魚灯

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お次は韓国。

2011-11-29 | 暁の「みつけモン」
さて、鳥取公演を何とか終えエイチエムピーのお稽古に戻った私でしたが
鳥取公演直後に風邪をひき、ただでさえお稽古に穴をあけ迷惑をかけている
のに、マレビトの会ソウル公演までの貴重な1週間の『最後の炎』のお稽古
をマスクマンで過ごしました。

可能な限り風邪回復に努め(お稽古帰りも飲みません)あっと言う間に再度
マレビトの会参加。いざソウルです。

既に気持ちは焦っておりましたよ。
なんせ、私以外の出演者や演出家は何日も前にソウル入りしている…まただ、
ただでさえ遅れている。しかししかし、エイチエムピーの方もぎりぎり…、
ソウルに着くまでレコーダーに録音した『最後の炎』の台詞を未練がましく
聞いたのでした。

ラッキーな事に韓国に留学経験のあるスタッフさんと二人で渡航だったので
難なく宿泊のゲストハウスまで辿りつくことが出来ました。ついてくだ~け。


フェッファと言う駅が最寄りの街。
ここは下北沢どころではない!!3歩毎に小劇場に出会う街。バス停かと思い
きや小劇場のチラシがぎっしり貼られている看板。まさに小劇場パラダイス

はてはて、↑ここが本番の会場となった建物。実は私達劇場の情報を全く得て
おらず、ゲストハウス以降はソウル慣れしたスタッフさんとほぼあてずっぽで
歩きまわったのでした。それらしい建物ばかりで惑わされ可笑しかったです。


なんとか皆がお稽古してるスタジオに辿り着きますと、以前からの共演者の
チョン・ヨンドゥ氏が『暁さ~ん!』と↑この方を連れてこられた。
『コノヒトハ~、ワタシノ、スゴイー、センパイ、デス』と。
HIROSHIMA-HAPCHONソウルバージョンの出演者チュンソン氏です。
韓国で有名な俳優さんらしく、実際とてもイイ俳優さんでした。お稽古も
とても前向きで穏やかで…。近くの人気ワッフル店で沢山ワッフルを調達
し、何度かお稽古場に差し入れて下さったりもしまして女子は特に養殖
されている気分でした。


そしてこの美女もソウルバージョンの出演者、ソナ氏。
元気でとても可愛い!!作品も日々更新し、日本人スタッフからの助言
(ふざけた日本語)を翌日にはマスターして台詞に取り入れていた。
貰いタバコの名手。覚えた日本語『タバコクレ!』


こちらもソウルバージョンの出演者ウンジ氏。彼女はミュージシャンであり、
ヨガの先生でもある。色んなものが透き通っている彼女にうっとりして
お稽古前にヨガをして貰ったり兎に角くっついた私でした。
大人っぽそうだけど、イジルととても可愛い人で、本番が終わってバラシ
待ちの間『アキサン・・・ワタシノ、カンガエタ、ダンスオシエマス。コレハ
ココロモ、カラタモ、ハッピーデス、トリダンス、ト、イイマス』と言って
飛び跳ねて道頓堀のグリコの看板の様なスタイルをとるダンスを教えてくれた。
傍に居た駒田大輔さんと3人飛び跳ねるグリコになりました


本番の会場は↑のガラス張りで温室の様な作りのエリアと、この部屋をでた
屋上テラス、そこから繋がる階段の踊り場で、其々俳優が配置されました。
明るい時間に始まり日が暮れて行くとだんだんムーディになります。

外からだって様子が伺えます。


韓国はとにかく食事がお手頃。
近くの定食屋さんに何度もお世話になりました。
350円位でお腹いっぱいです。お稽古の合間にキムチ等が食べれてしまう
のも韓国だからこそ!疲れも風邪もニンニクと唐辛子で吹っ飛びます


毎日大変な作業を一生懸命やって下さるスタッフさん、と、演出の松田さん。
皆お酒好き、ビール好き。特に真ん中が舞台監督の岩田さん(YCAMのスタッフさん)なんですが
仕事も早ければ切り替えがちゃんとしていて、もっぱら外では『メッチュ、チュセヨ』
(ビールお願いしますの意)と言っていた。

食べて飲んでばかりではありません。鳥取に続き作業は夜中まで続きます。
ゲストハウスは相部屋なので、リビングにでてミーティングやひとり稽古、作業を
行います。音響、映像システムスタッフさん。最後までよりよいものをと奮闘中。


ぎりぎり迄作業をして帰る。ソウルが遅く迄にぎやかな街で助かりました。
働き帰る人々。


怒涛のお稽古を終え本番。
…雨が降りました。最強の雨男が居るのです。松田さん・・・外使うのに・・・。
紳士的な現地スタッフさんが本番中に傘をさしてくれながら喋りかけてくる、
と言ったプチアクシデントもありながら、沢山の方に観て戴き楽しい公演
でした。(勿論緊張しいの私は覚えたてのハングルや段取りにカチカチでした




ほっとした最後の夜。打ち上げです。
韓国の売れっ子作・演出家、ソン・ギウン氏(写真1番下左)のオススメの焼き肉屋さん。
ここに来ると必ず演劇人に会うと言うお店なんだそうな。たらふく食べて飲んでも一人、
1000円~1500円。・・・住みたい。


韓国の食が名残惜し過ぎて、空港でもソウルフードをチョイスしてしまいました。

鳥取に続きとてもハードなクリエイションと本番でしたが、現地スタッフさんも
至れり尽くせり頑張って下さり、とても有難い公演となりました。
マレビトの会さん、スタッフ関係者、共演者の皆さん、ぎりぎりなスケジュール
を許して下さった演出家、いらして下さった沢山のお客様に感謝感謝です。お
陰で貴重な経験が出来ました


・・・あれれ。
ココは京都駅前。未だ飲むの~



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