最近はよく映画や美術館へ行くようになった。
待ち遠しくて観る物と好まないタイプの物もあえて観たりする。
だから内容がしっくりこないと映画館の暗闇の中、
料亭の「獅おどし」状態になる事しばし。。
そんな感じで都内の美術館や写真展にも行く。
この前の写真展は全然分らなく、立ちながら寝るという快挙をやった。
その意気込みも残念ながら、今は8:2の割合で寝てる事が多い。
でも寝なかった2の方は完璧に本物で、観た後は残尿感みたいな感覚。
なんでこんなにモヤモヤなのか?
ちっぽけな脳味噌はしばしフリーズする。。
◆逆算のベクトル。。日本画家 川端龍子◆
ワタシ全くこの人を知らなかった。
なにやらNHKで特集され全国の人が知ってたらしいの。。
NHKを見た友人に誘われ、川端龍子の記念館にひょこひょこ行った。
うる覚えだが教科書に出てたのを思い出したくらい。
昭和4年「青龍社」を創設、主宰した人だった。
横幅7メートルとかの画は巨大すぎるのに緻密でパーフェクト。
それは展示されてるどの画もそうだった。
どうやってこんな巨大な画をパーフェクトに描けるのか??
まさに龍子がどうやって描いてるのか分る写真が展示されていた。
それは巨大な画の一部分を描いてる写真で、彼の頭の中の構図を
元に部分的に描き、一番最後に初めて全体像を見るという手法。
逆算しながら描いているらしかった。
これはお弟子さんたち曰く
「最後の仕上がりまで本人しか分らなく、出来あがった画は
非の打ちどころがないもので、龍子の描き方の特徴」
のような事が書かれてあった。
奇才とか天才、ずば抜けて仕事が出来る人の特徴は逆算が出来る人だと思う。
なんとなく友人について行った川端龍子記念館だったが、
逆算するという見方や考え方は真っ当だと納得して帰って来た。
◆映画 「プラダを着た悪魔」◆
先週、観た映画が「プラダを着た悪魔」。
ニューヨークの街並と堪らないくらいのオシャレ感が好き過ぎて
何度も観てしまう。
観る内にフッと別な事に気がついた。
この映画の主人公アンドレアは逆算に長けていて有能。
悪魔の編集長ミランダは仕事は有能だが、私生活の逆算に失敗。
結果的には主人公アンドレアは人生の未来図の逆算が
間違ってた事に気付き、再び目指す自分の道を歩き出すという話。
よくある話だけど、観ててグサッ!ってきた。
自分が何を求めているのか、したいのか?
自分の1年後を想定してやってたつもりが、
楽な方に流れてると自分の立ち位置が全く分らなくなる。
主人公アンドレアと同じだった。
そうすると自分の目指す1年後が見えない。
逆算のベクトル失敗の巻きになる。
いつも我が家の左大臣に叱責されるのはこの事なんだけど。。
ワタシの耳にタコが出来過ぎて、全く効き目ゼロ。
今更ながらだけど、結構イイ事言ってくれてたんだね。あはは。。
**難問**
なんかバラバラに見える一つ一つのものが、
自分の中で繋がっていくのが面白い!
だけどワタシには逆算できる力が足りない。
そんなことを思い知らされた2つの事だった。
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