玉陽庵 算命学ブログ

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宿命律音と宿命納音 その1

2015年01月28日 | 算命学 あれこれ
昨日は宿命に「破」を持っている方のお話でした(^^)

本日より、宿命に「律音」「納音」を持つ人のお話をしたいと思います。

まずは、「宿命律音」。
どのような形かと言いますと、全く同じ干支を二つ、宿命の中に持っている方です。

例を挙げてみましょう。

25歳で将棋界初の7タイトルを独占するという圧倒的な実績を残したことで有名な
羽生善治さんも、この「宿命律音」をお持ちです。


  庚 乙 庚
寅 戌 酉 戌 寅
卯 戊 辛 戊 卯

ご覧のとおり、日柱(生日の干支)と年柱(生年の干支)に
同じ「庚戌(こうきんのいぬ)」という干支をお持ちですね。

「宿命律音」に共通する特徴としては、一つの事にかける前進力、集中力が大きいこと。
羽生さんの将棋に対する集中力については、ここで語るまでもないでしょう。

また、このように一つの事に集中してしまうため、どうしても人生の行動範囲は
狭くなりがちで、意識も広がりにくいとも言われます。

羽生さんがご結婚の際、「結婚指輪は給料の3か月分」という話を真に受けて
非常に高額な指輪を奥様にプレゼントした・・・という伝説がありますが
事の真偽はともかく、自分の集中している世界以外の事に少々疎いということは
十分あり得ます。

さて、この「宿命律音」、出る場所によって家族の在り方が垣間見えるという
部分があります。

相性で「律音」は非常に仲良しの関係だとお話したことがあると思います。
これを宿命に持つ場合、親や家系と絆の非常に強い関係ができあがり、
離れにくくなるという現象が出るのです。

羽生さんの場合は、「年柱と日柱」の「宿命律音」ですね。

  庚○庚
  戌○戌

この場所に律音がある方の場合、「本人」と「親」とが一体になっています。

羽生さんのご両親へのインタビュー記事を見ると、ご両親は「特別な事はなにもしなかった」
とおっしゃっています。
ただ、「自分が買い物をしたいから」と週末に将棋大会の開かれている
都心のデパートに連れて行くなど、ごく自然に息子のサポートをし、
「息子の将棋をしている姿が好き」と適度な距離でしっかりと見守り、
小学生でプロ養成所である「奨励会」入りを認めるなど、
幼い頃から息子の決断をことごとく尊重していたようです。

普通の親ならば欲を出して「英才教育」の名のもとにプレッシャーをかけたり
「将棋ばかりしていないで勉強しろ」と、その才能の芽を摘んだりしがちなところを
余計な口出しはせず、温かく見守りながら必要な手助けだけはするという
絶妙な距離感を保った接し方は、律音親子ならではでしょう。

また、お母様はすでに中学生でプロ棋士になっていた息子に高校を出るよう勧めた
ことを後悔なさっていたようですが、羽生さん本人は、「かえって良かった」と
お母様を責める事を一切おっしゃっていません。

おそらく羽生さんもご両親に対して、絶大な信頼を抱いていらっしゃるのだと思います。


場合によっては「親離れ、子離れがしにくい」という難点が出る事もありますが、
「宿命律音」の信頼関係や絆を最大限に生かして絶妙な子育てをすると
ここまで子供の才能を伸ばせるという見事な例ではないでしょうか?(^^)




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