ついこの間まで「カーボンニュートラル」の実現に熱心に見えた人間達は、今や二酸化炭素の排出量よりも「戦争」の行方が重大となる現実に直面している。
今回の紛争・戦争を見て、どうしても「軍事力・武器のカーボンニュートラル」はあと数十年で来そうもないと思う。火薬を使う重火器や戦車・戦闘機・ミサイルなどをすべて捨てる気ならともかく、武器と戦争が無くならない限りカーボンニュートラルなど来そうもない。
二酸化炭素の大量排出の無い戦争をしたければ「次世代兵器はカーボンニュートラル兵器を」と考えるしかないが、そんな兵器の登場などあっても遠い遠い将来の事だろう。
「カーボンニュートラル兵器」と言って思い付くのは「レーザー兵器」くらい？。それでも狙われた対象物は「燃えるか爆発する」だろうから、結果的に二酸化炭素の放出は避けられない。火を出さずに敵の人間だけを末梢するなら、「かつてのクリーンな核兵器：中性子爆弾」を連想させる「放射線兵器」や「高エネルギー電磁波兵器」だろうか？。
もしもそんな兵器を開発し、「カーボンニュートラル兵器」による「カーボンニュートラルな戦争」を実現するんだとか言われても、そんな気味悪い兵器の開発に大金を費やしてまで「戦争から離れられない人間」の方を、本気で何とかしないといけない気がして来る。
