みのりんの口ドラムロールとともに、スポーツ対決の競技種目は50メートル自由形1本勝負に決定!
『私が勝ったら、高須君はうちの別荘で夏中一緒に過ごすってことね?・・・あんたは夏中、ずっと独りぼっちよ!』
亜美のセリフは現実のものとなるのでしょうか?
ちなみに、大河の提案種目はバーリトゥード。
・・・2人とも勝つ気満々ですww
2人の対決に乗じて、クラスのメンバーが賭けをすることになったものの、カナヅチの大河に票を入れる者は無く、トトカルチョは成立しそうに無し。
様々な予想の書き込みがされる中、
『あみは俺のだからごめんな>arl』
と春田が書いていたのがニヤニヤです。
allと書いているつもりだったのに、スペルミスww
『・・・もしかして「all」って書こうとした?』
『オールも書けないってやばくない?>春田』
『お前裏口入学だろ?>春田』
(・・・春田、お前って・・・。)
思わず竜児も絶句。
というか、クラスメイト達のリズミカルな筆談リレーツッコミがグッジョブです。
こういうところでは結束が固いのかww
春田はともかく、誰も大河に期待していない様子を見かねた竜児は、自分だけでも彼女に票を入れてやろうと、1人で6口も大河にベット。
それを見た大河も、静かに闘志を燃やします。
静かとは言っても、教室中にふりまかれた殺気が、逆にクラスメイト達を静かにさせてしまっているのが大河クオリティですがww
更にそんな環境の中、まぶたにマジックで瞳を描いて、爆睡しているのがみのりんクオリティww
しかし、いくら闘志を燃やしても、カナヅチが克服されるわけも無く、水泳の授業を使って竜児は大河に泳ぎを教えることに。
顔を水面につけることすら出来ない大河でしたが、
『まぁ、高須のためにも頑張るしかないだろ。・・・その調子で、高須と力をあわせて頑張れよ!』
と北村がエールを送ります。
北村が応援してくれているので、もっと喜んでも良さそうなところですが、胸中は複雑な様です。
単純に北村が誤解していることを否定したいわけじゃ無さそうなところが今までと違いますね。
北村の指摘は後々正しかったことが判りますし、よく大河たちを見守っているのがうかがえますが、本当に自分が唯一好きな相手からそんな風に言われたらへこんでしまいそうですね。
アニメ版では北村の大河への関わり方が、そっけない風の演出になっているので、原作よりもちょっと冷たいやつに見える気もします。
『あんたねぇ・・・。そもそも誰のせいで、誤解を受けつつも頑張ってると思ってんのよ!・・・もういい!』
竜児は、大河の勝負への参加理由を、「北村を亜美の別荘に行かせないため」だと信じ込んでいる訳ですが、やはり大河自身は北村のことは建前で、「竜児を亜美に取られないように」頑張っているみたいですね。
竜児の場合、そらとぼけている訳ではなくて、はじめからその可能性について考慮していないのが皮肉です。
その分、下心無く大河のコーチ役を引き受けられたとも言えますが、この小さな差異は、やがて大きなものに・・・というのが後で判ります。
視聴者的には感情丸バレな気もしますが、竜児自体は一介の高校生。
女の子の気持ちをさりげなく汲み取って立ち回れるほど器用でないことは、ここまでのお話でも判明済みですね。
大河に喧嘩を吹っかけた亜美の方は、敏感にそれに気付いているのとは対照的です。
雨が降った日、プールが使えないと悩む二人は、北村から市民プールのチケットをもらうことに。
ここでも大河の緊張っぷりは描かれていますが、やや反応が控えめな感じでした。
竜児はさりげなく北村と大河を一緒にプールに行かせようとしてみたり、大河の恋愛成就のために地道な活動を続けている訳ですが、今の大河には、もっと必要なものがありそうですね。
大河のほっぺたを軽く小突く竜児のシーンはかわいかったです。
手乗りタイガーにこぶしを入れて無事でいられるのは竜児だけかもww
『この狭さが落ちつくんだも~ん!』
放課後、竜児が自販機にジュースを買いに行くと、亜美が自販機の間の狭いスペースに座っていました。
『・・・可愛いじゃん、やきもちタイガー。』
『はぁ?どこがやきもちだよ?アイツは単に、お前が気に入らないだけだ。』
『高須君って馬鹿?』
『馬鹿はお前だろ?・・・大体何が別荘だよ。最初から誘う気なんかねぇくせに。』
