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されど罪人は竜と踊る18巻の感想レビュー(ライトノベル)

2016年08月19日 23時30分23秒 | ライトノベル・小説
ガガガ文庫のラノベ、『されど罪人は竜と踊る(18)どこかで、誰かの歌が』(浅井ラボ先生原作、ざいん先生イラスト)が発売中です。
遂にアニメ化企画が進行中ということで話題ですね。
まだテレビアニメかOVA等なのかも判りませんし、そもそもどこまでのエピソードを見せてくれるかもわからないのでアレですが、前レーベルから追い続けてきてよかった(;゚∀゚)=3ムッハー

表紙は、ガユス&ギギナコンビとゲストヒロインのルル。
国家レベルの美人歌姫のボディーガードとか、ドラマや映画でしか味わえないシチュエーションで格好良いですね。
元々ファンということでルルの歌や美貌を賞賛しつつも、異性的な愛情はジヴ一筋なガユスがまた好感度高かったり(●´ω`●)

お話的には、ルルを巡る争奪戦が激化する中、ガユスたちはハイパルキュの呪詛咒式によって創り出された世界で忌まわしい真実を知ることに。
ルルを無事に送り届けるために、ハイパルキュの不死性の謎を解くと同時に、フロズヴェル率いる銀狼社の猛攻も押さえてエリダナ七大手に名を連ねることが出来るのか?という綱渡り連戦展開です。

前巻が、逃げながら戦う展開が多かったのに対し、今巻は身を潜めつつも、こちらから敵陣の中をくぐり抜けて目的地を目指す戦いだったので、同じ護衛ミッションでも難易度が上がった印象でしたね。
お題をクリアしないと進めない固有空間では、単純な力比べではなく謎解きのセンスが要求されましたし、全く逆に、なりふり構わなくなった銀狼社と正面衝突するイベントなんかも用意されて、事務所の総合力と、ガユスの指揮官としての能力が同時に試される、しかもミスったら仲間ごと全滅(!)というハードな展開に手に汗握らされました。
最強レベルの武器&防具を身につけてギギナとガユスふたりがかりでも倒せないフロズヴェルにしても、そもそも倒し方が不明なハイパルキュにしても、理不尽なまでに格上な強敵なわけですが、ルルを守りきらないことには輝かしい未来を掴むことは出来ないわけで。
ふたりだけの事務所時代とは違い、戦友である部下達を養い、より良い環境へと導いていこうとするガユスには、その師であるジオルグの面影が重なるようで頼もしかったです。
ゆくゆくはそれ以上の化け物レベルの強者と戦う未来を避けられないふたりなので、それまでにどうやって地盤固めをしていけるか、今後も興味深いところですね。
というか、され竜だからモブだろうと名前付きだろうといつ誰が死んでもおかしくないので、読み終わるまでずっと心臓に悪いw

お約束の拷問シーンや、町中での爆発シーンなんかもあって、この理不尽、このグロさこそされ竜よ!的な安心感がありましたが、公式的にも暗黒ライトノベル枠押しということで良いぞもっとやれw
個人的には、性的暴行の描写が少なかった分、以前の事件よりはマイルドな印象をうけましたが、ハイパルキュ関連の設定の一部は生理的にヤバかったかも。
ただ、無意味にヤバイわけではなくて、前巻の伏線を回収しつつ真実に到達する流れの中での演出という意味合いが強かったので、いわゆるホラーものの捕まったら死ぬ系ギミック的なイメージに近かったなと。
前巻の超ボリュームな戦闘シーンにただただ圧倒されてしまいましたが、必要なヒントはその合間に十分示されていた事が判って、目からうろこが落ちました。

ルルとの交流も含め、事務所員達との訓練生活を通じて結束が強まっていく様子に心温まりましたし、高度な連携技術によってお互いの生存力があがり、矛としても盾としても頼りがいを増していくのはもちろんのこと、戦闘以外の面でも調査や探索、資材の調達等、大所帯ならではの分担や戦術が取れるようになったのは事務所として大きく+だったかと。
ガユスとその仲間たちと、フロズヴェル率いる銀狼社との差異は一体どこにあったのか、2つの陣営それぞれのドラマが対称的に描かれていくのも要注目ですね。
雰囲気だけである程度察せられる部分もありましたが、クライマックスでそれが端的に明言化されたので説得力高かったです。
言われた方も薄々自覚があるだけに大ダメージだったとは思いますが、その続きのドラマまでしっかり用意されていて満足度高し(;゚∀゚)=3ムッハー

ルルにしても、ガユスにしても、悲壮なまでの決意で前に踏み出す姿が尊く感じられましたし、心の弱さや生命の危機を省みずに、求めるべきもののために戦う意志を貫いてくれた所が胸熱でしたね。
方や音楽、方や愛する人達と過ごす日常と求めるものは違っても、先達から受け継いだものをより輝かしい未来へと引き継いでいくという意味では共通するものがあったのではないかと。
一筋縄では終わらない意外な結末に加え、これまた恒例の真の黒幕っぽい存在によるネタバレなども明かされ、まだまだ難題が続きそうな本シリーズ。
今後の方向性もおぼろげながら見えつつある引きでしたし、アニメ化共々、続報を待ちたいと思います。



気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

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