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この恋と、その未来。 ―二年目 秋冬―の感想レビュー(ライトノベル完結巻)

2016年05月31日 21時00分27秒 | ライトノベル・小説
ファミ通文庫のラノベ、『この恋と、その未来。 ―二年目 秋冬―』(森橋ビンゴ先生原作、Nardack先生イラスト)が発売中です。

表紙は、メインヒロインの未来。
紅葉の下で佇む様子に女性らしさを感じてしまいますね。
劇中だとますます男性らしさに磨きがかかった感じの未来なので、かなり貴重、あるいは四郎の想像ぐらいでしか見ることができ無さそうなのが皮肉ですが……。

お話的には、三好さんと別れ、未来との信頼関係にもヒビが入り、若干腐り気味な生活を送っていた四郎。
三並と西園から結婚式に未来共々招待され、その胸中は複雑だったものの、ボンちゃんや広美さんと過ごす内に少しずつ心の平穏を取り戻すことになって……という、傷心からの成長展開です。

あとがきに書かれていた、今巻で内容的に未完のまま打ち切り完結という事実は1ファンとしてショックでしたし、ラノベ読み界隈でも結構話題になっていた印象でしたが、区切りの良いところまで描かれていましたし、話を畳むために急速な巻き展開になったりせず、各キャラの心情の変化を丁寧に掘り下げて頂けたので個人的には満足でした。
むしろ、書籍化されないとはいえ状況次第では続編も他の媒体でワンチャンあるかも?という意向のようですし、今後も情報をチェックして行きたいですね。

ラブコメ的には、四郎自身にその気は無いのがアレでしたが、ボンちゃんとのデートイベントの据え膳っぷりは(・∀・)ニヤニヤでしたし、広美さんも前巻の最後のイベント効果でかなり吹っ切れたというか、四郎への好意を包み隠すこと無くまるっとオープンに見せてくれたので盛り上がったなと。
特に広美さんのほうは、傷を舐め合う仲という部分もあって、変にお互いを飾る必要のない自然体の関係になれたと思いますし、その上で本気のアプローチでグイグイ迫ってくるのが辛抱たまらんw
ぶっちゃけ、四郎じゃなかったら即ハボ状態だろ男子高校生的な意味でw
余談ながら、アレを飲んでたのはそういう状況になる可能性も薄々考慮していたからなのか、実は嘘だったりするのか、私、気になります!

さて、別れた三好さんがほぼモブ状態というか、むしろ和田ちゃんのほうが出番もあってイキイキしてる感じだったのは、ラブコメというよりむしろ妙にリアルっぽい感じでしたが、ここでフラフラよりを戻してしまうような覚悟の無さでは、流石に四郎に幻滅してしまうところでしたし、三好さんに対してナチュラルにクズ&女の敵的な態度ばかりだった彼が、自分のクズっぷりや未熟さを痛感したことを踏み台にして、精神的に成長出来たのは素直に評価したいところかと。
相変わらず独りよがりではあるものの、無闇に人を傷つけたりはせず、現在だけでなく将来についても思いを巡らせられるようになったのは進歩だと思います。
フラレたあとで色々周りを見渡せるようになっても恋愛的には時既に遅しなわけですが、自分で選んだ答えですし、反省すべき点も理解できているので、人生経験としては有意義だったかなと。
未来を女性として見ないという結論を出しつつも、忘れられずにのたうちまわり続けてきた四郎は、パッと見には未練タラタラっぽく思えるわけですが、今のところは自分の意志を貫き通していますし、むしろ男らしくも思えたり。
ただ、本人も含めて周りを幸せにはしていなかったので鬱系主人公まっしぐらだったわけですが、今回の騒動を通じて、予定外とはいえ未来が今まで感じていた悩みを理解することが出来ましたし、本人の意志とは無関係ながらも一旦白紙に近い状況から仕切りなおす形になったのも、悪い話では無かったんじゃないかと。
四郎も未来も色々な意味でキャパシティをオーバーしていましたし、間近に破綻が迫っているのを先延ばしにしたところで状況が改善したとは思えないわけで。
それが未来のラストの行動に繋がったのは、ある意味自然な流れだったと考える次第。
泥臭い感情に翻弄された四郎でしたが、将来的に形だけでも綺麗な友情を手に入れる事が出来るのかは、ここからの行動に掛かっていると言えるでしょうね。
それがふたりにとって本当に良い事なのかはわかりませんし、ここで終わってしまうのはもどかしすぎるので続報に期待。
6巻にあたる予定だったのが再会のエピソードとか、めっちゃ気になるぜ(;゜∀゜)=3ムッハー

とにもかくにも、両先生とも素敵な作品をありがとうございました。
森橋先生の事実上のラノベ断筆宣言には驚かされましたが、新たな舞台でのご活躍をお祈りしております。



気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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