『私は本気よ?本気で勝って、高須君と夏を一緒に過ごすつもりよ?・・・ちゃんと本気で勝った後のことを考えてる。楽しいと思うけどなぁ。ほら、結構気、合うじゃない、私達。』
『あ、あってねーよ。・・・ったく、人をからかうのも大概にしとけよ?』
『・・・へーい。ほな、さいなら~。』
・・・なんという据え膳ww
本気で気付いていない竜児には、ただの冗談としか捉えられていませんが、それだったら竜児がいなくなった後でそんなさびしそうな顔を浮かべたりしませんよね。
竜児の鈍さ加減を知った上で、それに気付かない不利をして送り出す亜美の優しさがたまらないと思うのですが。
亜美は、わりと早い段階から竜児を意識した上で行動を起こすキャラとして描かれているので、普段劇中で猫を被っているのとは裏腹に、色恋事には真摯な様子が好感度高し。
『私は知っている!大河の水着を超特盛りにしたのは、高須君だ!』
学校から外に出ようとしたところでみのりんに呼び止められる竜児。
現れ方自体もみのりんらしく、独特です。
『ちっちっち!隠さなくても良い、簡単な推理だよ、明智君。前にね、大河が話してたのさ。「竜児はいつでも私を助けてくれる」ってね。掃除もボタン付けもアイロンかけも。』
『何だ、そんなことくらい・・・。』
『「そんなことくらい」が、一番すごいんだよ。私は信じてるから。大河のことは、高須君に任せたからね!』
大河の竜児に対する信頼感は、言葉の端々からみのりんにも伝わっているご様子。
大河の一番の親友として、常に一緒だったみのりん。
今回「大河は任せた!」と口に出して竜児に伝えたその裏で、みのりんの胸中にどのような思いが渦巻いていたのか気になります。
『私は審判だから、手助けできないけど、気持ちは一緒ダゼ!』
こぶしを突き出すみのりんに対し、
『任せろ!』
応じる竜児。
竜児自身は普通に応援してくれているのに応えている訳ですが、みのりんの思いは、もっと大きなものも含んでいるのかもしれませんね。
あけて翌日。
照る照る坊主の効果があったのか、快晴の市民プールに来た2人。
クロールをマスターする時間もなく、浮き輪でバタ足作戦を提案する竜児。
コレが意外にうまくいきそうな流れに。
『すごいじゃないか、大河!やっぱお前のキック力は尋常じゃねぇな!コレなら勝てるかも知れねぇぞ!』
『勝てる?私が?普通にやってるだけだけど・・・。私・・・勝てる。そっか。うん、私、勝つね。』
あまり勝てると考えていなかった様子の大河ですが、竜児のひとことを受けて、俄然やる気に。
なんだかんだ言いつつも、竜児の言葉に勇気付けられている大河がほほえましいです。
狙って言った訳ではないですが、竜児もなかなかに罪なやつですね。
しかし、雲行きが悪くなってドシャ降り。
雨が上がるまで粘ろうとする大河に対し、
『そっか、そうだよな。入場券くれた北村の気持ち、無駄にしたくないしな。』
と、何気なく告げた竜児。
しかし、大河はむきになって反論します。
『そういうことじゃないの!そうじゃなくて、私が頑張ってるのは・・・。』
『わーかってるって!ついでに川嶋のやつも、ギャフンと言わせようぜ~!』
『・・・もう言い。何言っても無駄だ。』
『なんだよ。あ、もしかして俺か?』
びくりとする大河。
しかし、竜児のセリフは的外れ。
『そっか、俺がいないと飯も出てこないもんな~。・・・でも、無理はしなくていいからな。たとえ負けても、俺1人川嶋の別荘に行きゃあ済む話だからさ。北村は抜きにしてくれって頼んどくよ。飯はまとめて作って冷凍しといてやるし、だから、余計なことは考えないで・・・。』
『ハン、アンタも化けの皮がはがれたわね。最初から行きたかったんでしょ?亜美ちゃんの別荘に。まぁ私としては、アンタがいつどこで誰にはぁはぁしようがどうしようと、気にしないんだけど!』
『な、なんだってんだよ!人がこれだけ気ぃ使ってやってんのに!』
『誰がそんなこと頼んだ!』
『お前、一体何が気にいらねぇんだよ!?』
さすがに口答えする竜児でしたが、
大河の怒りのキックが、雨宿りをしていたパラソルを吹き飛ばします。
竜児にしてみれば、自分の言葉が大河のことを思ってのことだからこそ、必死に食い下がろうとするわけですが、根本的な部分で勘違いをしているのでどうしようもありません。
