バロックな話

バロック音楽/バッハとチェンバロ演奏、あるいは音楽のいびつな雑感

バッハに帰る

2016年11月28日 | 演奏家
 バッハコレギウム・ジャパン(BCJ)のバッハカンタータ全集、SACD Hybrid盤、BISレーベル 55枚組(輸入盤)を入手した。BCJのコンサートはマタイ受難曲、ヘンデルのメサイアで素晴らしい実力は認識済みのため、躊躇なく購入。年末年始休暇に向けてたっぷりと聞きこむ予定であるが、早速リスニングを開始した。

 バッハのカンタータは、彼の曲の中でも特に美しいメロディの宝庫。美しいのみならず、厳しさや激しさ、喜怒哀楽、いやそれ以上の多様な情感に出会える素晴らしい作品群だ。キリスト教徒でもない僕にも曲の魅力だけで十分楽しめるのである。ドイツ語歌詞の英対訳付きなので、歌詞の雰囲気はわかるが、キリスト教(プロテスタント)の教えとしての何たるかは理解する能力が無いのが残念だ。本来の曲の価値は享受できないことになるが、そこは割り切るしかないと自分に言い聞かせている。

 BCJの演奏はどこまでも素直な演奏で、透明感に溢れている。こんなに上手い演奏は、さすがバッハメダルを授与された鈴木雅明氏のなせる技だ。マスター録音はPCMだが、SACDへのリマスターにより、SACDの音の特徴である滑らかでキツさが全く感じられない仕上がりになっているところも素晴らしい。バッハのカンタータ全集は僕の未開のジャンルなので、これからもどんな美しい曲に出会えるか楽しみでならない。今年は「バッハに帰る」でしめくくろう。
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