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今時の恐竜

2020-08-04 | 日記

 「ダーウィンが来た・NHK」でCGでリアルに描かれた羽毛恐竜を見た。といっても、恐竜は何億年も前に棲息していたのだから ”今時の恐竜” という表現は変なのだが、それにしても恐竜の姿はずいぶん変わったとつくづく感じる。羽毛が生えていて、鮮やかな色彩がある。Tレックスにも・・である。

 昔の恐竜像にはもちろん羽毛はなく、毛さえ生えていなかった。図鑑でも博物館の絵でも、子供の頃からの恐竜像はずっと典型的な爬虫類のイメージだった。もっとも、映画「ジュラシック・パーク」の頃には既に「恐竜は温血動物だった」という説も出ていて、恐竜が体毛を持っていたという説も耳にしたことがある。「ジュラシック・パーク」の中でも、恐竜学者も「恐竜はどちらかというと鳥に近かった」と子供に話していたような記憶がある。2000年の少し前に中国で羽毛恐竜が発見されたというニュースがあったが、その後、徐々に恐竜像が変化してきたようだ。今では顔つきも鳥に近いCG恐竜が、当たり前に画面を走り回っている。

 化石発掘の進展だけでなく、ゲノム解析にしろ他の分析技術にしろ、1990年代からの30年近くで格段の進歩があり、動物の進化も随分よく分かって来た。画像化の技術にしても昔は「絵」に描いていたものが、CG動画になり、まるで生きている動物の実写のような動画が当たり前になっている。CGが映画に登場した頃、恐竜が出る映画に子供を連れて行った時、まだ小さかった子供が映画の最中に「これって本物じゃないよね、本物の恐竜は今は居ないんだよね!」と不安そうな顔で質問してきたのを思い出す。自分でも、「ジュラシック・パーク」が公開された時に、CGで表現される恐竜をより感動的に体感するために、東京の映画館で見る機会がくるまで(地元では)見ないで取っておいたことを覚えている。あの時はまだ(もう25年近く前になるが)恐竜はトカゲの親玉だった。

 子供の頃から「日本には恐竜は居なかった」と聞かされ、なにか日本だけ取り残された気がしてガッカリしていたものだが、今や「日本産の恐竜」がいくつも見つかり、日本産の「恐竜館」までできている。今の子供たちは、これが当たり前という処から始まるのだから羨ましい。

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