みのりんから大河の言葉を聞かされ、みのりん自身からも応援されていた直後だったので、精一杯フォローしていこうと考えている矢先に、竜児にとって思いも寄らない行動を大河が取っているので、頭は混乱するばかりという感じなのでしょうね。
『何がって?私は他人が私の心の中を、勝手に想像して判ったような顔をする、それが嫌なの、むかつくの!何で判ってくれないの?』
『判って欲しいのか、欲しくないのか、どっちなんだよ・・・。』
『判んない!私がどう思ってるかなんて、誰にも判るはず無い!だって、だって・・・自分だって、知らないもん・・・。』
雨にまぎれてしまっていますが、大河の頬には涙が。
『アンタのお望みどおり、勝負なんかしないって言ったのよ!』
立ち去る大河。
自分の気持ちをもてあまし、ままならない様子の大河が切ないです。
自分でも判らないということは本当でしょうが、何についての気持ちが判らないのか、ということについては、大河は理解しているはず。
恐らくは竜児に対しての感情ということでしょうから、大河の心の中で竜児が占める割合は、間違いなく大きくなっているのでしょう。
夜、大河が夕飯を食べに来ず、一人待ち続ける竜児。
『俺・・・悪くないよな。』
さすがに全てを察するのは難しいでしょうし、かといって理由も判らないまま謝るのも・・・というわけで、問題はそのまま。
結局、やっちゃんが帰ってくるまで起きていたのは、ずっと大河のことで悩み続けていた証拠でもあるかと。
『大河が俺のことなんかどうでもいいって言うから、むかついた・・・んだと思う。』
大河との喧嘩の理由をやっちゃんに話す竜児。
『にゃぁ~、そっか~。でもぉ、竜ちゃんわかってるよねぇ~?大河ちゃんはいつだって、言うことは反対のことなんよ~?どうでもよくなんかないよ~。竜ちゃんのことが本当に嫌いだったらぁ、どんなにお腹がすいてたって、同じお皿のおかずなんて、食べないと思うなぁ、やっちゃんはぁ~。』
なんという理解力ww
ふだんのぽけぽけ具合とは対称的に、母親として的確なアドバイスをするのがいい感じです。
翌日の登校時、自分から話しかけることにした竜児。
『どーせ何も食ってねーんだろ?本当は晴れて欲しかった。そんで、お前が本気で勝負してくれたらいいな、と。その、つまり、お前がどう思っていようと、俺は、お前に勝って・・・(勝って、俺は)?』
自分で話しながら、自分の本心に今更気付く竜児。
もっとゆっくり考えてみればいろいろ変わりそうな気もしますが、まだそこまでは進まないみたいです。
『お弁当に罪はないから、これだけはもらっとく。でも。』
大河の行動が気になります。
雨自体はようやく上がって来ましたが、心の中はまだ整理されていないようですね。
『ずーっと雨だったから、いつもの水着、乾かなくって・・・。』
いや、どうみてもわざとっぽいですww
対決の時間、黒のビキニで視線を集める亜美。
あいかわらず校則ゆるすぎです。
亜美自身の気合の入りっぷりも十分のご様子。
『あの馬鹿・・・今度は肉ばっかり・・・。』
以前、献立に肉がないのを不満がった大河のシーンとは逆に、お弁当のメニューは肉料理ばっかりに。
仲直りしたいという竜児の意思が反映されていてほっこりしますね。
『いざ、尋常に勝負よ!馬鹿チワワ改め、馬鹿ビキニ!』
お弁当を見て決心が付いたのか、大河も遅れてプールに登場!
その全身は浮き輪だらけ。
浮くというにも程がある重武装ですが、2人はスタート位置に。
後は合図を待つだけ・・・というその瞬間、亜美の方を見ながら大河はひとこと。
『あ・・・毛。』
『えぇっ!?・・・はっ、しまった!?』
大河のはったりに虚を突かれた亜美。
しかし、そこでとどまらず、大河は身につけていた浮き輪のほとんどを、
『どぅおうりゃあ~!』
と、亜美に投げつけます。
良い子は真似しちゃだめww
更に、
『おぉうりゃあ~!』
と、水中に落ちた亜美にくらい付き、ビキニの上を強奪ww
『しんじらんない、しんじらんない、しんじらんな~い!』
そりゃそうでしょうww
ビキニを放り投げ、ビート板一枚になった大河は、全力バタ足。
『おのれ、チビ虎!』
怒りの形相で追いかける亜美。
しかし、距離はかなり開いてしまっています。
これは大河の勝ちか?
しかし、折り返し地点でターンした瞬間、足をひねってしまい、大河は大ピンチ!
