まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

トップクラスのヘビーな省でしょう。厚労省は。

2007年09月05日 | 政治
皆様には、全く関係のないことなんでしょうが、
個人的に、大きな「山場」を迎えておりまして、
複雑な利害関係を、あれやこれやと、生産的に処理しております。
ええ、生産的に。
本当に、そうなればいいんですが、ともすれば、不毛な打ち合わせの連続にも。
徐々に、クリエイティブな感性が、
あるのかどうかは、おいておいて、劣化しております。

新米ナース急増の恐怖…大病院がナース大量囲い込み

  昨年度の診療報酬の改定によって看護師の配置基準が変わったため、増収を狙
  う大病院が厚遇を掲げて看護師をかき集めたが、今春も新人看護師を大量採用
  したことで、国立大病院では5人に1人が新人という状況に。
  大病院が看護師の大量採用に走ったのは、昨年の診療報酬改定が原因。「看護
  師1人で患者7人」という手厚い看護師配置(7対1)をした医療機関は入院
  費が一律増とした。7対1報酬の新設は手厚い看護体制を敷くことにより入院
  日数の短縮を狙ったものだったが、現実は増収を狙う国立大病院などの大病院
  が看護師を大量に囲い込む結果に。

  厚労省の調べでは、一般病棟のうち7対1病床の割合は6.2%から23.1
  に急増した。「大学病院や国公立の病院なのに試験をせず面接だけで採用して
  いる所も多い」(業界関係者)というほどなりふり構わない看護師集めを大病
  院がすすめたことで、地方や中小病院での看護師不足には拍車がかかった。

メディアの感覚って、よくわかりません。
「増収」を狙い、って書いてありますが、看護師が現状維持であった場合、
実は、大減収になることを、どこにも書いてありません。
昨年どおりの「営業」ですと、現状維持もままならない。
そういう「からくり」をきちんと抑えておかないと、
いたずらに、世論を誘導しかねません。

特に、病院が悪いんではなくて、
とにかく、大病をしていても、1ヶ月で「出て行かせる」という
大命題を、厚生労働省が現場に押し付けている。
だから介護保険のシステムを作ったんだ、
自宅で死んでもらうようにしなさい。

ええ、こういうシステムにしたわけで、
むしろ、在宅医療でお亡くなりになった場合、加算点が増えてしまう。
さっさと、集中看護で、患者を「退院」させるための
7対1。
せめて、こういう観点から、そっちよりの報道をしてほしかった。

長期医療は、別立てで、
介護と組み合わせているのは事実。
病院としては、「国」の命令だから、
しかたなく、介護士を集めているわけで、
昔から、その「弊害」も、行き渡らない地方の医療も、
大問題になっていた。

だから、こういう報道は、何の解決にもならない。

さらに、薬学部が、6年生に移行する。
諸外国では、医薬分業が徹底されている中で、
日本も、徐々に改革がされているが、
薬剤師が、「不足」している。

40処方箋につき、1名の薬剤師というルールは理解できる。
が、相変わらず、薬漬けというより、薬好きの日本人。
今でも、薬局が、薬店が増加している。

潜在的に薬剤師の数は、実は足りているが、
看護師と同様、女性が多いこともあって、
結婚後、現場を離れる人材が多く、
厚労省が、「足りている」という観測は、いつものように、
的を得ていない。

実は、20万人も超過している!
なんて数値を出したこともあるが、
大笑いなのが、90歳の薬剤師をも、免許の数で、単純に合計したに過ぎない。
相変わらずの、官僚の仕事振り。
どこもここも、先に結論ありきで、
今時、90歳のご老人、どこで「活躍」しているのか、
というより、誰が、引っ張りだすんだよ!と、
突っ込みを、ツッコミを、入れたくなるよね。

そういう、誰がレポートを出してんの?というのは、
先にあげた看護師にも当てはまって、
医療過誤では、システムの大混乱により、
警察の過度の「干渉」が、現場をかなり萎縮させ、
かえって、難しい手術、難しい病気は、「受けない」という方向へ。

万が一、起こってしまった医療過誤。
過去に、看護師を守るべき「責任者」を、病院が、守って、
スケープゴートとして、看護師を「差し出す」こともあって、
退職者続出。

今度は、看護師の人数で、医療報酬を決定していく。
なんだ、このやりとりは。

自分は、素人なんで、詳細にはわからないが、
ざっと見てまわるだけで、こういう印象を受けてしまう。
確かに難しい問題には違いないが、舛添さんが、今や時の人なんで、
お手並みを拝見したい。
というか、簡単じゃないよ、このジャンルは。