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高校サッカー

2022-01-08 | 日記

高校サッカーの試合でトルメンタと名付けたサイン・トリックプレーを考案し、そのプレーからの得点が続いて話題となった。準決勝で対戦した相手は、このトリックを封じるためか徹底してエンドライン付近のボールがラインを割るのを防ぎ、コーナーキックを一度も蹴らせず、失点を0に抑えたようだ。試合中継を見ることが出来ず夜のスポーツニュースでの解説でしか分からないが、トルメンタというトリックプレー自体への警戒もあるだろうが、失点につながりやすいコーナーキックの機会を徹底して消しに行って成功したのなら、さすがに4年連続で決勝に進むだけの強豪チームである。

 トルメンタと名付けられたトリックプレーは、5人くらのチームメイトが手をつないでグルグル回るというもので、これまでに見たことの無い方法で世界のサッカー界でも話題になったらしい。たぶん試合中にチームメイトが手をつなぐのを禁止するルールは無いと思うが、もしも2人の間を抜けようとする相手チームの選手を手をつないで引っ掛けて阻止すれば、相手の進路を故意に妨害したとしてファールを取られるだろうと思う。

 したがって、守備側の一人が手をつないだ円の中に入り込もうとすれば、つないだ手は離さなければならないのではないか?。もしも、今後このトリック「トルメンタ」が普及するなら、規則上の確認が必要になる気がする。おそらく手をつなぐことにあまり意味はなく、相手を面食らわせる効果だけだろう。選手同士がグルグル回って位置を入れ替わり続けることで、1対1のマークを意識する守備に対してはマークを外す可能性を高めるのだろうが、手をつながないと上手く円を作って回るのは難しくなる。

 一方で、準決勝を4-0で勝利した強豪チームの側にも、コーナーキックの為のトリックプレーがあったようだ。ヘディングシュートを受け持つ選手が完全フリーの状態になれるように、別の選手がマークの守備側選手の背後でブロックするというやり方だ。バスケットボールでは「スクリーンプレー」としてよく使われる方法である。自分は以前(20年くらい前)から「バスケットボールのようなサッカーを」と考えているのだが、ペナルティーエリアの中で複数の選手が予め位置と動きを決められる場合には、もっと頻繁に使われても良いトリック・サインプレーだと思う。

 ただし、バスケットボールの場合には、守備側を押える選手が動きながらブロックすると「ブロッキング」という反則があり、審判の主観によるのだが、厳密には少し重心を動かしただけで反則を取られ兼ねない微妙なプレーでもある。それから見ると、ニュース映像では攻撃側のブロッキングだと言えなくもないような気もした。サッカーでも、ルールにはやはり「相手の進路を妨害する行為」としてオブストラクションという反則があるが、今のところはバスケットボールほど厳密な判定は適用されないのだろう。

 プロの試合ではあまり見ないが、バスケットボールではスローインの際に、ボールを入れる選手以外の4人が一列に並ぶというサインプレーが時々見られる。「トルメンタ」を披露したチームは、別に「列車」と呼ぶ縦一列に並ぶプレーも見せていたが、これはまさにバスケットボールで見るスローインの一列フォーメーションと同じだ。いずれも高校生が自分達で考え出したトリックプレーだったというが、若い彼らには様々な異なるスポーツのいろいろなプレーを見てインスピレーションを受けているのだろう。高校生スポーツで選手達の自主性・自律性が大切にされるようになりつつある今、ますます斬新なアイデアで様々なプレーが生まれて来ることを期待したい。

 

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