横から大河を見守っていた竜児は、それに気付いてプールの中へ。
『大丈夫か?足、つったのか?もう無理だろ!?』
棄権させようとする竜児でしたが、大河からは思わぬ返事が。
『嬉しいでしょ!?・・・主人がお前のために頑張ってんだ!もっと喜べ、この鈍犬野郎!』
あっけに取られた竜児でしたが、大河の言葉を理解すると、その体を前に押し出します。
ちなみに、亜美に抜かれて半泣きの大河が何気に可愛かったり。
サブタイトルの『だれのため』は、まさしくこの事を指している訳ですね。
『よっしゃ!そんなら行け!尻尾でも何でも振ってやる!』
猛追跡をかける大河でしたが、竜児にアクシデントが。
プールサイドで騒いでいたクラスメイトが、足を滑らせて竜児の頭上に!
頭を打って、水底に沈む竜児。
やっちゃだめなことばかり連続でやりすぎな気がww
『りゅうじ~~~!!!!!』
(あれ・・・大河?)
薄れ行く意識の中、自分に向かって大河が泳いでくるのを見る竜児。
カナヅチの大河ですが、死に物狂いで近寄ろうとして、無意識のうちに泳いでしまっているようです。
『おい、高須、大丈夫か?よし、息はしてるな。逢坂、早く保健室に!』
『さわるな~~~!!うるさい!お前ら、馬鹿ばっかりだ!何で気が付かないの?何で助けてくれないの?馬鹿ビキニなんかに気ぃとられて、誰も、竜児を・・・。うぅっ、竜児は私のだ~~~!!!誰も触るんじゃな~い!!!!!』
クラスメイトたちが呆然とする中、おだやかに眺める北村とみのりんや、視線をそらす亜美など、竜児の知り合いたちはそれぞれに感じるところがあったご様子。
大河の姿を感じつつ、微笑みながら目を閉じる竜児。
ここまで大きな出来事があれば、くっついた方が自然な感じすらして来ますね。
普段、天邪鬼な大河ですが、非常事態なので本心が出てきているのがよくわかります。
ここは原作ライトノベル3巻のハイライトとも言える名シーンなので、感慨深いです。
ラノベの方では、亜美の水着が男子生徒たちの奪い合いになり、プール内に他のクラスメイトが混じっていたり、友達同士の投げ落としあいが派手に繰り広げられていたりしたせいで、竜児の様子に気付いた大河がかけつけた後、2人が溺れかけていると気付いてもらえるまでに少し時間が空いてしまった・・・という描写があります。
その後に、大河のセリフが来るので、このような怒り方になっている訳です。
ともかく、特に深刻な病状になることもなく、放課後、須藤バックスで話し合う竜児たち。
『あのね、私も行くことにしたから。あんたの別荘。私、勝負に負けたじゃない?竜児は行くじゃない?身の回りの世話をするやつがいなくなるじゃない?だから、私も行くことに・・・。』
『ちょっと待って?あんまりにも自分勝手な話に、亜美ちゃん混乱中。』
『いいじゃないか、みんなで行く方が、楽しいぞ?』
北村がとりなし、特に反対意見もなく・・・でしたが、一応釘を刺す亜美。
『あ、なぁるほどぉ~、逢坂さんもしかしてぇ~、高須君と離れるの、不安なんだ~?何しろ、「竜児は私のだ~」、だもんねぇ?』
からかうだけのつもりだったのでしょうが、大河は意味ありげな返答を。
『そうね・・・認めるわ。だってね、それは・・・つまり、こいつが私の犬だから。飼い主としてはね?自分の犬がよそで、はぁはぁしないように見張っておく義務があるの。・・・何よ、何か期待してたわけ?』
『・・・してねぇよ、なんにもな。』
竜児の返事に不敵な笑いを返す大河。
2人の関係は、どうにか元通りというところまで修復したようです。
大河や竜児自身の中では、それぞれ新たな気付きがあったかもしれませんが、まだ急にどうこうなるというレベルでもないみたいですね。
このまま来週か?と思いましたが、最後に亜美が竜児にだけささやきます。
『2人きりじゃなくて、ざ~んねん。でも、チャンスはまだあるからね?』
亜美!色っぽいよ、亜美!ですね。
こっそり誘う、というやり方が他のキャラクターと違って、現実の女性っぽくてニヤニヤですww
本命のみのりんとはまだまだそれっぽい雰囲気にならない竜児ですが、大河と亜美にはフラグ立ちまくり!という感じになってきましたね。
亜美の別荘編では、どのような展開が待ち受けているのか、次週が楽しみです。
次回、第9話、『海に行こうと君は』
何話か別荘編が続くみたいですね。
予告で、ぐるぐる動くZOOの動きがチラッと見えているところがニクイです。
特に重要なシーンではないですが、個人的には、プリンについで見たかったシーンだったり。
文章を読んで、想像していた通りの動きを見られそうでワクテカです。
『北村君の、うすぼんやりした黒いワカメ・・・。』って思わせぶりにも程がww
『私が勝ったら、高須君はうちの別荘で夏中一緒に過ごすってことね?・・・あんたは夏中、ずっと独りぼっちよ!』
亜美のセリフは現実のものとなるのでしょうか?
