組み合わせ)や大胆なテンポ設定に加え即興の装飾音符を多発し、今まさにここで音楽が創造されているというリアリティを感じさせてくれた。また71歳の御身から紡ぎだされる音楽とは思えないエネルギッシュで、非常に興味深い素晴らしい演奏であった。

 演奏終了後には即売のCD購入者を対象にサイン会までやってくれるサービス精神には恐れ入った。僕も買ったCDにサインを頂いた。下手な英語で「素晴らしい演奏に感動しました」と伝えると、にっこり笑って握手の手を差し伸べてくれたことにもまた感動。

 オルガンはホールに最適化されて設計・設置されるものであるが、柔らかさと明瞭さを兼ね備えた良い音に仕上がっている。オルガンのパイプからの直接音と残響音のバランスが絶妙で、当たり前のことではあるが所謂オーディオによる再生とは一線を画する別物だ。このオルガンが12平均律に調律されていることが非常に残念である。今後も機会があれば聞きに行く価値のあるオルガンである。

<J.S.バッハ>
小フーガ ト短調BWV578
パッサカリア ハ短調 BWV582
幻想曲 ト長調 BWV572
コラール「目覚めよ、と呼ぶ声あり」BWV645
コラール「天にいます、われらの父よ」BWV682

<ブクステフーデ>
トッカータ ヘ長調 BuxWV157
前奏曲 ニ長調 BuxWV139
わが魂よ、いまこそ主を讃えよBuxWV213‐215

<スウェーリンク>
大公の舞踏会 ト長調/エコー・ファンタジー
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