gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)

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101番目の百物語の感想レビュー(ライトノベル)

2010年07月30日 15時20分24秒 | ライトノベル・小説
MF文庫Jのラノベ、『101番目(ハンドレッドワン)の百物語』(サイトウケンジ先生原作、涼香先生イラスト)が発売中です。

表紙はヒロインの瑞江とキリカ。
人気のPCゲームである『あかね色に染まる坂』のイラストなどで人気の涼香先生を起用しているだけあって、本作の女の子イラスト関係については磐石の態勢だと言って良いかと。
ショートヘア&ぺたんこ胸とロングヘア&巨乳の組み合わせも王道で、大安定ですねw
原作のサイトウ先生も同作のメインライターを担当されていた方ですし、ラノベデビュー作ながら、最初から息が合っているコンビというのは珍しいかも。
サイトウ先生は最近アニメ化されたことで話題の『祝福のカンパネラ』のメインライターでもあるそうなので、その意味でも注目度は高そうですね。

お話的には、謎の少女からDフォンと呼ばれる携帯を渡された主人公の一文字疾風(通称モンジくん)が、唐突に「百物語の主人公」に選ばれてしまったことで、様々な恐怖の都市伝説“ロア”に巻き込まれる事に…という展開です。
恐怖と言っても、日常会話でのヒロインとのやり取りは非常にテンポ良くコミカル。
なので、全体的にはホラー×ハーレム美少女モノというジャンル分けがしっくりきそうな感じです。
むしろ、日常シーンが明るく賑やかな分、恐怖シーンがギャップで引き立つ感じですね。
特に、最初の事件では読者もモンジくんも予備知識無しで事件に放り込まれてしまうわけですから、怖さも倍増かと。

表紙のふたり以外にも学園の生徒会長でアイドル的存在の詩穂先輩が登場するので、Wではなくトリプルヒロイン的な展開になりそうな気配です。
モンジくん自身が詩穂先輩を本命視している事が明言されているのが、他のハーレム作品に比べると斬新だったと思います。
ボーイ・ミーツ・ガールものとしては瑞江の存在が一番典型的で、メインヒロインっぽいのですし、仲の良さと出番的な華やかさ的な意味ではキリカの方が目立っている気もするので、この3人のうちの誰が本命ポジションに来るのか、気になるところです。
もっとも、100物語を通じてハーレムレジェンドを築くことになるらしいモンジくんなので、ゆくゆくはヒロイン100人といちゃラブ展開に!というエンディングが待っていてもおかしくはないわけですがw
モンジくん自身が本命と、可愛いけどそれ以外との間に線引きをしてしまう姿は、そこはハーレムものなんだから読者の判断に委ねて欲しい的な意味で個人的にはちょっとマイナスなのですが、一途さと若さが感じられるという意味ではプラスの部分もあるかと。

100物語によって女の子と仲良くなるという部分については、設定として劇中で語られているので要参照ですね。
というか、設定周りが一見ベタっぽく見せて、実はちゃんと理由付けて考えてあったと後から明かされる流れになっている箇所が多く、予想より説得力があったのが好印象でした。
最初のほうを読んでいる段階では、結構勢いに任せて突っ走るタイプの作品なのかなと思っていたので、現代モノっぽく携帯を小道具にしたりして中高生層に親しみやすくしているだけなのかという風に考えていたのですが、ちゃんとそれ見合った設定が出てきたり、アイテムとしての重要度とオリジナリティが確立されていて良かったです。
キリカと詩穂先輩のキャラクターが被ってるんじゃないかな~?とも思っていたのですが、まさかそんな理由があったとは!と納得させられたりも。
読者の頭の中を計算しつつ、その裏をかきに来るのが上手かったです。

“ロア”に関しては、有名な都市伝説をモチーフにプラスアルファしたものが登場する感じなのでとっつきやすかったと思います。
もっと複雑で本作にしか通用しない異能的なものがメインなのかと予想していましたが、100物語を題材にしているわけですし、身近なウワサなどと馴染みが深いほうがプラスの面も多いでしょうから、これで良かったのではないかと。
“ロア”という現象と、それに巻き込まれた人間に関する説明の部分は本作の肝ですが、この部分ではしっかりとオリジナリティを出せていたので良かったと思います。
ただ、いくら悲劇的、もしくは不可抗力で『そうなった、そうあり続けなければならない』とは言え、たくさんの犠牲者を生んだであろう人物に対して明確なペナルティが無い(消えるというリスクを別にして)のは倫理的に納得行かなかったのも事実。
今後のお話次第では、自分の犯した過去の罪に後悔を…みたいなエピソードが来るかもしれませんが、作品の方向性としてハーレムエンドが確約されている以上、そのあたりは曖昧なままになりそうなのが個人的に気掛かりかも。

また、エピローグのあとにはQRコードが印刷されており、携帯のバーコードリーダーを使って読み取ると、特設サイトにて特典エピソード『101番目の百物語サイドストーリー・都市伝説(ロア)達の休息日』が無料で読める仕様になっているというのも目新しかったです。
文章のスクロールも容易で、ラストには画像も描かれており、なかなか豪華なオマケになっているので購入者の方は是非チェックを。
電子書籍ハジマッタなw
劇中でDフォンがキーアイテムになっていることもあり、携帯を利用して読む企画と結びつけているのはなんとも心憎い演出と言えるかも。
有料で番外編エピソード『終わりのない千夜一夜(シャラザード)』も楽しめる作りになっているので、気に入った方はそっちを読まれるのもよろしいかと思います。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

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