ちなみに、大河の提案種目はバーリトゥード。
・・・2人とも勝つ気満々ですww
2人の対決に乗じて、クラスのメンバーが賭けをすることになったものの、カナヅチの大河に票を入れる者は無く、トトカルチョは成立しそうに無し。
様々な予想の書き込みがされる中、
『あみは俺のだからごめんな>arl』
と春田が書いていたのがニヤニヤです。
allと書いているつもりだったのに、スペルミスww
『・・・もしかして「all」って書こうとした?』
『オールも書けないってやばくない?>春田』
『お前裏口入学だろ?>春田』
(・・・春田、お前って・・・。)
思わず竜児も絶句。
というか、クラスメイト達のリズミカルな筆談リレーツッコミがグッジョブです。
こういうところでは結束が固いのかww
春田はともかく、誰も大河に期待していない様子を見かねた竜児は、自分だけでも彼女に票を入れてやろうと、1人で6口も大河にベット。
それを見た大河も、静かに闘志を燃やします。
静かとは言っても、教室中にふりまかれた殺気が、逆にクラスメイト達を静かにさせてしまっているのが大河クオリティですがww
更にそんな環境の中、まぶたにマジックで瞳を描いて、爆睡しているのがみのりんクオリティww
しかし、いくら闘志を燃やしても、カナヅチが克服されるわけも無く、水泳の授業を使って竜児は大河に泳ぎを教えることに。
顔を水面につけることすら出来ない大河でしたが、
『まぁ、高須のためにも頑張るしかないだろ。・・・その調子で、高須と力をあわせて頑張れよ!』
と北村がエールを送ります。
北村が応援してくれているので、もっと喜んでも良さそうなところですが、胸中は複雑な様です。
単純に北村が誤解していることを否定したいわけじゃ無さそうなところが今までと違いますね。
北村の指摘は後々正しかったことが判りますし、よく大河たちを見守っているのがうかがえますが、本当に自分が唯一好きな相手からそんな風に言われたらへこんでしまいそうですね。
アニメ版では北村の大河への関わり方が、そっけない風の演出になっているので、原作よりもちょっと冷たいやつに見える気もします。
『あんたねぇ・・・。そもそも誰のせいで、誤解を受けつつも頑張ってると思ってんのよ!・・・もういい!』
竜児は、大河の勝負への参加理由を、「北村を亜美の別荘に行かせないため」だと信じ込んでいる訳ですが、やはり大河自身は北村のことは建前で、「竜児を亜美に取られないように」頑張っているみたいですね。
竜児の場合、そらとぼけている訳ではなくて、はじめからその可能性について考慮していないのが皮肉です。
その分、下心無く大河のコーチ役を引き受けられたとも言えますが、この小さな差異は、やがて大きなものに・・・というのが後で判ります。
視聴者的には感情丸バレな気もしますが、竜児自体は一介の高校生。
女の子の気持ちをさりげなく汲み取って立ち回れるほど器用でないことは、ここまでのお話でも判明済みですね。
大河に喧嘩を吹っかけた亜美の方は、敏感にそれに気付いているのとは対照的です。
雨が降った日、プールが使えないと悩む二人は、北村から市民プールのチケットをもらうことに。
ここでも大河の緊張っぷりは描かれていますが、やや反応が控えめな感じでした。
竜児はさりげなく北村と大河を一緒にプールに行かせようとしてみたり、大河の恋愛成就のために地道な活動を続けている訳ですが、今の大河には、もっと必要なものがありそうですね。
大河のほっぺたを軽く小突く竜児のシーンはかわいかったです。
手乗りタイガーにこぶしを入れて無事でいられるのは竜児だけかもww
『この狭さが落ちつくんだも~ん!』
放課後、竜児が自販機にジュースを買いに行くと、亜美が自販機の間の狭いスペースに座っていました。
『・・・可愛いじゃん、やきもちタイガー。』
『はぁ?どこがやきもちだよ?アイツは単に、お前が気に入らないだけだ。』
『高須君って馬鹿?』
『馬鹿はお前だろ?・・・大体何が別荘だよ。最初から誘う気なんかねぇくせに。』
『私は本気よ?本気で勝って、高須君と夏を一緒に過ごすつもりよ?・・・ちゃんと本気で勝った後のことを考えてる。楽しいと思うけどなぁ。ほら、結構気、合うじゃない、私達。』
