まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

巨人軍の前近代性

2005年08月13日 | スポーツ
土曜日、遅い時間ではございますが。

先日、巨人が球団として、機能していないことを書きました。
現在、監督として、堀内が現場を見ておりますが、彼は、フロントから、
与えられた、選手、コーチを使うことを義務付けられております。

今までの、プロ野球は、不思議にも、監督が集めた、コーチングスタッフが
「組閣」という名称で、組織されます。
これによって、チームの優勝を、請け負う、とした、不思議な契約関係が、
球団側と交わされるわけです。
そのため、成績が悪いと、監督のみならず、コーチに至るまで、
進退届けという面妖な文言の中に、放り込まれます。

言ってみれば、球団側は、つまりフロントは、ただ、優秀と思われる人材を
獲得して、それを、有能と思われる、チーム運営請け負い集団に、
委託するわけです。
ですから、コーチのボスは、監督ということになり、選手の側に立って、
長期的に育成していく、ということは、必然的に馴染みません。
それは、どの人間もある程度理解していることなので、1軍が、仮に、
成績が悪い場合、2軍で雇用されている管理スタッフも、同時に再編される
事に慣れております。

特に巨人は、監督も、1選手として、現場で活躍できることが大きな要素であり、
本来、監督としてのプロ性を、最近、問われることはありませんでした。
長島監督は、ネガティブにならない、といった、性質は、気に入っていましたが、
広報の、そして、読売新聞の部数獲得といった、至上命題の中で、存在を
許されているようでした。

先に、もし、星野さんが来てくれたなら、と書きましたが、
この球界において、フロントへのあり方を知り、動かすことができる、
稀有の方だと、思っていたからです。
野村氏も有能な方ですが、野球への興味の割合が高く、残念なことに、
いる現勢力で戦う、再生工場と呼ばれたことから、お分かりのとおり、
結果的に、うまくフロントに使われてしまう人でした。

広岡氏に至っては、ゼネラルマネージャーとして、その地位を確保したのにも
かかわらず、あろうことか、現場に降りて、選手を指導する、コーチに策を
与える、あまつさえ、サインまで出す始末です。
後に、GMは、やっかいなものと、禍根を残す結果となりました。

監督は、その本来の役割として、チームを勝利に導くために、
プロの選手の、モチベーションを上げ、戦う意識を徹底させることです。
多分、コレに尽きます。
最近は、恐ろしいくらい、誰でも彼でも、各種情報を取り入れておりますから、
例えば、昔のように、走りこみが不足している。練習において、投球回数が、
ピッチャーのできを左右する、といった、アナクロ的な指導は、手遅れです。
日本は、その論理を、平気で、監督が、発言し、取り組む現場にて、指導を
することです。
その結果、シーズンが始まる前に、選手は、「指導」の質について、
合う合わないが表面化し、シーズンが始まったころには、
その指導方法に適合した、選手がラインナップするといった、妙な現象が
起こってきます。

最近、プロ野球ニュースで、達川氏が、巨人のリリーバーが、なんと、
1回から、肩を作っていることを取り上げ、コーチと監督の疎通のなさから、
現場のモラルの低下を憂いておりました。
堀内は、一人も、自分の配下を(コーチ)選ばせてもらえなかったから
どっちも大変や、という内容でした。
これこそ、この内容こそ、監督と、コーチと、選手、フロントが、
今もって、近代化されてない、という現れです。
ローズなり、清原なり、僕は、選手の問題ばかり言われるのは、
随分、殺生なことではないかと、考えているのです。
とりとめがないですが、また、今度。