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"藤壺" ヒカルが地球にいたころ……10巻の感想レビュー(ライトノベル完結巻)

2014年04月28日 18時55分51秒 | ライトノベル・小説
ファミ通文庫のラノベ、『"藤壺" ヒカルが地球にいたころ……(10)』(野村美月先生原作、竹岡美穂先生イラスト)が発売中です。
表紙は、ヒカルとよく似た雰囲気を感じさせる藤乃さん。
美しくも儚げな表情が魅力的ですが、どこか影のある面差しが印象的ですね。

お話的には、いよいよ物語も大詰め、ヒカルの死と最愛の女性との関係が明かされるとともに、不穏なメール達の送り主の正体が!な、真相解明展開です。
ぶっちゃけ、何を書いても謎解きパートのネタバレになってしまうと思うので、情報を全く入れずに物語を楽しみたい方はここでブラウザバックして先に本編をお読みになるのがオススメ。

源氏物語をモチーフにした作品なので、義理の母親である藤乃さんとの関係がとても重要になるだろうとは思っていましたが、最愛の人が自分以外の人と結ばれるだけでもツラいのに、ましてや母親として一緒に暮らすことになるというのは精神的に辛かったでしょうね。
たくさんの女の子と仲良くなれたヒカルですが、決して軽薄ではなく、心から相手の事を好きになる純情な性格の持ち主でしたし、それが本命の相手ならば尚更大切に想うのも頷けるところかと。
それこそ、気になりすぎて死後も成仏出来ない程に心残りだったわけですが、だからこそ、ヒカルの代役としてヒロインズにやさしいサヨナラを告げる役割を担っている是光としては、ここで臆さずヒカルの死の真相を知り、今尚悲しみを引きずっている藤乃さんと向き合う覚悟の時かと。
ただ、理屈では判っていても、やはり当事者である藤乃さんとヒカルの抱えていた絶望は大きく、余人には計り知れないぐらい深刻な業と、罪の意識によるプレッシャーが痛々しかったです。
恋愛というと、とても綺麗で素敵なものというイメージを持ちたがってしまいがちですが、実際には辛さや痛みを感じる事のほうが多い位ですし、相思相愛であるのに決して結ばれることはないというふたりの関係は、ある意味死に別れるよりも辛い生き地獄だったと言っても過言では無かったでしょうね。

ぶっちゃけ、本家源氏物語にしろ、ドロドロしたほうが話題になりやすい昼ドラなんかにしても、禁断の恋というシチュエーション自体が持て囃される傾向はあると思いますが、それが自分の問題になると全く笑えませんし、普通に打ちのめされてしまうであろうことが伝わってきて((((;゜Д゜))))ガクガクブルブルでした。
だからこそ、ヒカルが死後に是光と親友になり、お互いに影響を与え合いながら明るい日常を送れるまでになったことはとても素晴らしい事だったと思いますし、ヒカルの導きでたくさんの女の子と知り合って、彼の愛した女性達の気持ちを理解出来るようになった是光だからこそ、絶望の縁にいまなおとどまり続けている藤乃さんにメッセージを伝えることが出来たのではないかと。
まさしく、ヒカルにとっての不可能を可能にするヒーローのイメージそのものといったところでしょうね。

果たして、ヒカルの想いは藤乃さんに伝わるのか、物語の舞台裏で暗躍していた人物の正体は何者なのか、そして是光にとっての最愛は誰になるのか、と、全ての疑問に終止符が打たれるストーリー展開は、全編見所だらけで最終巻に相応しい盛り上がり&満足度でした。
冒頭からクライマックス!という感じの犯人対面&真相暴露でテンション上がりましたし、後日譚パートも含めて伏線回収もバッチリで全てが出し尽くされた感じでしたね。
ヒカルからの依頼についても、是光自身の恋愛についてもこれ以上ない形で決着が着きましたし、彼女になる、ならないは別にして、全てのヒロインが幸せになったことだけは間違いなかったかと。
いや、ヒロインだけでなく、是光自身やヒカルを始めとした男性キャラクターも含めた方が良いですね。
特に一朱は予想外に良いキャラクターになったなぁ(*´∀`*)ポワワ

個人的には、ヒロインズの中でも葵と帆夏と夕雨とのラブコメの顛末が気になっていましたが、明確に関係性が確定する終わり方だったのでスッキリしました。
やはりこの人か(;゜∀゜)=3ムッハーという感じで一番お似合いなカップルだったと思いますが、本命だけ選んで後はご想像にお任せします的な終わり方ではなく、是光との出会いによってそれぞれがどのように成長出来たかがはっきり伝わってきましたし、最終的な告白の仕方もそのヒロインだからこそという粋な方法が取られている&ヒカルがとても友人らしく是光の恋のアドバイザー役をつとめてくれているのにほっこりさせられましたね。
おそらくは、あとがきに書かれている通りシリーズ開始初期から構想されていたのだと思いますが、めっちゃオシャレ&とても綺麗な幕引きで良かったと思います。

劇中ではいつもふたりで行動していた是光&ヒカルなので忘れていましたが、是光自身も周囲から引かれて浮いているぼっち少年だったことを考えると、ヒカルが思い切って友達になろうとしたことがすべての発端であり、幸せを呼び寄せるキッカケだったと言えるでしょうね。
お互いを幸せに出来る友人関係というのは、恋人関係に勝るとも劣らない掛け替えの無いものだと実感させられた次第です。
そんな素敵な物語を描き続けて下さった両先生方に感謝とリスペクトを。
シリーズ完結お疲れ様でした&ありがとうございましたm(_ _)m
3ヶ月連続刊行ですぐに新シリーズが読めるということで、そちらも楽しみにしております。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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