まなびの途中

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国際間の戦術

2005年05月31日 | 政治
どうも、この国のスタンスがわからない。
国際社会も、理解不能ではなかろうか。
交渉術としては、相手に読ませない作戦は、その限りの案件に対して有効だと思う。
しかしながら、素人の自分にとっても、ながーい、交渉中状態としか、
この国を見れず、何をテーマに交渉しているのかがわからない。
いかにも、場当たりの交渉でしのいでいるように見えるのは、私の勉強不足であろうか。

反日問題で、色々な利害関係者が、それぞれの立場で意見を述べているが、
あの第2次世界大戦の当事者である、敗戦国で、どうみても戦勝国といわれている国から
未だに、謝罪を求められている国は、無い。
中国も、韓国も、戦勝国家ではなかった。つまり、被害国家であった、という立場だ。
中国にいたっては、ソ連と違い、国家すらなかった。日本が戦ったのは、台湾に逃れた
蒋介石の国民党であり、当時、中国の国家は、この国民党とみなされていた。
しかも55の民族を抱え、それぞれに、部族として、群雄割拠状態であった中国は、
どの地域を持って、そして、どの民族を持って、抗日をいたしていたのかが理解できない。
共産党の毛沢東さんですら、当時は、日本にいて、日本が敗戦決定機に、
抗日ではなく、国民党と戦っていたグループではなかったか?金さんも同じではないか。

まぁ、それとして、敗戦国家である以上、喪に服す、といった美徳は、世界的に、
特に、欧米の宗教である、資本主義がこれだけ蔓延した中においては、
自国のスタンスを、より明確にアピールせずして、誰が理解してくれるというのだろう?
確かに中国は、よりよい市場である。
国家として、重要視していくのであれば、なぜ、戦略的に腹をくくれないのであろうか?
たとえば、靖国は、別物をつくる。これが、カードになっているのは、中国と韓国である。
この60年間、日本は、当たり前だが、一度も武力で、紛争を解決したことがない。
しかも賠償は、ドイツと異なり、すべて、やりおおせた。
国際的なルールに則って、完全に、敗戦国としての始末はした。

と、なぜ、ピーアールしないのか。
そうであれば、竹島問題であれ、尖閣諸島の問題であれ、国際上でピーアールすれば
生産的に処理できるであろう。
扶桑社の教科書問題など、いたずらに、不毛なキャッチボールをするのではなく、
なぜ、歴史学について、比較史をし、実証的に主張をしないのか。
この国のフットワークがわからない。
ただ、最近は、言うべきことを、世界がわかる単語で言う、政治家が目立ってきたので
救われる気がするが、今年に入ってからだな、
世界のメディアが、日本が、中国、韓国に、いかに謝罪しまくっていたかを理解してくれたのは。
いかに、賠償をきちんとしてきたか、それゆえ、労せず、中国と韓国がインフラを整備
できたか。
そおいう理解を、なぜ、もっと早く、戦術として、とれなかったか、不幸である。