
このライトノベルがすごい!文庫のラノベ、『魔法少女育成計画JOKERS』(遠藤浅蜊先生原作、マルイノ先生イラスト)が発売中です。
表紙は、魔法少女のひとり、袋井魔梨華。
見た目の“華”やかさとは裏腹にかなりの武闘派キャラである彼女ですが、過酷な戦いの中どこまで不敵な表情を保っていられるのか楽しみですね。
お話的には、クラスメイトの青木奈美が自分と同じ魔法少女だと知ったプリズムチェリーこと加賀美桜は、彼女とその仲間たちで構成されたピュアエレメンツの一員となることに。
普通の魔法少女とは選ばれ方も使命も違う奈美達に違和感を感じつつも、絆を深めていく桜でしたが、丁度その頃、魔法の国の意思に反して“人造魔法少女”を作り出そうとする者がいるらしいという噂が広まっていて…という波乱含みの展開です。
困った人を助けるのではなく、凶暴な悪魔と戦うのが使命だと教えこまれたピュアエレメンツの戦いぶりは、強さと華麗さを合わせたある意味とても正義のヒロインらしいものだったわけですが、薬を飲んでパワーアップしたり、実験施設っぽいところで戦闘訓練をしたりと、どう見ても非正規感バリバリという罠((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
魔法少女とはこういうものだと教えこまれたピュアエレメンツの面々が、なんら自分達のあり方に違和感を感じていないのが滑稽でもあり怖くもあるわけですが、薄々彼女たちこそが人造魔法少女だと気付いていた桜がどう行動するのか?は今巻の大きな見どころですね。
人造魔法少女の噂を追うのは、純粋に報酬のためだったり、強いやつと戦いたかったり、魔法の国にコネを持ちたかったり、計画自体を横取りしたかったりと、様々な思惑を持った実力派の魔法少女達なわけですが、とりわけ、本シリーズの主人公的ポジションである“魔法少女狩り”の異名を持つスノーホワイトが追う側に入っているのでテンション上がりました。
盟友であるリップルが行方不明になってしまい、かなりささくれだってしまった彼女ですが、新たな悲劇を食い止めることが出来るのか、どこまで自身の戦闘力を伸ばしたのか、ファンとしては見過ごせないところかと。
スノーホワイト以外にも、これまでの事件の生存者がちょこちょこ登場するのが嬉しいですね。
“魔法少女VS人造魔法少女”がテーマの今回ですが、殺し合いそのものが目的ではないですし、ピュアエレメンツのメンバー自身もある意味被害者なので和解できる可能性が残っているのがポイントですね。
黒幕の思惑を含め、事実関係を把握した上で彼女たちを説得出来れば誰も死なずに住む可能性もあるかも?と希望が感じられる…のですが果たして?
ただ、そういう希望の芽を摘んで絶望のドン底へ叩き落とすのが本シリーズの醍醐味&今回も期待を裏切らない犠牲者続出っぷりなのでお気をつけ下さいませw
毎回無理ゲーっぽさが増してくる印象の本シリーズですが、今回は更に難易度が上がっているというか、完全に敵側有利なバランス崩壊っぷり×参加者全員を本気で殺しに来ている感じなので、ぶっちゃけクリア不能の詰み状態に近いかと。
短い期間とは言え、心が通じ合った仲間の死に号泣する者もいれば、自分の死が避けられないと悟った瞬間、仲間を庇って相打ち狙いの捨て身の攻撃を敢行するものがいたりと、当事者である魔法少女達の命懸けのドラマが展開する一方で、淡々と邪魔者を排除していく黒幕と、あくまで自身の欲望を満たすためにゲーム感覚で介入する某人物の思惑とが複雑に絡み合い、予想外のエンディングへと辿り着く流れが面白かったです。
前後編ではなく、大ボリュームのページ数でひとつのエピソードを見せてもらえたので読後の満足度高し♪
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。
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表紙は、魔法少女のひとり、袋井魔梨華。
見た目の“華”やかさとは裏腹にかなりの武闘派キャラである彼女ですが、過酷な戦いの中どこまで不敵な表情を保っていられるのか楽しみですね。
お話的には、クラスメイトの青木奈美が自分と同じ魔法少女だと知ったプリズムチェリーこと加賀美桜は、彼女とその仲間たちで構成されたピュアエレメンツの一員となることに。
普通の魔法少女とは選ばれ方も使命も違う奈美達に違和感を感じつつも、絆を深めていく桜でしたが、丁度その頃、魔法の国の意思に反して“人造魔法少女”を作り出そうとする者がいるらしいという噂が広まっていて…という波乱含みの展開です。
困った人を助けるのではなく、凶暴な悪魔と戦うのが使命だと教えこまれたピュアエレメンツの戦いぶりは、強さと華麗さを合わせたある意味とても正義のヒロインらしいものだったわけですが、薬を飲んでパワーアップしたり、実験施設っぽいところで戦闘訓練をしたりと、どう見ても非正規感バリバリという罠((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
魔法少女とはこういうものだと教えこまれたピュアエレメンツの面々が、なんら自分達のあり方に違和感を感じていないのが滑稽でもあり怖くもあるわけですが、薄々彼女たちこそが人造魔法少女だと気付いていた桜がどう行動するのか?は今巻の大きな見どころですね。
人造魔法少女の噂を追うのは、純粋に報酬のためだったり、強いやつと戦いたかったり、魔法の国にコネを持ちたかったり、計画自体を横取りしたかったりと、様々な思惑を持った実力派の魔法少女達なわけですが、とりわけ、本シリーズの主人公的ポジションである“魔法少女狩り”の異名を持つスノーホワイトが追う側に入っているのでテンション上がりました。
盟友であるリップルが行方不明になってしまい、かなりささくれだってしまった彼女ですが、新たな悲劇を食い止めることが出来るのか、どこまで自身の戦闘力を伸ばしたのか、ファンとしては見過ごせないところかと。
スノーホワイト以外にも、これまでの事件の生存者がちょこちょこ登場するのが嬉しいですね。
“魔法少女VS人造魔法少女”がテーマの今回ですが、殺し合いそのものが目的ではないですし、ピュアエレメンツのメンバー自身もある意味被害者なので和解できる可能性が残っているのがポイントですね。
黒幕の思惑を含め、事実関係を把握した上で彼女たちを説得出来れば誰も死なずに住む可能性もあるかも?と希望が感じられる…のですが果たして?
ただ、そういう希望の芽を摘んで絶望のドン底へ叩き落とすのが本シリーズの醍醐味&今回も期待を裏切らない犠牲者続出っぷりなのでお気をつけ下さいませw
毎回無理ゲーっぽさが増してくる印象の本シリーズですが、今回は更に難易度が上がっているというか、完全に敵側有利なバランス崩壊っぷり×参加者全員を本気で殺しに来ている感じなので、ぶっちゃけクリア不能の詰み状態に近いかと。
短い期間とは言え、心が通じ合った仲間の死に号泣する者もいれば、自分の死が避けられないと悟った瞬間、仲間を庇って相打ち狙いの捨て身の攻撃を敢行するものがいたりと、当事者である魔法少女達の命懸けのドラマが展開する一方で、淡々と邪魔者を排除していく黒幕と、あくまで自身の欲望を満たすためにゲーム感覚で介入する某人物の思惑とが複雑に絡み合い、予想外のエンディングへと辿り着く流れが面白かったです。
前後編ではなく、大ボリュームのページ数でひとつのエピソードを見せてもらえたので読後の満足度高し♪
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