『あ、あってねーよ。・・・ったく、人をからかうのも大概にしとけよ?』
『・・・へーい。ほな、さいなら~。』
・・・なんという据え膳ww
本気で気付いていない竜児には、ただの冗談としか捉えられていませんが、それだったら竜児がいなくなった後でそんなさびしそうな顔を浮かべたりしませんよね。
竜児の鈍さ加減を知った上で、それに気付かない不利をして送り出す亜美の優しさがたまらないと思うのですが。
亜美は、わりと早い段階から竜児を意識した上で行動を起こすキャラとして描かれているので、普段劇中で猫を被っているのとは裏腹に、色恋事には真摯な様子が好感度高し。
『私は知っている!大河の水着を超特盛りにしたのは、高須君だ!』
学校から外に出ようとしたところでみのりんに呼び止められる竜児。
現れ方自体もみのりんらしく、独特です。
『ちっちっち!隠さなくても良い、簡単な推理だよ、明智君。前にね、大河が話してたのさ。「竜児はいつでも私を助けてくれる」ってね。掃除もボタン付けもアイロンかけも。』
『何だ、そんなことくらい・・・。』
『「そんなことくらい」が、一番すごいんだよ。私は信じてるから。大河のことは、高須君に任せたからね!』
大河の竜児に対する信頼感は、言葉の端々からみのりんにも伝わっているご様子。
大河の一番の親友として、常に一緒だったみのりん。
今回「大河は任せた!」と口に出して竜児に伝えたその裏で、みのりんの胸中にどのような思いが渦巻いていたのか気になります。
『私は審判だから、手助けできないけど、気持ちは一緒ダゼ!』
こぶしを突き出すみのりんに対し、
『任せろ!』
応じる竜児。
竜児自身は普通に応援してくれているのに応えている訳ですが、みのりんの思いは、もっと大きなものも含んでいるのかもしれませんね。
あけて翌日。
照る照る坊主の効果があったのか、快晴の市民プールに来た2人。
クロールをマスターする時間もなく、浮き輪でバタ足作戦を提案する竜児。
コレが意外にうまくいきそうな流れに。
『すごいじゃないか、大河!やっぱお前のキック力は尋常じゃねぇな!コレなら勝てるかも知れねぇぞ!』
『勝てる?私が?普通にやってるだけだけど・・・。私・・・勝てる。そっか。うん、私、勝つね。』
あまり勝てると考えていなかった様子の大河ですが、竜児のひとことを受けて、俄然やる気に。
なんだかんだ言いつつも、竜児の言葉に勇気付けられている大河がほほえましいです。
狙って言った訳ではないですが、竜児もなかなかに罪なやつですね。
しかし、雲行きが悪くなってドシャ降り。
雨が上がるまで粘ろうとする大河に対し、
『そっか、そうだよな。入場券くれた北村の気持ち、無駄にしたくないしな。』
と、何気なく告げた竜児。
しかし、大河はむきになって反論します。
『そういうことじゃないの!そうじゃなくて、私が頑張ってるのは・・・。』
『わーかってるって!ついでに川嶋のやつも、ギャフンと言わせようぜ~!』
『・・・もう言い。何言っても無駄だ。』
『なんだよ。あ、もしかして俺か?』
びくりとする大河。
しかし、竜児のセリフは的外れ。
『そっか、俺がいないと飯も出てこないもんな~。・・・でも、無理はしなくていいからな。たとえ負けても、俺1人川嶋の別荘に行きゃあ済む話だからさ。北村は抜きにしてくれって頼んどくよ。飯はまとめて作って冷凍しといてやるし、だから、余計なことは考えないで・・・。』
『ハン、アンタも化けの皮がはがれたわね。最初から行きたかったんでしょ?亜美ちゃんの別荘に。まぁ私としては、アンタがいつどこで誰にはぁはぁしようがどうしようと、気にしないんだけど!』
『な、なんだってんだよ!人がこれだけ気ぃ使ってやってんのに!』
『誰がそんなこと頼んだ!』
『お前、一体何が気にいらねぇんだよ!?』
さすがに口答えする竜児でしたが、
大河の怒りのキックが、雨宿りをしていたパラソルを吹き飛ばします。
竜児にしてみれば、自分の言葉が大河のことを思ってのことだからこそ、必死に食い下がろうとするわけですが、根本的な部分で勘違いをしているのでどうしようもありません。
みのりんから大河の言葉を聞かされ、みのりん自身からも応援されていた直後だったので、精一杯フォローしていこうと考えている矢先に、竜児にとって思いも寄らない行動を大河が取っているので、頭は混乱するばかりという感じなのでしょうね。
