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東京レイヴンズ13巻の感想レビュー(ライトノベル)

2015年03月21日 23時38分27秒 | ライトノベル・小説
富士見ファンタジア文庫のラノベ、『東京レイヴンズ13 COUNT>DOWN』(あざの耕平先生原作、すみ兵先生イラスト)が発売中です。

表紙は、夏目・大友先生・秋乃の3人。
Xデーが近付いているので無理もありませんが、それぞれがいつもより元気なさそうな雰囲気なのが気掛かりですね。

お話的には、夏目のピンチにクラスメイト達が再集結!と、喜んだのもつかの間、3月3日の上巳の日に3度めの霊災テロが計画されていると知り、危機感を募らせる一行。
別行動中の春虎や大友先生とのコンタクトも取れず、焦りばかりが募る中、陰陽庁が発したとある声明によって更なる窮地へと追い込まれてしまうことに…という、緊迫展開です。

それぞれに実力を伸ばした夏目達でしたが、多勢に無勢過ぎて後手に回らざるを得ないジリ貧な状況がもどかしかったですね。
そんな中でも挫けず、好機を待つことが出来たのは、気持ちを同じくする仲間と一緒に居られたからこそだと思いますが、夏目達の絆が深ければ深いほど、新参者の秋乃が疎外感を感じてしまうジレンマ。
みんなも秋乃を気にかけているし、秋乃も気にかけられている事を十分理解しているわけですが、それでも戦闘能力的な意味でも自分が劣ってしまうという無力感に苛まれてしまうのは、年若い彼女にとっては仕方ない事でしょうね。
そんな彼女の正体について掘り下げが入ることで、新たな存在価値が見出されていくわけですが、その事実を知らされた後に彼女がどの様な選択をするのかは、今回の大きな見所の一つかと。
めっちゃええ子なので、なるべく安全な場所に居させてあげたいところなのですが…現実は非情だぜ(´;ω;`)ブワッ

タイムリミットの存在が、ゆっくりと考える時間を奪ってしまうのがツライところですが、山積みの問題を前に思考を止めず、むしろ頭をフル回転させて勝利への道筋を模索&行動していこうとする夏目たちの姿は頼もしく、精神面での成長を感じられて良かったです。
戦闘メイン、調査メインとそれぞれの特性は違いながらも、互いに補い合う事でチームとしての総合力が高まっていましたし、経験が足りない部分については年長でブレイン役の天海さんがうまくフォローする体制が築き上げられていたのが印象的でしたね。
人心把握能力って大事だわw

大友先生&木暮さんの大人親友コンビの動向も、テロ阻止の成否を大きく左右する要素だったわけですが、それぞれが出した結論に色濃くその性格が出ているのが(・∀・)ニヤニヤでしたね。
最終的には協力する方向になるんじゃないかなぁとは思いつつも、それぞれの信念と置かれた状況ゆえに別行動せざるを得ない状況なのは判りますし、ドラマ的にもその方が多角的に深みが増して美味しいのですが、お、いよいよ共闘してくれるのかな!?とテンション上がったところから意外な展開へと転がってしまうのが悔しい!…でも、感じちゃう///

また、切羽詰まって余裕が無くなってしまう大友先生と、覚悟を決めて全力全開!な木暮さんとが対称的でしたが、本作でも最強クラスだったふたりですらヤバいくらいに多軌子の力がパワーアップしていたりと、最終決戦を前に不穏な空気が立ち込めていて((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
遂に敵サイドの最終目的が明かされ、敵も味方も超有名ドコロの神クラスな存在の名前が飛び出たりと驚きの洪水状態で度肝を抜かれたのは自分だけでは無いはず。
ひょっとしたら勘違いかも知れませんが、ああ、冬児の姿が鎧武者っぽくなるのってそれ繋がりだったからか!と妙に納得してしまいましたw

ラブコメ的には、全編シリアスかつ、春虎が夏目に会えないのでヾ(*´∀`*)ノキャッキャ(´∀`*)ウフフどころでは無かったですが、春虎が夏目の為なら世界の理すら捻じ曲げる覚悟で抗い続けている事が改めて伝わってきましたし、夏目に何かを隠しているのも、案の定理由があることが掘り下げられたので良かったです。
夏目の体に深刻な限界が近付いているっぽいのが気になるところですが、一つ間違えば取り返しが付かなくなってしまうことも明白なだけに、春虎が慎重過ぎる対応になってしまうのも無理は無いでしょうね。
それだけ夏目を大切に想っているのだということは、夏目自身も感じていると思うのですが、そこでまたタイムリミットという切実な問題が降り掛かってくるワナ。
きっちり夏目本人に彼女の身に起こっている全てを伝えた上で添い遂げる事が出来ないのは、春虎自身の弱さにも思えますが、夏目を失ってしまう事を一番恐れている春虎にそれを言うのは流石に酷というものかと。
本当なら、仲間達が上手く支えてあげられればいいのですが、それもままならない現在、せめて夏目の身の安全を確保できるように頑張って欲しいですね。


気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

【ファンタジア文庫】東京レイヴンズ PV


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