まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

いつのまにか、裁判官が足りない国になってました。

2006年10月02日 | 社会的全般
29歳中国人に死刑 東京・品川の夫婦強盗殺人

  東京都品川区の製めん所で2002年、経営者早川勇さん=当時(64)=夫
  婦が刺殺された事件で、強盗殺人などの罪に問われた中国籍の無職謝依俤被告
  (29)に対し、東京地裁(成川洋司裁判長)は2日、求刑通り死刑の判決を
  言い渡した。

年末の時期、自分は、この早川製めん所の「年越しそば」を買っておりました。
カウンターもあって、多分、「営業」していたんだろうと思っていましたが、
客の出入りがなく、
後に、製めん所というものが、現在、どのようなニーズがあるのかわかって、
仕事していたんだ、年末だけじゃなかったんだ、
無知も極まれり、といった感じでございました。

年越しそば、ちょっと油断すると、「具」の盛り合わせを、後からやると、
水にいれると膨らむ「おもちゃ」のごとく、
隆起した「麺」に、毎度、うなってしまった記憶がございます。

ただ、この事件、4年前におきた事件です。
すぐに犯人が特定され、「恩を仇で返した事件」として、風化してしまった。
なんですが、裁判が、こんなにも長くかかるんだ、ということ。

昔見た映画化かな、本で、「事件は事件として処理されないと、事件にならないんだ」
と拘置所に拘留されたまま、何年も、待たされている「被疑者」が
「僕は、いつになったら犯罪者になれるんでしょうか?」
「ばかもの、今は、犯罪者になるのも、大変なんだ」
というやりとりを、見た記憶がございます。

そう思って、法務省のホームページを見ました。
驚きの件数です。

事件には「民事関係」「刑事関係」「訟務関係」「人権擁護関係」など、
考えてみると、そうですよね。
「民事関係」での登記関係。
    不動産登記,商業・法人登記,立木登記,各種財団登記,動産譲渡登記,
    債権譲渡登記,成年後見登記等で申請又は嘱託等に基づいて登記簿等に記
    載した事件)は,  19.669.998件

    登記事項証明書(謄本・抄本)交付等請求事件(登記事項証明書(登記簿
    等の謄抄本)の交付,登記事項要約書(閲覧),登記事項等に関する証
    明,印鑑証明等の請求事件)は,  342.301.062件

「刑事関係」
    被疑事件の通常受理人員  2,121,151人

受理件数では,民事事件が16,545件,行政事件が2,662件,税務事件が1,237件
(受理件数というのが、検察庁が受理した件数ということなんでしょうか?)

また、全国の法務局及び地方法務局で取り扱った人権侵犯事件
(人権が侵害された疑いのある事件をいう。)の総数は 24.693件

裁判所に起訴される事件でも、略式起訴や交通即決事件などの数も多く、
裁判所で法廷を開く公判事件となるのは限られている。
そうはいえ、金銭貸借に絡む「裁判」の多さっていったら、むちゃくちゃです。
大概、被告が出頭してきません。弁護士も出てきません。
簡単っていったら、もう形式的なことなんでしょうが、それでも、
いちいち目を通して、判断しなければなりません。

で、裁判官  平成17年 3266人。
  検察官          2473人。

北九州の小倉支部ですが、サンプルです、
  民事訴訟だけでも年間1万7千件にのぼり、全国50ヵ所の地裁本庁と比べ
  ても上位10番目、九州では福岡地裁本庁に次ぐ件数です。裁判官(16人)
  1人あたりの件数は1814件にのぼり、広島地裁の779件、仙台地裁の7
  14件を大きく上回っています。

何がなんだか、わかりませんが、1日6件?(休日を多分除いて)
できるの?