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アスラクライン第13話(最終回)『呪われた罪人の烙印』の感想レビュー

2009年06月25日 18時19分24秒 | アスラクライン2&1期
加賀篝の元にたどり着く過程が変更された以外は、原作の雰囲気をとても良く再現できた、哀音編のラストエピソードでした。
アニメシリーズ全体を通しても一番の良回だったと思います。
判っていても案の定、大号泣大会でした。

人質とイグナイターを交換するため、加賀篝に港へ呼び出された智春達。
純粋に人質達を救いたいという智春の様子は、主人公らしく描かれているのが印象的ですね。
この辺りもあとの悲しさを対称的に見せるための演出なのかもしれません。

事故のニュースを聞いた奏が合流。
都合のいい女でも構わないとまで言う奏の気持ちは本物だという事が伝わってきます。
原作ラノベに比べると、これまで2人の絆が深まる見せ場が少なかったのが残念ですが、智春を守りたいという意志の強さは、バトルシーンでの炎の全力開放でもはっきりと描かれていましたし、射影体の真実を知る者としての気遣いも含まれていると考えると感慨深いところかと。

当の加賀篝は飛行機一機を丸ごと時間停止していました。
哀音がわざわざ智春の元まで駆けつけたのは、時間停止までのわずかな隙の間に、彼女が最善だと判断した行動だったのだろうと思います。

この世界は2巡目の世界であり631日後に世界は滅ぶと語りだす加賀篝。
智春の兄の直貴は失敗云々については2期への伏線ぐらいで記憶に留めておくと良いかも。
ぶっちゃけ、投げっぱなしになってしまった部分が多いのが残念ですが、物語の根幹をなす部分なので、焦らず丁寧に描いてもらえると良いなと思います。

ロードナイトとイングリッドの力で無双状態の加賀篝でしたが、六夏と冬琉の会長コンビの乱入もあり、なんとか撃退。
時間停止の鎖の影響を受けなかったのは、冬琉会長の持つ元演奏者(エクスハンドラー)の持つ魔力無効化能力のお陰だったわけですが、さすがに飛行機から落ちていったときは驚かされましたね。
鳥だ!飛行機だ!朱浬先輩だ!的展開で美味しいところは朱浬先輩が持っていったので、演出的には上手かったと思います。
ここでどうやって朱浬先輩が飛行機の中から抜け出せていたかについては、原作であったはずの要素が欠けているのでちょっと証明不可能かも?
カタルシス優先ということでww
エクスハンドラーが何故魔法無効化能力を持つのか?についても、詳しくは2期に持越しとなってしまいましたが、どうなるとエクスハンドラーと呼ばれるようになるのかはラストで明かされました。
加賀篝にとってはエクスハンドラーの存在が最大の誤算となってしまった訳ですが、彼には自分の取るべき行動の指針ははっきりと見えているご様子。
イグナイターを必死で守ろうとした冬琉には、どのような思惑があったのか?は結構重要なポイントかも。

六夏の力で飛行機の中に入った一行は、佐伯兄達と再会。
しかし、加賀篝によって保たれていたバランスは失われ、このままでは墜落する以外に道は無し。
クロガネの重力制御能力を利用して全力で持ち上げればと考える智春でしたが、そんなことをすればクロガネの魔力を使い果たしてしまうと周囲から反対される事に。
この時点で智春と操緒以外の関係者達は、魔力を使い果たしてしまえばどうなるのかという事を判っていた訳ですね。
正義の味方らしい振る舞いをする智春と、自分が付いているからと励ます操緒の様子の方が場にそぐっているように見えて、その実、彼らだけが蚊帳の外というのが実は切ないシーンです。

やがて、佐伯兄がある決断を。
クロガネの力でバランスを保ちつつ、翡翠の力で氷の滑走路を作る作戦。
哀音が信じた智春だからこそ、佐伯兄も全てを託したという感じでしたね。

六夏会長の「Bye、哀音。」をはじめ、それぞれが哀音と別れの儀式を済ませていく様子もきっちり作りこまれていて感動でした。
理由を知らない智春達とは違って、結果を知りながらも行動する事を選んだ佐伯兄&哀音だったからこそ、彼女達も止めなかったのでしょう。
悲しさを押し殺して笑顔で見送る彼女達が熱すぎます。

智春には特に明るい笑顔を残し、仕事にかかる哀音。
ラノベ版では細かいセリフ回しでの演出でしたが、アニメ版の笑顔演出も、これはこれで良かったと思います。
感情が磨り減っている彼女にとっては、ただの笑顔以上の意味と感謝がこめられているに違いないと思い返すだけで涙が出そうになってしまいます。

