画狂人と称された葛飾北斎の生涯を描いた映画は、多分この二本。。
Youtubeで見た5分足らずの映像にビックリしたのが、
1981年の新藤兼人監督「北斎漫画」。
なにがビックリしたかと謂うと、
映画のセットの緻密さと本で読んだ風景がそのまま映像になっていたからだ。
ビデオ屋には置いてない、、
映画専門チャンネルも月々の料金を考えると割に合わない、、
もたもた考えてると、なにやら国立の図書館にも置いてある映画だと知った。
女体の裸がバンバン出てくる映画としては、かなり珍しいことらしい…
この情報を聞いた瞬間
「DVDを買っちゃえーーー!」と相成った。
言葉に出来ないほどのエロス満開というより、爆発だった。。
↓焦がれた北斎の生涯を描いた実写版
◇1981年映画「北斎漫画」 北斎の一生と春画「蛸と海女」とピカソ◇
北斎が40歳前、娘のお栄が19歳くらいだろうか。
世は浮世絵が大流行。
いきなり湯やの場面から物語が始まる。
<帯表紙の場面>
働き盛りの裸の男たちが北斎を囲んでいる。
豪華メンバー!
葛飾北斎(緒方 拳)
十辺舎一九(宍戸 錠)
式亭三馬(大村 昆)
奥に見える牡丹の絵(ざくろ口)の奥が湯船。
男女混浴のため、次々と裸で入っていく。
北斎たちの手前では、モンモン入れた男衆。
この当時は、やくざは白肌で素人が入れ墨を入れていた。
湯やは社交場であり、囲碁をしたり、
武士も庶民も様々なサークルを作りワイワイガヤガヤ。
この場面は、江戸っ子の日常がよく描かれている。
オレンジの⇒が北斎デーーース🎵
町中で偶然すれ違うキザ男が浮世絵師の喜多川歌麿だったり。。
人気沸騰中の歌麿に激しく嫉妬する北斎がいたり。
喜多川歌麿(愛川欽也)
そして90回以上引っ越しを繰り返す北斎親子。
間借りする家主が、
「南総里見八犬伝」の滝沢馬琴だったり。。
滝沢馬琴(西田敏行)
この豪華メンバーの始まりは30代。
俳優陣が若く、引き締まった身体と綺麗な肌にビックリ!!
で、
映画は有名な春画「蛸と海女」を中心にド変態エロスに入っていく。
画の背景に書かれているニョロニョロ文字は、北斎が書いた蛸のド変態台詞。
簡単に言いますと、
海女を竜宮城に連れてって、たっぷりたっぷり可愛がってやる~~~🎵
と書いてある。。
この画は、ピカソが所蔵していた北斎の春画の一つで。
ピカソ自身が北斎の影響を受けていたと見受けられる。
後に上品な「Woman and Octopus」
女性とタコを描いていらっしゃるほどですからね。
映画の締め括りは。。
90歳の北斎の死と71歳の娘お栄の風情が、
とてもリアルに生身の北斎を忠実に描こうとしてる。
謎の多い北斎だが、
産みの母との関係や養子先のとの微妙な距離感もへぇ~なるほど。。と分かる。
<画狂人>と称される背景が、ぴったりハマる映画だった。
そして外せない話題として、
女優/樋口可南子と田中裕子の脱ぎっぷりには脱帽。
但し、
観た後の疲れ方は、スゴイです。。。。。。よ
◇2015年映画「百日紅」原作/杉浦日向子◇
娘お栄の視点から描かれた北斎。
画の事以外は全く無欲。
心が強そうで、実は非常に繊細な北斎。
杉浦日向子さんの物語は、全体があったかく優しい。
「百日紅」も絵師としての日常だが、画狂人ではない。
儒教的な部分も色濃く出ていて、読後感がすこぶる良い映画。
謎の部分は美しい霧のように描いてるのが、「北斎漫画」とは真逆。
この二本の映画は面白いパズルのようだった。
北斎の左右・前後・表裏のようにね。
去年の11月末。
北斎40代の肉筆画「鶏竹図」がデンマークでの競売に出た。
本家の日本では、この画の存在は知られていなかった。
北斎の絵は至る所に、埋もれている可能性を示唆した記事だった。
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