メメント・モリ

このブログでは司法試験関連の受験日記・講座・書評について色々掲載していきたいと思います。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

問題集:各予備校論文過去問集徹底比較

2004-10-01 19:57:19 | 司法試験:問題集
 択一ほど重要視されていませんが、論文の過去問を何度も検討し、過去の出題の趣旨を探ることは論文試験の合格可能性を挙げるのに必須の事項です。そこで、論文本試験の過去問集が教材として必要になります。

 網羅的に過去問が収録されているものにはLEC発売の「論文本試験過去問徹底解析シリーズ」とセミナー発売の「新論文過去問集」とがあります。 前者は司法試験開始当初の昭和24年から、後者は昭和38年から掲載されています(但しLECの方は出題可能性の低い問題については解答例がありません)。
 これらの本は広く受験生に使われていて、定番的存在といえます。しかし、使用した方はご存知でしょうが、必ずしも解答「例」足りえる質が維持されているとはいい難いのが実情です。すばらしい答案ももちろんありますが、内容が高度だが問に答えていない答案、やたら論証が長い答案、あてはめがない答案など、実戦的でない答案が多く掲載されています。

 どちらが良い(悪い)のか、ということが購入予定者の知りたい情報でしょうが、こればかりは「問題による」といわざるを得ません。というのも、これらの過去問集に掲載されている解答集は作成者もその時期もバラバラの寄せ集めだから、統一感がまるでないのです。私を含め多くの受験生は「ほかに網羅的な過去問集がないから仕方なく使っている」というのが現状です。
 したがって、これらを基軸に過去問検討するのはやめてください。ただ、他に解答例が見つからない場合、或いは他の過去問集の構成に疑問不満がある場合に比較対象資料として所有する必要と価値はあります。

 また、ほかには辰巳法律研究所が発行している過去問本(平成の論文過去問~現場思考ぶんせき本)もあります。この本は合格者(チームでしょう)が鉄則をまず呈示した上でその方針にしたがって答案作成しているので、理解が伝わりやすく、答案のスタイルというものもつかみ易いです。ただし、合格者にありがちなように、特殊な構成・認定をして「これが正しい」と思い込む答案(ex刑法H9-1)も散見されます。「解りにくいな」と思ったら他の本と比較することをおすすめします。また、タイトルにもあるように平成の問題(13年まで)しか掲載されておらず、いかんせん問題量が少ないのが弱点です。

 その他、私が使わなかった本としてはセミナーのパラダイムシリーズ、スタンダード100やマスター論文シリーズなどがあります。これらの評価は使わなかったのでしようがないですが、やはり網羅性に問題があります。
 
 網羅性という点では伊藤塾が応用マスター時に配る過去問集はそこそこの量があってしかも答案の質が一定しているとのことですが、これも未確認です。ただ、いくつかみた限りではそれほどいいものでもありませんでした。

 と、欠点ばかりが目に付く市販の過去問集です。どこかがそこそこ答案が良くてしかも量がある過去問集を出版してくれれば受験生はみなそっちに流れるのですが、どうして作らないんでしょう?
 
 結局、過去問集は市販のものを組み合わせたり、答練の付録についてくるもの(辰巳のものは相対的によい)をせっせと集めて自作するしかないのでしょう。メンドウですが、予想答練の寄せ集めよりはよほど頼りになります。

 今日は長くなったので、まとめを置いておきます。

 LEC・セミナーの過去問集:資料用
 辰巳平成の過去問本:おすすめ、但したまに変な答案あり
 伊藤塾応用マスター:割と人気、しかしこのためだけに講座を取るほどの価値は?
 
 なお、講義形式で論文過去問を検討する講義や書籍がいくつかあります。これらの内で、私が受講したものを次回からご紹介いたします。
コメント   この記事についてブログを書く
« 問題集:司法試験短答過去問... | トップ | 問題集:辰巳論文実況中継シ... »

コメントを投稿

司法試験:問題集」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事