まなびの途中

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五輪を招致するのはいいんだけど.......。

2006年07月24日 | 政治
そういえば、東京は五輪招致をしているんだった。
16年夏季五輪 無関心に危機感、都が「都民集会」開催

  2016年夏季五輪の開催を目指す東京都は20日、招致機運を盛り上げよう
  と千代田区の日比谷公会堂で「都民集会」を開いた。
  福岡市と争う国内候補地決定は8月30日。都民の無関心が指摘され、危機感
  を抱いた都が計画したもので、メダリストらが「東京五輪」の魅力をアピール
  した。また、都はこの日、五輪開催の経済効果を4兆1019億円とする試算
  値も発表した。

2016年東京オリンピック基本方針

  アジアで初めてとなる2回目の東京オリンピックでは、アスリートたちに最高
  のパフォーマンスの場を用意し、大きな感動と夢を全世界の人々と分かち合う
  とともに、東京の持つ優位性を最大限に活かして、成熟した東京の姿を世界に
  明らかにし、世界の諸都市に「範」を示していきたいと思います。

今や、本気でオリンピックをアマチュアリズムで語る人はおりません。
アメリカで開催されたロンサンゼルスオリンピックの頃からか、
「商業主義」という文言が言われる様になりました。
さらに経済波及効果も、招致する際には必ず、添えられる文言です。

万博もワールドカップなんやらかんやらもそうですが、こういった世界規模の
「祭典」は、今や、国家規模の戦略といっても過言ではありません。
イギリス大使館のホームページでは、それが高らかに謳いあげられております。
2012年ロンドン五輪招致

"私たちにとって一生に一度のチャンス"
 
 未来の世代に向けての永久不変の遺産

 ロンドン大会は厚生、住宅、雇用、そしてもちろんスポーツの分野で、
 未来の世代に向けての永久不変の遺産をもたらします。

ずばり、言い切っております。
つまりこういうことだろうと思います。
日本は、当然ながら、1国で経済、エネルギー、政治など文化も含めてクローズ
できるわけではありません。
金融政策も含めて、この国の舵取りをするために、世界にピーアールするのは
当然のことです。

そういう意味で、サッカーのワールドカップはもちろん、この五輪は、その最たる
位置づけになるでしょう。
福岡も、東京も、なぜこの五輪を招致するか。
福岡市民の意識調査によると、反対が賛成を上回っているようですが、
明らかに、「公共事業」「土建産業」と「政治家の大言壮語」に
胡散臭さを感じているようです。

91%が自治体存続に不安 全国首長アンケート

  小泉構造改革には厳しい見方が強く、「ポスト小泉」に期待するのは「地方財
  政への手厚い支援」が31%で最多で、地方の自立はまだ手探りだ。

「消費税率の引き上げには全首長の73%が容認姿勢を示した。」など、平気で
こういうことを言う、首長の大群が、この地方自治のリーダーです。
結局、何のために、首長になったのか、はなはだ疑問がわく連中です。

本当に、市民生活を考えているのか、何かをすることによって、
考えられるメリットとデメリットは何か、それをしなければならない理由は何か、
それを踏まえた、この国、この県、この市のグランドデザイン。
判然としない、我々の態度も、何をどうしたいのかが、見えてこない、
その表れなんではないかと思っております。

石原都知事においても、「税金を投入しない大会運営」。
これを主張しております。
ただ、インフラの整備については、民間の資金、もちろん国の後押しを目論んでいます。
税金を使うわけです。
この使った税金が、どのように「我々に」還元されてくるのか、
経済波及効果というものが、どのように我々に「波及」されてくるのか、
景気の回復が、雇用と賃金のアップに繋がるのか?
社会福祉に還元されるのか、税金が安くなるのか?

それとも、誰かの「総取り」になってしまうのか。
一流国の「義務」として開催を「命じられる」訳ではありません。
国民、市民がなぜ無関心かを、もっと、論理的に考えたほうが良いのでは
ないでしょうか?
でないと、アスリートさん達が、単なる「ダシ」に使われそうで、
申し訳ない気がいたします。


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2 コメント

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夢の祭典? (NAL)
2006-07-25 04:37:19
以前、仕事で某代理店の下請けで、ワールドカップに向けたサッカースタジアムの基本計画を3つかけもち参加したことがあり、その時にさりげなく絡んでくる大物政治家のさりげなさ具合に感嘆した経験があります。はっきりいって彼らは自分の懐&票数しか見ていなかったと感じました。

で、シビアな収支計画に対し、施設の後利用案がかなり夢と希望に満ちたものであった(=絵に描いたライスケイク)経験から、オリンピックの皮算用に関しても「とりあえずやったもん勝ち、あとは野となれ山となれの法則」を感じざるをえません。



東京都はその前にやるべきこと山積みだと思うけど。

特に11年後の高齢者比率&老朽建築対策などなどを考えたら・・・
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Unknown (NALさんへ)
2006-07-25 11:11:06
本当、仰るとおり。なんでか、政治家が出てきます。

国やら自治体の資金が使われるんで、登場は止む無いことかもしれないんですが、何しろ、こいつら、「どんぶり」です。後の事なんか、知ったこっちゃありませんね。本当に、そう思います。



せめて10年くらいの期間。展望なり、その後なりの考えを提示して欲しいと。大阪ドームですら売却なんでしょ?どうすんのかしら、競技場をたくさん作って。福祉にすらお金をかけられずに、少子化対策にもお金をかけられないのに、スポーツ振興なんて、だめなことわかってるくせに。



とりあえずやったもん勝ち、なんでしょうね。
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