まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

知りませんでした。訴訟の裏で進む「米国化」。

2006年07月27日 | 社会的全般
朝日新聞の「私の視点」というコーナーで、
「知的財産訴訟 弁護士らの報酬に透明性を」という寄稿があった。

知りませんでした。
  弁理士は01年、弁護士は04年に「報酬規定」が撤廃された。
  規制緩和の流れを受けたものだが、法律専門家を選択するために他の
  「モノサシ」がない結果、「報酬の相場」は予想し難い「時価」になった。

本文で問題にしたのは、弁護士や弁理士の報酬について、裁判や特許出願の終了後
法外な請求を受けた、という窮状を訴える、中小企業、大学、自治体があったからだ。

  特許権侵害訴訟に勝訴した後、弁護士から「成功報酬は損害賠償の4割」と
  請求された。「不満なら訴訟しましょう」とも言われた。
  成功報酬についての契約はなく、訴訟に疲れていた中小企業の社長は
  泣く泣く要求通りに支払った。
  わずかな賠償金から、訴状の印紙代、着手金、必要経費、弁理士費用、
  税金などを払うと、赤字になった。

  成功報酬が和解条件に組み込まれ、「和解条件は公表しない」という契約を
  していたので、訴訟の未知が閉ざされた例もある。

皆さん、ついに、アメリカへの道が始まりました。

がっつんがっつん、訴訟をして、取れるところから、ふんだくろう!という
世界がやってきます。
そういえば、こんなところで書くと、ご遺族の方、お亡くなりになった方に
申し訳ないので、引用をいたしませんが、
とある公園で、ベンチからひっくり返った「幼児」が、花壇の草木の「枝」。
これが頭にささり、脳挫傷で死亡。
管理主体の市に、損害賠償が請求され、裁判で1000万円が確定。

これ自体、自分もあれやこれや、言いたいのですが、
そこではありません。
多分、4割近くのお金。流れ的に、弁護士の「成功報酬」になっている。
でしょうか?本当ですか?ねえねえ、マスコミさん、教えて?本当?

弁理士。普通の方はご存じない方もいらっしゃいますが、特許、商標登録など、
今や社会的に、とっても忙しい方々です。
本文には、03年から、弁護士は今年からそれぞれのホームページで
報酬額の実績調査の結果を公表している、らしい。

日本弁理士会
ねぇ、どこ?どこにあるの、そんな所。
まったく、わかりません。ええ、調べました。
なんと「弁理士を探す」というコーナーに、ありました。
わかるわけないだろ。  と怒っておきます。

日本弁護士連合会
ここは親切。ちゃんとメニューに載っています。

どうりで最近、訴訟が多いんだ。
知っていました?民事訴訟。これが、いわゆる「損害賠償」を決めるものですが
刑事訴訟をして勝つと、損害賠償の額が「跳ね上がる」らしいです。
なもので、「警察介入」を求める被害者が「続出」。
いやいや、焚き付ける、弁護士が急増中です。

いや、いいんだけどね、それで市民も、マスコミも、それでよければ。
というより、私も市民でした。
でもね、これからどんどん、加害者を特定する風潮が促進されます。
これで、公園は、どんどん、植木もなくなります。遊具もなくなります。
むしろ、公園自体、無くなるかもしれません。
柵と、背もたれ付きのベンチだけ。

日本は、こういう世界で良いのだろうか?


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2 コメント

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訴訟社会 (ぜん)
2006-07-27 22:15:46
こんばんは。

米国型の訴訟社会になるのですね。

みんな本当にこれを望んでいるのでしょうか?

でも、最近の若い人たちの言葉には、米国人かと思われるような発言も多いですね。
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Unknown (ぜんさんへ)
2006-07-28 10:50:57
最近、本当に目に付くようになりました。

こういう社会、嫌だなぁ。

もう、後戻りできなくなっている気がします。



ぜんさんのような、語りかけが、本当に、支持される世の中であることを、願って止みません。
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