『何がって?私は他人が私の心の中を、勝手に想像して判ったような顔をする、それが嫌なの、むかつくの!何で判ってくれないの?』
『判って欲しいのか、欲しくないのか、どっちなんだよ・・・。』
『判んない!私がどう思ってるかなんて、誰にも判るはず無い!だって、だって・・・自分だって、知らないもん・・・。』
雨にまぎれてしまっていますが、大河の頬には涙が。
『アンタのお望みどおり、勝負なんかしないって言ったのよ!』
立ち去る大河。
自分の気持ちをもてあまし、ままならない様子の大河が切ないです。
自分でも判らないということは本当でしょうが、何についての気持ちが判らないのか、ということについては、大河は理解しているはず。
恐らくは竜児に対しての感情ということでしょうから、大河の心の中で竜児が占める割合は、間違いなく大きくなっているのでしょう。
夜、大河が夕飯を食べに来ず、一人待ち続ける竜児。
『俺・・・悪くないよな。』
さすがに全てを察するのは難しいでしょうし、かといって理由も判らないまま謝るのも・・・というわけで、問題はそのまま。
結局、やっちゃんが帰ってくるまで起きていたのは、ずっと大河のことで悩み続けていた証拠でもあるかと。
『大河が俺のことなんかどうでもいいって言うから、むかついた・・・んだと思う。』
大河との喧嘩の理由をやっちゃんに話す竜児。
『にゃぁ~、そっか~。でもぉ、竜ちゃんわかってるよねぇ~?大河ちゃんはいつだって、言うことは反対のことなんよ~?どうでもよくなんかないよ~。竜ちゃんのことが本当に嫌いだったらぁ、どんなにお腹がすいてたって、同じお皿のおかずなんて、食べないと思うなぁ、やっちゃんはぁ~。』
なんという理解力ww
ふだんのぽけぽけ具合とは対称的に、母親として的確なアドバイスをするのがいい感じです。
翌日の登校時、自分から話しかけることにした竜児。
『どーせ何も食ってねーんだろ?本当は晴れて欲しかった。そんで、お前が本気で勝負してくれたらいいな、と。その、つまり、お前がどう思っていようと、俺は、お前に勝って・・・(勝って、俺は)?』
自分で話しながら、自分の本心に今更気付く竜児。
もっとゆっくり考えてみればいろいろ変わりそうな気もしますが、まだそこまでは進まないみたいです。
『お弁当に罪はないから、これだけはもらっとく。でも。』
大河の行動が気になります。
雨自体はようやく上がって来ましたが、心の中はまだ整理されていないようですね。
『ずーっと雨だったから、いつもの水着、乾かなくって・・・。』
いや、どうみてもわざとっぽいですww
対決の時間、黒のビキニで視線を集める亜美。
あいかわらず校則ゆるすぎです。
亜美自身の気合の入りっぷりも十分のご様子。
『あの馬鹿・・・今度は肉ばっかり・・・。』
以前、献立に肉がないのを不満がった大河のシーンとは逆に、お弁当のメニューは肉料理ばっかりに。
仲直りしたいという竜児の意思が反映されていてほっこりしますね。
『いざ、尋常に勝負よ!馬鹿チワワ改め、馬鹿ビキニ!』
お弁当を見て決心が付いたのか、大河も遅れてプールに登場!
その全身は浮き輪だらけ。
浮くというにも程がある重武装ですが、2人はスタート位置に。
後は合図を待つだけ・・・というその瞬間、亜美の方を見ながら大河はひとこと。
『あ・・・毛。』
『えぇっ!?・・・はっ、しまった!?』
大河のはったりに虚を突かれた亜美。
しかし、そこでとどまらず、大河は身につけていた浮き輪のほとんどを、
『どぅおうりゃあ~!』
と、亜美に投げつけます。
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更に、
『おぉうりゃあ~!』
と、水中に落ちた亜美にくらい付き、ビキニの上を強奪ww
『しんじらんない、しんじらんない、しんじらんな~い!』
そりゃそうでしょうww
ビキニを放り投げ、ビート板一枚になった大河は、全力バタ足。
『おのれ、チビ虎!』
怒りの形相で追いかける亜美。
しかし、距離はかなり開いてしまっています。
これは大河の勝ちか?
しかし、折り返し地点でターンした瞬間、足をひねってしまい、大河は大ピンチ!
