愚ダメ記、真誤付き、思い津記

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ありがとう・さよなら

2022-03-01 | 日記

最近は3月1日に小中学校の卒業式が多いようで、見るとも無く付けっぱなしになったテレビから「ありがとう、さよなら、とうもだち」が流れて来た。「みんなのうた」で昔の曲を時々流しているようだ。自分達の世代にはこの歌がまだ無かったが、子供たちの世代にとっては馴染みの歌のようだ。「みんなのうた」の背景では小学校らしき映像が流れていたが、この歌を聞いて思い出すのは、何故か小学6年生というよりも「幼稚園児か低学年の子供たちの声」なのだ。

 もはや自分がどこで誰が歌ったのを聞いたか覚えていないが、初めて聞いた時にこの「ありがとう・さよなら、ともだち」という歌詞はスッと心に入って来た。その「ともだち」で自分が誰のイメージを思い浮かべたかははっきりしない。小学校時代の友達だったかもしれないし、幼稚園での友だちだったかもしれない。ただ何となく、まだ「子供」でしか無かった自分たちには、卒業後に別の学校へと進んで離れ離れになった同級生や友だちに「ありがとう」や「さよなら」と互いに言えるだけの「人生の知恵」は無かったと、思い当たった事を覚えている。

 「それを言ってたらどう違っていたか」など分からないし、おそらく「何も変わらなかった」のだろう。でも少なくとも、自分の気持ちを整理して「もう少し子供時代の思い出を大切に出来た」ような気がした。多くの人々が忘れてしまった「旧き良き歌」をまだ覚えて口ずさむことができるのは、もちろん捨てられない喜びだが、新しく「良い歌」「心に残る歌」に出会う度にいつも、「こんな歌を口ずさみながら過ごせる今の子供たち、若者たちが羨ましい」と思わされる。「ありがとう・さよなら、とうもだち」と元気に歌う小さな子供を見て、「羨ましい」と思った頃のことを、懐かしく思い出した。

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