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機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン最終回(第25話)『再生』の感想レビュー

2009年03月29日 20時00分25秒 | 機動戦士ガンダム00 2ND SEASON
物語としてはうまく決着した気はするものの、キャラの活躍に期待していた人の気持ち的にはちょっと不満になりそうな気がした最終回でした。

リボンズの歪んだ再生を刹那が破壊し、人類が新たな時代を迎える…というテーマについては過不足なく描かれた気はします。
バトルシーン自体も気合いが入っていましたし、盛り上がり感は十分ありましたが、お互いの機体が過去機に戻る意味は無かったような気がしました。
リボンズの方はファーストガンダムファンには良いサービスだったと思いますが、刹那の方はダブルオーという機体とツインドライブがあってこその覚醒だったわけで、それを促す役目が終わったとは言え、乗機の座を譲ってしまったのはなんだかなぁという気が。
(^_^;)

むしろ、ライルのボロボロになりつつも死力をつくして大逆転!という展開の方が、人類自体のイノベイターによる支配からの脱却とシンクロしている風で、ベタながら王道だったように思います。
一秒だけのトランザム、というシチュエーションは燃えました。
狙撃じゃなくてゼロ距離射撃でしたが、スナイパーだからこその見切り能力だったと思えばアリかなと。
アニューの名前がさり気なく家族の墓碑に刻まれていたのは良い演出でした。

アレルヤについては、愛するマリーを守るために出陣する…と、分かりやすい格好良さがあったので良かったと思います。
ハレルヤ超兵祭りはもっと前から見られなかったのが残念。
ラストでは2人でトレミーを降りてしまいましたが、彼らにとっては無駄に戦い続けるより、それが最良だった気がします。

ティエリアや沙慈、ルイスについては前回が山場で今回はそのまとめ、という感じであっさりな感じでしたね。
ルイスの異常が止まったと明確に語られたのはファンとして嬉しかったです。
片や様々な苦難にあいながらも戦いを間近で見続けたキャラとして、人類代表的な部分がある沙慈とルイス、片やイノベイター(イノベイド)として人類を見守るという本来の役目をヴェーダ内で果たすことに決めたティエリア。
派手さは無いものの、どちらもしっくりくる結末だと思います。

結末といえば不死身のコーラサワー改め、幸せのコーラサワーとなったコーラさんがニヤニヤでした。
理屈じゃない!カラダで感じるんだ!という展開でしたが、コーラさんなので許せてしまう気がします。
カティにあれだけ見事なプロポーズをしたので、結ばれるのも納得ですね。
どうぞお幸せに。
(*^ー^)ノ

逆に、前回は今回の為の出し惜しみだと思っていたハム様が、結局『え?あれだけ…?』状態になってしまったのはある意味伝説級!と言わざるを得ませんね。
劇場版まで引っ張るという事なんでしょうか?
こちらも理屈より情熱が優先されるキャラだっただけに、見せ場は幾らでも作れた気がするわけですが、こうなった以上は、刹那に示された生き方をゆっくり吟味した後、視聴者の目の前に復帰してくれることを祈りたいですね。

で、めでたくニート姫から返り咲いたマリナですが、結局中途半端なヒロイン?のまま終わったのが個人的に残念でした。
ラブ面でなんともならず…というのはこの際置いておくとして、最後が幸せで平和…って間違いじゃないけど何か物足りない気が(^_^;)
刹那達が必死に人類の幸せの為に戦っていたのに、あなたが幸せになって!と言うのはちょっとどうかなと。
刹那からマリナに贈る言葉なのならまだ分かる気がしますが、『今後も刹那達の戦いは続くんだエンド』なのに戦後にこそ似合いそうなフレーズを持ってきたのはかなり無責任かなという気がしてしまいました。
マリナ自身の純粋な気持ちであることは疑いませんが、作品のラストを飾るにふさわしい言葉だとは思えないかなと。

全体的にはキャラも欠けず、リボンズは去り、基本的には大団円な最終話だった訳ですが、ソレスタルビーイングと武力介入についての是非や功罪について、もう少し掘り下げた結論が欲しかったですね。
いや、『必要とあらば後で罰を受けるのも辞さずに介入する』というだけなら一期の1話とそれほど変わってないような。
実際に戦いをくぐり抜けた分の重みは加味されている訳ですが、このあたりも劇場版での補足が欲しいところかと。

