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宮城県のタクシーの営業区域の状況について

青森県のタクシーの営業区域はこちら 岩手県のタクシーの営業区域はこちら 営業区域一覧の完全版はこの資料の中にあります

<宮城県>

宮城県で交通圏が設置されているのは、塩竈市および気仙沼市を中心とした区域のみです。

東北最大の都市の仙台市は、周辺自治体を全く含まない単独の「仙台市」という営業区域となっています。隣接する名取市・岩沼市・多賀城市・宮城郡七ヶ浜町/利府町/松島町・塩竈市・富谷市あたりまで含む「仙台交通圏」が存在してもおかしくないような気もしますが、いろいろと経緯や事情があるのでしょう。これら周辺自治体の実際の営業区域は以下の通りです。

名取市・岩沼市・多賀城市=それぞれ単独の営業区域

塩竈市・七ヶ浜町=「塩竈交通圏

利府町・松島町=「宮城郡

富谷市=「黒川郡」(単独市制前の富谷町が属していた郡、現在の黒川郡は大和町・大衡村・大郷町からなる)

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気仙沼交通圏は、平成の大合併前は気仙沼市と本吉郡唐桑町からなりました。その気仙沼市はその唐桑町および市の南隣の本吉郡本吉町と合併して新たな気仙沼市となりましたが、旧本吉町域は現在も「本吉郡」という営業区域に属しています。

石巻市は平成の大合併で周辺の6つの町と合併しました。しかし、タクシーの営業区域としての「石巻市」はもとからの石巻市域のみが属し、桃生郡に属していた5つの旧町域は現在も「桃生郡」、牡鹿郡に属していた旧牡鹿町は現在も「牡鹿郡」のままです。現在の牡鹿郡には女川町のみが属しており、桃生郡のうち石巻市と合併しなかった矢本町と鳴瀬町の2町は合併して東松島市となったので桃生郡は消滅しています。

やはり平成の大合併で成立した大崎市域の状況は、2023/4/18付ブログ記事「宮城県大崎市は4つのタクシーの営業区域にまたがります」で書いた通りです。志田郡・玉造郡は桃生郡同様平成の大合併で消滅しタクシーの営業区域に名を残すのみですが、遠田郡は現在も涌谷町・美里町(小牛田町と南郷町が合併)が属しています。

宮城県北部では広域合併がなされ、栗原郡は全自治体が1つになって栗原市となりましたが、タクシーの営業区域としては「栗原郡」のままです。登米郡も全自治体が合併して登米市になりましたが、本吉郡に属しながら登米郡の各自治体との関係性も強かった津山町も登米市に合流しており、タクシーの営業区域の「登米郡」とはイコールになりませんでした。旧津山町域は、南三陸町(志津川町と歌津町が合併)および気仙沼市のうち旧本吉町域と同じ「本吉郡」の営業区域に属します。

タクシーの営業区域としての「加美郡」は現在の加美郡とイコールですが、加美町のほうは平成の大合併で3つの町(中新田町・小野田町・宮崎町)が合併して成立したものです。

一方、仙南地域(仙台市より南側)の自治体は平成の大合併には関与しておらず、「角田市」「白石市」「亘理郡」「伊具郡」「柴田郡」「刈田郡」と以前からの市郡単位の営業区域が自然な形で存続しています。

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