バロックな話

バロック音楽/バッハとチェンバロ演奏、あるいは音楽のいびつな雑感

バッハに還る

2010年11月21日 | 音楽

 今年はバッハ以外のバロック音楽を器楽曲を中心にもっと体験したいとの思いから、それなりに様々な作曲家の音楽を聴いてきた。それぞれに個性があり、新たな発見も得られたので良かったと思う。

 印象に残った作曲家をいくつか挙げると、パーセル、ルクレール、ボワモルティエ、テレマン、フローベルガー、ダングルベール、コレッリ、ブクステフーデ、タルティーニ、アルビノーニ、パッヘルベル、F.クープラン、L.クープランなどなど、これまで少しは耳にしたことはあったものの、あまり「本気」で聞いていなかったことに少し後悔した。

 上記の中でも特に気に入ったのはアルビノーニとパーセル、それにパッヘルベルである。厳選された旋律に加え、曲の展開が明快でしっかりした統一感のある曲を多く残していると思え、退屈な曲が少なく感じた。

 逆にF.クープランは注目すべき曲もあるが、全般的に装飾音が多すぎて、冗長で退屈な曲が多く、すぐに飽きてしまった。同じフランスの作曲家のルクレール、ダングルベールの方が渋くてしっかりとした曲を残していると感じた。

 上記の作曲家は、作曲家としての個性や信念を、現代に通じる音楽、つまり普遍的な作品としての音楽を意識したものにはあまり感じられなかった。彼らは時代の作曲家であったのである。

 来年はもう一度バッハに還って、その音楽に秘められた可能性について探って行こうと思った。

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