面白いのは確かなんですが。
読者まで『箱の中』に入れてしまうような小説を読んだのは初めてかもしれません。
今日読んだのははそれだけ。
タイトルに深い意味はありません。もうやだ。
『εに誓って』読了。
このシリーズは最初の方で「あれ?」と思ったところが後で重要だった、ということがよくあるのですが、今回もそうでした。またやられた・・・。
今回は(も?)良く言えばさらっとしている、悪く言えば盛り上がりに欠ける展開でしたが、今後もそんな感じで続くのかなぁ・・・?
『黒の茶の幻想』読了。
これまで読んだ恩田陸作品の中で一番面白かったです。
最後まで読むと、もういちど最初から読んでみたくなることうけあい。前作『麦の海に沈む果実』の解説で笠井潔氏が『ウロボロス的円環』という言葉を用いて一連の作品を評していましたが、これは一度読み、すべての登場人物を把握してから読み直すことによって、自分からその円環を作りたくなるような作品でした。
『トーマの心臓』
何故買ってるんだという突っ込みは無い方向で。いつか読んでみたいと思っていたのです。今いつかって書いてイツ花って変換されたよ!
少年同士が普通にキスしてるのに最初は面食らいましたが、いつの間にか夢中で読んでました。少女漫画ってすげぇ!
今度は『ポーの一族』読んでみようと思います。
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涼宮ハルヒの憂鬱(コミックス版)が、再入荷したせいか自分がレジ入ってる間に3冊消えるという良いペースで売れています。
実はコミックス版あんまり出来がよいと思わないんだけどなぁ・・・。メディアミックス効果恐るべし。
さて、春が消失し、梅雨が暴走を始めた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はバイトに行こうと思ってドアを開けた瞬間空に向かって呪詛を唱えたくなりました。
メディアミックスといえば角川なわけですが(強引に話題を変え、しかも断定してしまうという実験的手法(ただ日本語力がないだけ、というツッコミはこの際ご容赦頂きたい(それにしてもこうやって括弧重ねるとスキームか何かみたいでどこまで括弧閉じたのか分かりにくいですね)))
、最近特に「うまくやってるなぁ」と思います。(例はまさに上で書いたハルヒ。コミックスの内容としては微妙、原作の小説と値段は変わらないのにストーリー的にはカットされて、さらに『憂鬱』だけで2巻は費やすという代物なのによく売れる)
最近の例を他に挙げるとすれば『ひぐらしのなく頃に 鬼曝し編(1)』です。
『鬼隠し編』『綿流し編』『祟殺し編』はそれぞれガンガンコミックス、ガンガンウィングコミックス、Gファンタジーコミックスとスクエニでしたが、これは原作の同名部分をカットしながらなぞるだけという非常に微妙なものでした。
しかし『鬼曝し編』は何故かスクエニではなく角川(ただし本の装丁はお揃い)、さらに原案に原作者竜騎士07が参加し、ストーリーはオリジナルのものという、まさに鳶が油揚げをさらうというかなんというかな感じです。
『鬼曝し編』は非常に売れ行き好調という事で(実際レジにいる感じでもよく売れてます)、『メルティブラッド』とともに緊急重版決定だそうです。
元は同人ゲームばっかりね!
それでいいのか日本の出版業界。
それとも今まで見えなかった部分が浮き出てきただけなのでしょうか。そうかも。
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涼宮ハルヒの暴走 角川書店 このアイテムの詳細を見る |
涼宮ハルヒの消失 角川書店 このアイテムの詳細を見る |
学校を出よう!―Escape from The School メディアワークス このアイテムの詳細を見る |
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どうせTRPGなんかほとんどやらないしやれないに決まっているのに何故か買ってしまうのはほとんど病気。
どうなんでしょうこれ。暇があればそういうのが好きな先輩を誘ってみようかな。
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黒と茶の幻想 (下) 講談社 このアイテムの詳細を見る |
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最近ブログ更新する気になる事ってなかなかないので、書ける時に書けるだけ書きます。ネタバレあります。
涼宮ハルヒシリーズ、『憤慨』まで読了しましたとも。しかしいい加減これグダグダじゃないですか?