横から大河を見守っていた竜児は、それに気付いてプールの中へ。
『大丈夫か?足、つったのか?もう無理だろ!?』
棄権させようとする竜児でしたが、大河からは思わぬ返事が。
『嬉しいでしょ!?・・・主人がお前のために頑張ってんだ!もっと喜べ、この鈍犬野郎!』
あっけに取られた竜児でしたが、大河の言葉を理解すると、その体を前に押し出します。
ちなみに、亜美に抜かれて半泣きの大河が何気に可愛かったり。
サブタイトルの『だれのため』は、まさしくこの事を指している訳ですね。
『よっしゃ!そんなら行け!尻尾でも何でも振ってやる!』
猛追跡をかける大河でしたが、竜児にアクシデントが。
プールサイドで騒いでいたクラスメイトが、足を滑らせて竜児の頭上に!
頭を打って、水底に沈む竜児。
やっちゃだめなことばかり連続でやりすぎな気がww
『りゅうじ~~~!!!!!』
(あれ・・・大河?)
薄れ行く意識の中、自分に向かって大河が泳いでくるのを見る竜児。
カナヅチの大河ですが、死に物狂いで近寄ろうとして、無意識のうちに泳いでしまっているようです。
『おい、高須、大丈夫か?よし、息はしてるな。逢坂、早く保健室に!』
『さわるな~~~!!うるさい!お前ら、馬鹿ばっかりだ!何で気が付かないの?何で助けてくれないの?馬鹿ビキニなんかに気ぃとられて、誰も、竜児を・・・。うぅっ、竜児は私のだ~~~!!!誰も触るんじゃな~い!!!!!』
クラスメイトたちが呆然とする中、おだやかに眺める北村とみのりんや、視線をそらす亜美など、竜児の知り合いたちはそれぞれに感じるところがあったご様子。
大河の姿を感じつつ、微笑みながら目を閉じる竜児。
ここまで大きな出来事があれば、くっついた方が自然な感じすらして来ますね。
普段、天邪鬼な大河ですが、非常事態なので本心が出てきているのがよくわかります。
ここは原作ライトノベル3巻のハイライトとも言える名シーンなので、感慨深いです。
ラノベの方では、亜美の水着が男子生徒たちの奪い合いになり、プール内に他のクラスメイトが混じっていたり、友達同士の投げ落としあいが派手に繰り広げられていたりしたせいで、竜児の様子に気付いた大河がかけつけた後、2人が溺れかけていると気付いてもらえるまでに少し時間が空いてしまった・・・という描写があります。
その後に、大河のセリフが来るので、このような怒り方になっている訳です。
ともかく、特に深刻な病状になることもなく、放課後、須藤バックスで話し合う竜児たち。
『あのね、私も行くことにしたから。あんたの別荘。私、勝負に負けたじゃない?竜児は行くじゃない?身の回りの世話をするやつがいなくなるじゃない?だから、私も行くことに・・・。』
『ちょっと待って?あんまりにも自分勝手な話に、亜美ちゃん混乱中。』
『いいじゃないか、みんなで行く方が、楽しいぞ?』
北村がとりなし、特に反対意見もなく・・・でしたが、一応釘を刺す亜美。
『あ、なぁるほどぉ~、逢坂さんもしかしてぇ~、高須君と離れるの、不安なんだ~?何しろ、「竜児は私のだ~」、だもんねぇ?』
からかうだけのつもりだったのでしょうが、大河は意味ありげな返答を。
『そうね・・・認めるわ。だってね、それは・・・つまり、こいつが私の犬だから。飼い主としてはね?自分の犬がよそで、はぁはぁしないように見張っておく義務があるの。・・・何よ、何か期待してたわけ?』
『・・・してねぇよ、なんにもな。』
竜児の返事に不敵な笑いを返す大河。
2人の関係は、どうにか元通りというところまで修復したようです。
大河や竜児自身の中では、それぞれ新たな気付きがあったかもしれませんが、まだ急にどうこうなるというレベルでもないみたいですね。
このまま来週か?と思いましたが、最後に亜美が竜児にだけささやきます。
『2人きりじゃなくて、ざ~んねん。でも、チャンスはまだあるからね?』
亜美!色っぽいよ、亜美!ですね。
こっそり誘う、というやり方が他のキャラクターと違って、現実の女性っぽくてニヤニヤですww
本命のみのりんとはまだまだそれっぽい雰囲気にならない竜児ですが、大河と亜美にはフラグ立ちまくり!という感じになってきましたね。
亜美の別荘編では、どのような展開が待ち受けているのか、次週が楽しみです。
次回、第9話、『海に行こうと君は』
何話か別荘編が続くみたいですね。
予告で、ぐるぐる動くZOOの動きがチラッと見えているところがニクイです。
特に重要なシーンではないですが、個人的には、プリンについで見たかったシーンだったり。
文章を読んで、想像していた通りの動きを見られそうでワクテカです。
『北村君の、うすぼんやりした黒いワカメ・・・。』って思わせぶりにも程がww