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サイハテの救世主1巻の感想レビュー(ライトノベル)

2012年04月05日 16時03分46秒 | ライトノベル・小説
角川スニーカー文庫のラノベ、『サイハテの救世主 PAPERI:破壊者(デモリッシャー) 』(岩井恭平先生原作、Bou先生イラスト)が発売中です。
ムシウタシリーズで人気の岩井先生の新作ということで話題ですね。

表紙は主人公の“ドク”こと葉と、ヒロインの陸。
青い空、白い雲、乱れ咲くハイビスカスと、いかにも沖縄!な感じの風景が目にも鮮やかで、なんとも爽やかですね。
冷えたスイカの準備もバッチリなところに加えて、隣には健康的な美少女まではべらすとかなんという楽園!…リア充爆発(ry

お話的には、自称“天才”の葉が、とある理由で沖縄で一人暮らしをすることに。
お隣さんの陸をはじめ、大らかで面倒見の良い現地の人々との近所付き合いを通じて、少しずつ心が癒されていく葉でしたが、自身の過去を大きく変えてしまった“破壊者”に関する論文の記憶を思い出し始めたことで状況は一転してしまい…といった展開です。

葉が本当に元・天才科学者なのか、それとも重度の厨二病なのかと+(0゜・∀・) + ワクテカ +しながら読み進めていたわけですが、話の流れにあわせて、少しずつ彼の頭の回転の速さが感じられる描写が増えていくさじ加減が絶妙で、テンション上がりました。
彼の記憶の謎が明かされていくのと比例して、彼が抱えた苦悩や恐怖がより鮮明に浮かび上がってくる様子に感情移入させられましたね。

天才ゆえの孤独というのは比較的メジャーなテーマだと思いますが、沖縄の風土や住んでいる人々の気質が色濃く描写された前半パートとのギャップが、より一層彼の孤独を際立たせていて良かったと思います。
テロ絡みの危機的状況になりそうなことは、彼のセリフからある程度仄めかされていたと思いますが、まさかここまで緻密に伏線が敷かれていたとは思っていなかったので、目から鱗が落ちました。
物語の設定的にも、キャラの感情の掘り下げ的にも、舞台を沖縄にしたことの意味が確かに強く感じられたので良かったです。

沖縄を舞台にしたラノベというと、MF文庫Jの『あそびにいくヨ!』シリーズが有名ですが、本作もシリーズ刊行が決まっているご様子ですし、これからも色々と土地柄を反映しつつ、実在するスポットや銘菓の話題等も取り入れながら、沖縄の魅力を伝えてくれると嬉しいなと思います。
ちなみに、Twitterなんかで見ている限りでは、むしろ北海道出身の作家さんのほうが多そうな気がするので、そっちを舞台にしたご当地ラノベも増えてこないかなぁと思ったりもするわけですが…閑話休題w

ラブコメ的には、メインヒロインが体育会系なのは、どちらかと言えば珍しいかなと思いますが、健康的でハツラツとした仕草から垣間見える色気には、グッと来るものがありますね。
自身の魅力に無頓着ゆえの守備力低め傾向万歳\(~o~)/全体的に頭身高めなのも肌の綺麗さが際立ってそそるぜぇ♪

最初から全力でベタベタキャッキャウフフするのではなく、軽口を叩き合いながらも、お互いの人となりや距離感を見定めながら少しずつ誤解を解いていくという不器用な交流は、少しもどかしくも、素朴で好ましいものに感じられました。
真の意味で葉の事を理解したと言えるような関係になるには、まだまだ積み重ねが必要そうですが、そこはあえて知らせないままで行くのか、早めに明かして次の段階へ進むのか、気になるところですね。
サブヒロインにはロリドル、ヤンデレの他に年上オネーさん枠も複数配置と、こちらも万全な構えですね。
ワスも一夏のアバンチュール目当てに沖縄行きたいでござるw

終盤は色々な意味で予想以上にオオゴトになる分、まさしくサイハテの救世主らしい活躍が見られるのでカタルシス感は十分。
自身の記憶をなぞる過程と、導きだされた結論の意外性&説得力もバッチリ。
今後の物語の方向性もしっかりと定まる、と、早くも良シリーズになってくれそうで楽しみです。


気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。


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