緑の切妻屋根の家が建つ

60代も後半になり、ひょんな事から一人住まいの実家を建て替えることになりました。

片付けをしないではまった沼

2024-08-20 14:15:23 | 家を建て替える

    2~3日、家の片付けをしないとと思ってはいたが、ほとんど韓流ウリナラファンタジー歴史ドラマに沼落ちしていた。一つ目はピョンガン王女という高句麗末期に実在した王女とその夫を主人公にしたフィクション、二つ目は李氏朝鮮末期にやはり実在した哲宗という25代王とその正室を主人公にしたドラマだ。どちらも、王朝末期のせいか、王権が弱まり有力貴族や金氏や趙氏と行った両班の一族が政治の実権を握り権力を私物化し、自分たちの私腹を肥やすこととその利権を守ることのみに終始して政治が腐敗していた時代に、心ある虐げられた王族が、これまた虐げられた人々と一緒になって権力を奪い返すといったようなドラマだ。両方とも王女とその夫や王様とその妻のラブロマンスが同時並行に描かれていた。

 韓流時代劇ドラマは、歴史公証とかいい加減で染料が自分たちで作れず色のついた服を着ている人々がいないはずなのに、カラフルな衣装を庶民も着ていたりする。実在した人物を登場させていても、史実とは全く異なる。例えば哲仁王后では、哲宗は自分で政治を行おうとしても権勢を振るう金氏一族に対抗することが出来ず、何もできなかった。ドラマでは、その哲宗が現代人男性の魂が乗り移った正室の力を借りて金氏をやっつけて、政治改革ができたという事になっている。つまり、タラレバドラマである。しかし、韓国の人々がそういったタラレバドラマを作りたくなる気持ちもよくわかる。実際に腐敗した朝鮮王朝を自分たちで倒すあるいは改革をして、日本のように自分たちで近代化を進めることができたらどんなに良かっただろうという気持ちが、哲仁王后みたいなドラマを作らせているのだろうと思う。朝鮮半島の歴史を見ると李氏朝鮮時代の末期に正祖という有能で改革を進められるような王が登場したのに、若くして不審死させられて、その結果一部の両班一族に政治権力を握られて政治を腐らせる道を開いてしまったりとか本当に運が悪いと感じる。日本人の私でさえそう思うのだから、当事国の人々はもっとそう感じる事だろう。それに史実でそうでなくても、虐げられた主人公達が虐げている権力者をやっつける展開は見ていてもすっきりする。勿論、視聴者のこうなって欲しいという期待にそっているのだが、それはちょっと難しいのでは?というような突っ込みどころはたくさんある。


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