ガリバー通信

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大統領の執事の涙

2014年02月23日 | ファミリーイベント
とても素敵な映画だった
ほぼ一ヶ月に一度は妻と映画を映画館に見に行くのだが、2月は仕事中に車のFMラジオで紹介されていた「大統領の執事の涙」を観に行った。

アメリカ大統領であった、アイゼンハワーからレーガンまでの7代に仕えた黒人執事、セシル・ゲインズの生い立ちから執事を引退するまでの各大統領とのエピソードと家族愛を淡々としかも心の描写も含めて丹念に映画化した秀作で、アカデミー賞にもノミネートされること間違いなしのアメリカ映画で、現在の黒人大統領である、バラク・オバマ氏も「目に涙あふれた」と感想を述べたと伝えられている作品であった。

 誰もが知っているアメリカ大統領で、アイゼンハワーをあのロビン・ウイリアムスが演じたのをはじめ、J、F、ケネディ、ジョンソン、ニクソン。、フォード、レーガンと続いた34代から40代までの大統領に執事として仕えた黒人がいたことをはじめて知ったのだが、この執事の生涯はとても波乱に満ちた稀有な人生だったことは間違いない。

 映画としては2時間半に近い長編なのだが、セシルの妻の孤独感、長男は反政府運動に没頭し、逮捕拘留もされることもあり、セシル自身の仕事を理解しつつも、黒人差別、不平等な世の中への抵抗を続ける心情も理解できたし、次男坊は長男とは正反対でベトナム戦争に志願し、国のために戦うという道を選ぶという家族それぞれの選択に対して葛藤するセシル。

 この主人公セシル・ゲインズを演じたフォレスト・ウィデッカーという黒人俳優は、1986年の例のベトナム戦争を題材とした「プラトーン」にも出演していた名優なのだが、人道主義活動にも力をそそぎ、ドキュメンタリー映画を製作し世界に発信もする活動が認められて、ユネスコ平和調停親善大使にも任命されているらしい。

 セシルの妻役は、オブラ・ウィンフリーという名の黒人女優さんなのだが、アメリカを代表する様なテレビ番組の司会者でもあり、プロデューサーでもあるらしく、「オブラ・ウィンフリー・ショー」と題する人気番組は25年間続け、日本での「徹子の部屋」を続ける黒柳徹子さんの様な人気のある女優さんでもあり、世界で最も魅力のある女性とも称され、数々の受賞と評価を受けている方でもある。

 この映画の楽しさは、キャスティングにもあり、前述のアイゼンハワー大統領役のロビン・ウィリアムスだけでなく、歴代の大統領役の俳優の演技やメイクが似ている程度がまちまちだが、とても実像を写真やテレビで知る視聴者にとっては、とても面白く楽しく見ることができ、あのかつての名優であるジェーン・フォンダが何とレーガン大統領のナンシー夫人役だったり、主人公セシルの幼少期の母役が、歌手であるマライヤ・キャリーだった。

 セシルは、黒人差別がはなはだしい時代のアメリカの南部の綿花畑に働く両親の下に生まれたのだが、いろんな屈辱的事件を見聞きした中で、ハウス・二ガーと呼ばれた、家つきの下男として雇われたのだが、一人で行きたいと逃げ出して、様々の苦労と努力の末、ホテルのボーイとして雇われる幸運に恵まれ、その働き振りを見た男の口ぞえで何と、ホワイトハウスの執事に抜擢されたのである。

 しかし、7代もの大統領に仕える仕事は、家庭を顧みず妻と子供たちとのかかわりもギクシャクすることもあり、妻の浮気?、長男は父の仕事を理解しつつも反政府運動に身を投じて逮捕、拘留されたり、次男は正反対にお国のためとベトナム戦争に志願したりと、父として夫としても苦悩の日々も送ったのである。

 七代の大統領に纏わるエピソードも面白いのだが、キューバ危機、ケネディ大統領暗殺、ベトナム戦争などの米国の歴史上の大きな出来事にも翻弄される場面もあり、一人の黒人執事としての仕事の内外で、人生を自問自答しつつ、多くの大統領に感謝されて退職するまで、愛する妻も見送るというストーリーであり、なかなか見ごたえのある2時間半に及ぶ映画であった。

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