結局、ハルヒが自分の事について全く知らないために、超自然的な事が起こる時は長門、朝比奈、古泉が活躍し、そうでない時は結構普通な話になってしまうのが特徴でもあり致命的な点ではないでしょうか。ストーリーの山でハルヒがハブられた感じがしないのは、『憂鬱』『消失』あたりで、そこら辺がやはり人気もあるようですし。
まぁこれからも買いますけどね。
『半分の月がのぼる空』5まで読了。これも結構グダグダのような・・・。
実は読んですぐの頃は
仲良くなる→病状の悪化→主人公凹む→病状の回復→仲良くなる
の無限ループだと思っていたので、嬉しい誤算をしていた事がそろそろ間違いなくなり、なんだか心が動かされたのも確かな5巻。比較的低空飛行から最後は大きな山をもってきてありました。
このシリーズの問題は終わらせ方でしょうか。
まぁ終わるまで買いますけどね。
ライトノベルは『売れるから』という理由でストーリーを伸ばさないで欲しいです。それが作家の本心なら良いのですが、ジャンプみたいに無理矢理シリーズを続けさせるような事があってはならないと思います。長い目で見ればライトノベル自体の衰退を招きますし。
書店でもライトノベルばかりにスペース割けませんし、ほとんど全部シリーズ化してるしで恐らく棚が足りないんですよ・・・。
つまらなくなったシリーズを買わなければいい・・・とはみんな思っててやらない事。
やっとファウストside-Bに手をつけました!って買ったの何時だ!?
『怪談と踊ろう、そしてあなたは怪談で踊る』読了しました。
これはライトノベルと言うよりはミステリィです。『ひぐらし』は結構キャラで引っ張ってる印象もあったので、こういうのも書けるんだと感心しました。竜騎士07作品の今後に期待します。
しかし最後にあれ?これあのキャラ?みたいなところを忘れないのがサービス精神でしょうか。
はっきりしない天気が続く中、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は
ふざけんな天気予報が!降水確率20%とか言っておきながら何回雨が降った?
という感じです。
それにしても、ここまで予想外の雨が降ると、どこかのアニソンにオリコン1位を取らせようとする運動をお天道様が憂慮なさっておられるのではと思いますが、考えすぎでしょうか。個人的にはあまり騒ぎすぎない方が・・・と思いますが。
私がバイトに行く時は降ってなくて、帰る時になって降り出す(自転車なのに・・・)というパターンが続いているので、実は私が雨男だったという可能性もありますが。
雨と言えば、伊坂幸太郎の『死神の精度』の帯に「俺が仕事をするといつも降るんだ」と書いてあったと記憶していますが、私のバイト状況がまさにそんな感じ。
ところで、最近バイトで気になった事を2、3。
・月刊ブラッドは売れてない?
そういえばいつの間にか創刊してましたね、月刊ブラッド。「どんな運命が待っているんだろう」とか揶揄されてましたが、本屋にある依頼がまわってまして、その依頼からすると結構厳しい運命なのではないかと推測されます。要は5月号を早く返本して欲しくない、と。返本以前に見た事ないんですけど。
・複数の本屋で、とある出版社の本(文庫、コミックス、攻略本)を注文するFAX番号を間違えてしまい、FAXが個人の家に届く事例が発生したらしい
これ、実際に届いたら私だったら相当ウケると思いますが、一般家庭に突然注文が行ったら驚くでしょうね。しかもそれが攻略本だった日には。
当たり障りのなさそうなネタがまたあれば、書きたいと思います。
『εに誓って』はもう発売されてますよ。森ファンは本屋にGO。
死神の精度 文藝春秋 このアイテムの詳細を見る |
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GW中は諸事情あって秋田に行ってました。
某駅前のホテルに2泊したのに、合計で5時間も寝てないというデストラベルでしたが。
そして、帰路の車中で某先輩に『ドージンワーク』を読む事を勧められ、借りたのが昨日。
その時に言われた言葉。
先輩「そういえば、君のブログ(某リンク集)からリンクされてたね」
私「え?どこですって?」
先輩「(諸事情関係のリンク集の名前)」
というわけで、エ○ラン関係者でこのブログ見ちゃった人がおられるという事を大会が終わった後知りました。
関係ない事しか書いてなくて本当にごめんなさい。
しかし、何故ばれたのでしょう。エ○ランの話なんて一言も喋った覚えがありませんし、私の通っている大学名すら書いた覚えは一度もないのですが。
ここはどこで誰が見ているか分からないインターネッツですね。
そして先輩へ私信。本を貸して頂きありがとうございました。たった今読了しました。しかし私には『ドージンワーク』は肌に合わないみたいです・・・。
いつの間にか5月になってしまいました。もはや三日坊主的挙動の当ブログです。
今日は恐ろしく暑い日でした。そういえば、ひぐらしの舞台は6月でしたね。
現実にあんな暑さの日がある、そんな事を実感した月の始まりでした。
さて、ひぐらしのなく頃にアニメ版は鬼隠し編まで放映が終了した訳ですが、私としてはどうも不満の残る内容でした。
どこに不満を感じるのか?キャラデザ?カットされた部分?作画?音楽?