作戦中はオープニングがBGMになっていた演出も鳥肌モノでした。
光り輝く翡翠の手で、滑走路が形作られていく様子は、アニメならではの美しさで予想以上にすばらしかったと思います。
翡翠が膝を付いてしまった瞬間も完全に描き出すとか、反則に近い泣かせよう攻勢に涙腺大決壊でしたね。
翡翠に敬礼を送っている機長とか細かいところも描きこまれていて良かったです。

無事にみんなの命を救う事が出来て、心の底から喜びの声を上げる智春。
普段優柔不断で控えめな彼が、ここまで自分の感情を昂ぶらせる事は珍しいわけですが、何も出来なかった以前とは違い、今回はしっかりとやりとげた智春。
佐伯妹との約束も果たせたと信じる彼を、無知だと切り捨てるというのはあまりにも酷な所かと。
効果的過ぎるくらい対称的に描かれた明暗が、重ね重ねすごかったです。

佐伯兄の元に駆けつけた智春は、ここで初めて1人の犠牲者を出してしまったという事実を知る事に。

『アスラ・マキーナは彼女達の魂の質量を削って、ハンドラーの願いを叶える。魂を削られた少女達は、感情をすり減らし、そして、全ての感情を無くした時、彼女達は“消滅”する。・・・哀音は“逝った”よ。哀音、君の献身に感謝する。君といる事ができて、僕は幸せだった。君はいつも心の支えだった。その君は、もうここにはいない。判ってはいるが、実感は湧かないな。君がまた、心から笑えるようになる事を願っている。・・・さよなら、哀音。』

佐伯兄の願いを聞いて、自分の身を犠牲にする事も厭わず、みんなを助けた哀音。
それは、彼女自身の願いでもあったと思います。
日本に帰ったら、一緒に母親に写真を見せに行こうという約束は、永久に果たされる事はなくなってしまいました。
命を失いかけても、ハンドラーとベリアル・ドールとなってまで共にあり続けた佐伯兄と哀音。
一緒に海を眺めた2人の様子は、それだけで幸せそうな気配が伝わってくるものだったと思います。
いずれは消滅を避けられず、既に感情が希薄になっていたとはいえ、あまりにも早い別れが切なすぎます。
哀音を消滅に追いやってしまった事を責めるかのように、佐伯兄の手に浮き上がるエクスハンドラーの刻印。
『呪われた罪人の烙印』と呼ばれるのも頷けます。

智春をエクスハンドラーにしないために、奏は今まで自分が守護役として守ろうと必死だった事が判ります。
クロガネで身を守ろうとすれば、操緒の魂を使わざるを得ないわけで、その事実を知れば、智春は身動きが取れなくなってしまうというわけですからね。
実際に、クロガネの力を使いすぎた事で、操緒も身を潜めてしまいましたし、佐伯兄と哀音のような事態になる可能性も、戦闘に巻き込まれ続ければあり得るかもしれません。
かといって、静観を続けても、加賀篝の言葉が真実なら世界は滅んでしまうわけで、そこがまた難しいところですね。
また、契約者無しの奏が、今回の様にバンバン力を使っている事がやがて・・・ということにはあまり触れられていませんでしたが、気を失ってしまうほどの魔力消費を続けている事は気がかりです。
また、既にエクスハンドラーである冬琉会長ですが、そのあたりの事情も持ち越しのようですね。
意味深な反応を残している部分もあり、ファンならニヤリという感じかも。

『・・・どうして誰も教えてくれなかったんだ――!!』

智春の慟哭が痛々しかったです。
普段のドタバタの印象とはかけ離れている分、原作未読者の方なら、ここまで重苦しいエピソードでシメるというのは意外だったのではないでしょうか。

ようやくアスラクラインの中でも特に重要な事実が明かされ、いよいよ面白くなってきた~というところで、秋からスタートの『アスラクライン2』までお預けになってしまったのはもったいない気もしますが、スタッフの皆さんには英気を養っていただいて、後半戦も頑張っていただきたいと思います。
ひとまずお疲れ様でした。

旧ブログからお読みいただいた皆様、トラックバックを頂いたブロガーの皆様にも感謝とリスペクトを。
状況がどうなっているか秋にならないと判りませんが、出来れば『アスラクライン2』の記事も書ければなと思います。

本当にありがとうございました。


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