ともあれ、劇場版まで続投する分、スタッフのみなさんにはまだまだお仕事が山積みだと思いますが、ひとまずは放映終了お疲れ様でした。
ガンダムというタイトルがついている作品なので、他の作品より色々と大変だったのではないかと思います。
感謝と敬意を表しつつ、劇場版も楽しみに待ちたいと思います。

また、今まで記事をお読みいただいた皆様にも、この場を借りてお礼の言葉をお伝えしたいと思います。

本当にありがとうございました。
m(_ _)m



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2 コメント

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Unknown (westernblack)
2009-03-30 12:28:47
ラインバレルの最終回もそうでしたが、おっしゃる通り、少なくとも前半は「難しいことを考えるより、見て感じろ!」というラストだったと思います
ライルの「最後は拳銃」は私も燃えました!やっぱり漢なら最後はライフルじゃなくてこれですよ!そして最後は刹那とリボンズのMS白兵戦…おお、ご示唆で今気づきました。これは「
漢なら正面から殴り合え!」という黒田脚本の常道(?)に通じるものを感じますね。ただ、「最後は殴り合い」にうまくつなげるという点では、最近のアニメではギアスの方に軍配が上がるような気も…(汗)
現実の国際問題、NGOとの関わりが最初に連想されたのもこちらのレビューだったと記憶しています。そういう意味では政治的なメッセージ性でも確かにもうちょっと掘り下げられてもよかった気もしますね。「地球連邦」という途方もないものの成立を達したとはいえ、結局は「CB&イノベイド騒動」という顛末になってしまったような…。しかし、その点はシーリンの「子供たちの未来のために、私たちから変わらなくては」という定石の視聴者向けメッセージでテレビアニメとしては個人的に「よし」としたいと思います。マリナもその枠組みの中にあるキャラなのだろうと思います。「歌のお姉さん」は好きですよ、皇女様(笑)
それでは失礼します
>westernblack様 (gurimoe)
2009-04-02 13:03:43
・いつもコメントありがとうございます。
お返事が遅れて申し訳ありません。

刹那とリボンズの戦いは、ファーストのアムロとランバ・ラルの戦いへのオマージュ的なものだったのでしょうし、それ自体はやっぱり燃えましたね。
ガチでの殴り合いなら、ア・バオア・クーでの「アムロとシャアの生身での白兵戦」的展開でも良かったかなと思いました。
というか、あえてジオング戦では無くグフ戦をチョイスしてきたところがこだわりなのかもしれませんね。
むしろ、劇場版ではジオング戦だったりするのかもww

ただ、終盤イノベイターとして開花した刹那の強さがリボンズに迫る、あるいは凌駕するものになっていったことはわかるものの、リボンズはあくまで上から見下ろしていた構図のままだった気がするので、主張同士のぶつかり合いというよりは悪者を倒す勧善懲悪的展開に終始してしまった気がします。
あんなに人類を見下していたリボンズなので、
今更倒さずに終わる結末もありえないですが、
それを倒すのが人類全体の意思というよりは
刹那個人の信念に見えたのがちょっと残念でした。

もちろん、単なるエゴではなく、今までの経験やGN粒子で感じ取った人々の意思から導いた結論でしょうけれども、一般兵はともかく、マイスターズの援護も特に無いまま、1対1で決着というのは、勧善懲悪ものとし見た場合でも説得力的にかけるかなと。

マリナの手紙にしても、1期の刹那の言葉に返すものとしては間違いないわけですが、戦いが終わってから国を立て直していくだけではなく、戦闘の最中に兵士達に声をかけるような演出があっても良かったと思います。
そこでのマリナの姿を見たからこそ、指導者として返り咲いた、というのなら説得力がありそうですが、アロウズがいなくなったから元通りです、というだけではやはり微妙かなと。
だったら、カタロンとして活躍したクラウスやシーリンを中心に新しい国家として出直した方が、人類の出した答えとしての価値があったような気もしますし。
自分達の平和を守るために立ち上がったカタロンの意義が、もう少し評価されても良かったのではないかなと個人的に思います。

結局、真のラストは劇場版を見るまで判らないわけで、現時点で結論付けるのもまた早計なわけですが、ギアスと同じくどう結ぶのか?が気になっていた作品なので、きっちりと完結させて欲しかったというのが正直なところです。

キャラの魅力に溢れた作品なので、視聴した方毎に自分だったらこういうエンドが見たい!という期待があったのではないかと思います。
そういう期待に応える、もしくは良い意味で裏切るような、納得のいく結末を劇場版には期待したいですね。
・・・マリナ頑張れ、超頑張れww

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