まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

高校3年生になっても、という意見は許されないらしい。

2006年12月05日 | 教育、文化、少子化
卒業目前…女生徒2人“退学” 「教師に暴言吐いた」 県内の私立高

  県内の私立高3年の女生徒2人が「教師に暴言を吐いた」として、卒業を半年
  後に控えた10月末、事実上の退学処分を受けていたことが29日、分かっ
  た。女生徒らは非を認め、母親と一緒に教師らに謝罪し、土下座までしたが、
  学校側は処分を変えなかった。

報道のされかた。
こういう風に書くと、一瞬にして、西日本新聞がどちらの立ち位置で語っているか
すぐに理解できます。

  女生徒や学校の話を総合すると10月13日の5時間目、「昼休みにたばこを
  吸った生徒がいた」として、持ち物検査があった。女生徒2人は化粧ポーチを
  持っており、生徒指導担当教師は「校則違反にあたる」と没収した。その際、
  教師が「卒業まで(化粧ポーチを)返さない」と言ったことに、女生徒が反
  発、「暴言」を吐いたという。

直前の行為を書くと、割と、押しなべて、こんな感じになると思いますが、
記事にする以上、退学者に対して、「人権」も含めて、
退学者を「断罪」することは、間違ってもしないでしょう。
となれば、

  担任、学年主任も交えて話し合ったが、2人はその場で自宅待機を命じられ
  た。2人はその後、母親と一緒に学校に出向き、土下座して処分の軽減を求め
  たが、1週間後に父母が学校に呼ばれ、校長から転校を命じられた。

  女生徒のうち1人は5日間、ショックで食事がのどを通らず、体重が減ったと
  いう。2人はその後、県外の通信制高校に転入、アルバイトをしながら通学し
  ている。

これで、内容的には、学校側が、「不適切」な対応をしている。
そういう話にもっていく。
というか、そういう話だろう、という意図になっております。

  同校では生徒の処分基準として「教職員に対する暴力、暴言行為は退学に処す
  ることもある」「喫煙が現認された場合は停学1週間、たばこ所持は同3日」
  などと定めている。今回の場合も基準に照らし、職員会議と校長判断で処分を
  決め、「職員会議でもほとんど異論はなかった」という。

多分、こういう規定は、学校側に当然用意されていて、
生徒は、そのぎりぎりのラインを、当然知っているはずです。
「ふざけ行為」なのか「挑発行為」なのか「授業妨害」なのか、
その都度、当たり前ですが、高校3年生にもなって、
その「線引き」を知らないはずがありません。

  たとえば、今回の処分の背景には「これまでの生活態度」がある。学校側は2
  人に「授業中にあぐらをかく」「教師に向かって『うるせー』」などの問題行
  動があり、再三指導したとする。これに対し、2人は「授業中に注意を受けた
  ことはあったが、先生から呼び出されて注意を受けたことなどはなかった」と
  しており、両者の認識にはかなり開きがある。

そこで、「専門家」の登場です。

  大分大の山崎清男教授(教育経営学、教育行政学)は「処分の妥当性は学校独
  自の基準によるため第三者が判断するのは難しい。処分の結果だけではなく、
  そこに至るまでの指導の積み重ね、プロセスが大切。最終的な処分決定に至る
  まで、警告や謹慎など、生徒に分かりやすい指導を学校はどれだけ重ねただろ
  うか」という。

さて問題です。

今、盛んに論議されている「いじめ問題」。
いじめをした子供。常習化している子供を、自宅謹慎にするとか、
別教室で授業を受けさせるか、ありますが、
いじめを起こす子供に対して、学校側は「適正な処分」を
行うことができるでしょうか?

処分の結果だけではなく、
  そこに至るまでの指導の積み重ね、プロセスが大切。最終的な処分決定に至る
  まで、警告や謹慎など、生徒に分かりやすい指導を学校はどれだけ重ねただろ
  うか。

これは、今まで、さんざん繰り返し専門家と称する方が投げかけてきた内容です。
高校でも、高校3年生であっても、
「指導」を必要とし、繰り返しの警告を与え、
子供に、わかりやすい指導を重ねる。

繰り返しの問題です。

今の小中学校のいじめ問題で、いじめを繰り返す子供へ、
わかりやすい、繰り返しての、さらに何度も警告をし、
あげく、処分をした場合、

それでも、その子への処分は「適切」だったかで、問題になる確率は?

こういうことを含めて、
世論の様々な意見を含めて、
断固として、引き受けられる、責任者は、本当にいるのだろうか?

  処分の妥当性は学校独自の基準によるため第三者が判断するのは難しい。

うるせー、と言ったら、どうなるか、
この子にとって、どうなるか、わかっただけでも、効果的な社会勉強に
なったという意見は、当然、ないですよね。
言ってはいけません。





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