ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

レベッカ

2008年06月29日 | ミュージカル・演劇
3ヶ月もやってるのですでに見ている人も多いこの作品、ようやく見てまいりました。いや、公演終了間際に観るようにしてるもんで・・・
シアタークリエ初めてです。新しいから綺麗だし、小さいけど観やすいですね。
ただ、小さいだけに、トイレが超混み・・・。ショッピングビルとも連結してるし、トイレは来る前に他で済ませて来た方がいいな~と思いました。
ロビーも通路のような細長いスペースで、そもそも椅子がないので座って飲食はできないんですねー。壁際に細長いカウンターがあって、そこで皆立って食べてました。休憩中は座席でも食べれるって盛んに言ってましたけど、係りの人が。
なんか小さい空間なのに東宝のご丁寧なスタッフがいるのが不思議な感じでした(?)

以下、辛口の感想になりますので、この舞台がお好きという方は読まれないことをおススメします。もし読んでしまって気分を害されたらごめんなさい。
もともと石川禅さんが出ているというだけで観に行ってみたので、(あと一応クンツェ&リーヴァイだから)あまり期待していなかったのですが、意外と評判良かったりしているようなので、意外といいかも・・・と思いつつ行きました。
結論から言うと・・・ん~、そんなに面白くはなかったかな(汗)
でもまあ、そんなにひどくもなかったです(汗)普通に観られました。ルドルフとかMAよりはずっといいです。途中で帰りたくならなかったし・・・(爆)
どうも、無駄なソロナンバーが多かったなあと・・・。「えー、ここで歌うの?」とか「また歌うのかよ~」というような場面が非常に多かったように思います(汗)歌いだすと意識が飛んで、ついほかの事考えがちになってしまったし(汗)
ただ、シルビア・グラブさんとか禅さんとかが歌うと別でしたが。うーん、あのくらい上手い人が歌うと違うのか・・・いや他の人も結構上手いはずなんだけど(汗)
もしかすると、オリジナルはものすごく歌の上手い人が揃っていて、こういうソロナンバーが続いているのをむしろコンサート感覚で楽しめたのかもしれません。
特に、ヴァン・ホッパー夫人とかファヴェルのソロは必要だったのかどうかが全く理解できませんでした。(ヴェアトリスとジャイルズの歌も)無理にコミカルなナンバー入れる必要ないのでは・・・。
「エリザベート」は少女時代がちょっとコミカルだったりもしたし、「モーツァルト」では主人公自身がふざけているところもあったりして、コミカルなナンバーもまあ違和感なく見られたんですが、この作品ではちょっと唐突な感が否めませんでした。
ファヴェルは、歌って踊ってる人も同じだし、作曲者も同じだし・・・というわけで「・・・シカネーダー?」と思ってしまった・・・(汗)
サスペンスミュージカル?というと、どうも昨年の「ウーマン・イン・ホワイト」と比べてしまうんですが、話の筋はともかくとして(汗)「ウーマン・イン・ホワイト」の方が良かったですね、個人的には。
やはり、音楽が良かったからなあ、ウーマン・イン・ホワイトは。やっぱロイド=ウェバーはすごいです。音楽でゾクゾクするシーンがいくつもありましたから。結婚式のシーンとかもろもろ。
シルベスター・リーヴァイも難しい曲書くはずなんだけど・・・「エリザベート」でも結婚式の場面とか音楽良かったのになあ。この作品ではどうも歌謡曲っぽさが前面に出ているように思えました。サスペンスなんだから、もっと音楽で不気味さを出しても良かったのになあ。
ただ、シルビア・グラブさんのダンヴァース夫人の歌の迫力は素晴らしかったです。
以前、公式サイトを開けると流れていた曲、原曲で聴くとすごい迫力だけど日本人キャストが歌うとガッカリなんだろうなあ・・・と思ってましたが、シルビア・グラブさんはそのままの迫力で素晴らしかったです。
思えば、「ダンス・オブ・ヴァンパイア」の某役も「シルビア・グラブがやればいいのになあ」なんて思っていたものでした。彼女に歌って欲しいロックっぽいナンバーたくさんあるんですよね。「エビータ」とか「ジーザス-」のマリアのナンバーとか・・・(汗)
でも、ダンバース夫人の怖い表情、オペラグラスなくても目を剥いてるのがわかるというのはやりすぎでは・・・?(汗)でもまあ、怖くて良かったです。
あと、ベンの治田さんが、さすがの演技でした。ベンが出てくると一気に雰囲気が不気味になるというか、空気が変わるというか・・・一気にサスペンスというかちょっとホラーっぽい雰囲気になりました。不気味でいてどこかかわいそうな感じも申し分なかったです。
禅さんは結構チョイ役でしたね~(汗)まあ、ルドルフの新納さんとか岸さんほどひどくはないけど・・・
時々あるソロナンバーでは素晴らしい歌を聞かせてくれましたし、結構微妙な細かい演技をしていて、みていて面白かったです。基本的にいい人なんですが、なんか怪しい表情をしてみせたりして、サスペンスっぽさを地道に醸し出してました(笑)
あ、仮装パーティーの場面で海賊の格好をしてたんですが、そのまんまフック船長・・・鉤手はさすがにつけてなかったけど。あれって敢えて、ですよね?(汗)
大塚ちひろさん、今まで歌も演技も標準以上ながら、どこか抜けきってないな・・・と思うことが多かったのですが、今回の舞台では一皮剥けたような感じでした。今ならコンスタンツェもっと良く演じられるような気がします。(いや以前も別に悪くなかったんですが)
セットは素晴らしかったです。最初幕が絵だったのを見た時はちょっと萎えたのですが(汗)幕からセットの壁からずらーっと唐草模様?がびっしり書いてあり、よく観ると隙間もずっと葉の模様が入っていて、すごく綺麗でした。
沙幕が透けると唐草模様の枠だけが浮かび上がるのですが、明るくなると地の部分?の細かい模様まで見えてすごく綺麗。照明も綺麗でした。
階段の使い方も上手かったかなーと思います。
全体的に、割と小さい舞台ながら、上手く使っていたかなーと。帝劇だと広すぎた
と思うので、この劇場でやったのは正解かな、と思いました。
あ、オケはどこか舞台裏でやってたみたいですね。この劇場ではオケピットは作れないですからね・・・。生オケで編成の大きい作品は無理だろうなあ。(RENTはOKですね。ちょっと舞台狭い気もするけど)
しかし、こんな小さな舞台でもテープ演奏にはしないあたり、四○にも見習って欲しいです・・・

そうそう、この回、偶然にも100回目の公演だったそうです。全然知らなかった・・・(汗)
カーテンコールの後のオケの演奏が始まってもほとんど誰も席を立たないので、「熱心だな~」なんて思っていたのですが、皆特別カーテンコールがあるの知ってたんですね~(汗)
道理で普通のカーテンコールの時山口祐一郎さん大人しかったはずだ・・・(笑)
特別カーテンコールでは、山口祐一郎さん、大塚ちひろさん、シルビア・グラブさんが背中に100という数字を一つずつ貼り付けて登場したりしてました。
メイン3人の挨拶があったあと、最後に一言・・・といわれた祐一郎さん、なぜか司会の松澤重雄さんに締めを振って慌てさせてましたが(笑)
シルビア・グラブさんの笑顔が本編とのギャップがあって印象的でしたね(笑)
ああ、エレンも観てみたかったなあ・・・って一回くらいほのかさん観るのやめれば観られたんですけどねー(笑)

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