静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

水産関係の講義「海洋深層水」

2021年07月17日 20時13分29秒 | 授業・講演

静岡県水産・海洋技術研究所の水産技師を招いて行った講義、今回のテーマは、「海洋深層水」
海洋深層水を取水しているのは、北海道から沖縄まで日本全国に15地点ほどあります。

学園がある焼津市地先の駿河湾からも水深の異なる2つの層から海洋深層水が取水され、いずれも「駿河湾深層水」として利用されています。

講義では、深層水の特徴とその利用についてを中心に、お話ししていただきました。


深層水については、基本的な知識がある生徒はほとんどいません。
その特徴として低温で安定していること、清浄性が高いこと、栄養塩の含有量が高いことなど、ちょっと難しいことも含めて、すべてが新しい知識となったようです。

また、深層水は、水産利用のみではなく、食品の製造、健康増進的な活用、農業やエネルギー分野など、幅広く利用されていることに認識を新たにしているようでした。

さらに、沿岸からの距離や水深によって生息する魚種の違いなども講義していただき、静岡県特産の一つで、深海性の魚であるキンメダイの種苗生産研究にも使われていることを初めて知った生徒がほとんどでした。

焼津に取水施設のある駿河湾深層水は、毎月第1土曜日を「駿河湾深層水の日」としており、くみ上げたままの原水のみ一人1回、20リットルまで無料で入手できます。
利用法としての私のおススメは、原水を淡水(水道水又はミネラルウォーターなど)で1/3に薄め、その水でパスタやブロッコリーなどの塩ゆでをすることです。

塩分濃度がちょうど1%程度となり、パスタなどをゆでるのに適切な塩分濃度になります。
市販の精製塩を入れた水でゆでるよりも、ミネラル豊富て新鮮な海洋深層水を使うほうがうまみを感じられます。
ぜひ、お試しください。

 

※ 学園の見学説明会及びオープンキャンパスの申し込みを受け付けております。
  漁師になることを考えている方、学園に興味のある方の来園をお待ちしています。
  「Zoom」による説明も可能です。
  詳しくはホームページ https://gyogaku.com/setsumei/
  をご覧ください。

※ 令和3年7月25日(日)13時30分~、海・山「好き」の働き方「移住オンラインセミナー」が開催されます。
  自然を相手に仕事をしている先輩移住者をゲストに迎え、「漁業」「林業」の魅力について、たっぷりと語っていただきます。
  静岡に移住して漁業・林業を始めた先輩移住者に直接聞ける希少なチャンスです!
  お申し込みは、こちらから。

  https://fujisumikae0725.peatix.com


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 水産関係の講義「サクラエビ」 | トップ | 深海魚おじさん・お兄さんの講演 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

授業・講演」カテゴリの最新記事