いえ、視点に対するものが最も強いです。
以下ネタバレを含みます。
『ひぐらしのなく頃に』は、登場人物の一人を通して物語を眺めさせる事で、相手が何を考えているのか分からない恐怖から、追いつめられていく登場人物の心情を共感できるように書かれていると私は考えています。
ですが、アニメというメディアを使う以上、客観的な視点を取らざるをえなくなり、それが『ひぐらし』の骨となる部分を取り去ってしまっているのです。
例えば、レナが一度豹変した後のレナや魅音とのシーン。
あれらのシーンで重要なのは、レナや魅音が豹変し、いかにも圭一を脅かしているかのように圭一には『見える』点なのです。これはストーリーの上でも重要な事ですが、表現の上でも非常に重要です。
原作では、喋り方が『文字の上で』多少変わる点、そして目の色が変わる点が通常との違いでしたが、アニメになって表現できる事が増えた分、喋り方、表情、何もかもが普通とは違うように描かれていました。いくら圭一が人間不信になっているとはいえ、そこまで違ってしまうとかえって違和感があります。具体的に描く事で、想像の余地を狭め、かえって狭いところで落ち着いてしまう事があるのではないでしょうか。
これでは、いくらレナが叫んでも、魅音が凄んでも、圭一の感じた恐怖に共感する事は難しいでしょう。
しかも、カメラという客観的な視点を取るため、圭一にそう見えているのか、それとも本当にそうなのかの区別が曖昧になってしまっています。客観的な視点が小説の地の文にあたるなら、ぶっちゃけアンフェアです。
他にも、おはぎに針が入っているのをはっきり描いてしまったりとか。
あー、なんか書いてるうちによくわかんなくなってきました。休憩。
マンガでも視点は客観なのはやっぱりどうしようもない事でしょうか。
主観視点のマンガとかただの実験作品ですしね。
前半のぬるいシーンをかなり削ったのも痛いです。
あのぬるい日常があるからこそ、変化してしまった時に恐怖を感じるのです。
何が起きるのか気をつけているうちに崖から落ちるよりも、気にしなくなってから落ちた方が驚くに決まっています。まぁ、尺が短いから仕方ないのでしょうが。
長くなってわけわからなくしまったので無理矢理まとめ。
『ひぐらし(鬼隠し編)』が面白いのは、前半ぬるいシーンがだらだらと続き、すっかり油断したところでレナが切れ、圭一と視点を同じくする、というより圭一というフィルターを通して物語を眺望する読み手は圭一の感じる混乱の中に引きずり込まれてしまうからで、アニメは以上の理由などによりそれに失敗したように私は感じました。以上。
それにしても何か意見を書こうとするととたんに言葉が出てこなくなるなぁ。ボキャブラリーの少なさに反省。
そういえば、録画したのを消してしまったので確認できないのですが、白いワゴン車が登場する前に圭一がメモに『白いワゴン車を所有』って書いてませんでしたか?
あれが見間違いでなければけっこう致命的な気が・・・。