2018年度第2次試験<2次レポート>(49)【14:00~15:00】(旅館)
●受験外国語:英語
●第1次筆記試験の自己採点の点数
・英語:永久免除
・日本地理:79点
・日本歴史:合格免除
・一般常識:合格免除
・通訳案内の実務:50点(満点!!
●受験会場:昭和女子大
●試験内容
【1】日本人試験官:女性 40代位 通訳案内士風の優しそうな方
【2】外国人試験官:男性 20-30代位 の若いイケメンアメリカ人。日系か中国系の雰囲気。若いせいか、遠慮気味というか大人しめであんまり積極的には会話に乗ってこない。
【3】外国語訳の日本文:
旅館は日本式の宿泊施設で、滞在しながら、日本文化と習慣が楽しめます。多くの旅館では和室、和食、温泉、浴衣を提供します。夕食には、地元の素材を生かした和食がコースで出されます。大抵、料金には、朝食と夕食が含まれます。
【4】外国語訳の後の質問
コースではなくアラカルトが食べたいと言っている外国人観光客がいる。料金に和食のコース分も含まれているので変更はできない(…とありましたが、プレゼンの動揺がまだ影響して正確には記憶できてないです)
・質問
①刺身が食べられないと言われる
→もしよければ、一回トライしてみませんかと控えめに聞いた上で、再度無理と言われたため、お刺身の部分だけ何か他の料理に、店側に変更できないか再確認する流れにしたが…まだ少しパニクってたため、正しい対応だったか自信なし。
②日本食のコースって何があるの?
→天ぷらや白米等一般的な料理の説明、この辺りから落ち着きを少し戻す
③食べ残しは部屋に持ち帰ってよいか?
→日本では食べ残しは衛生上懸念されてる、食中毒になってほしくないのでご遠慮いただきたいとお断りした…が、これも「店に確認する」とまずいうべきだったか自信なし。
④おかわりしたいのだけど、どうすればいい。
→店側にきいてみます。ところでごはんをもっと食べたい時は「Okawari」って日本語を覚えると便利なフレーズですよ、と笑顔で言ってみるが、これまた余計なお世話でなかったかまた不安に。
⑤自分は大食漢ではないので、残してもよいか?
→問題ありません、食べきるのが大変なら残すことは全然気になさらないでください、と言う。(ここで試験官が僅かに微笑むのを確認するが、憐れみに近い感じもした)
【5】プレゼンのテーマ
① 終活
② 打ち水
③ 食品サンプル
【6】自分が選択したプレゼンのテーマ
終活
終活とは人生の最期に関する活動である。日本は現在平均寿命が世界一、男性は78歳、女性は84歳、そして、日本人は死と向き合うのがあまり得意な文化ではないことを言った瞬間、なぜか突然頭が真っ白に。2秒ほど沈黙。ここから必死でなんとか立て直す→人生の終わりは人の個性が反映される、だから、葬式にも色々なスタイルがある…伝統的な葬式もあれば、西洋式の葬式も好む日本人もいます、だから遺書(living will)をあらかじめ用意することは大事で…としどろもどろに話したところで、時間切れ。試験官が少し渋い表情で採点してるのをみて、ここからかなり焦りだす。
【7】プレゼンの後の質疑応答
①日本の葬式はどんな感じなのか
→ちょうど最近、祖母が亡くなった話をここで明かし、寺で行ったことを伝える
②日本では寺で行うのが普通なのか?
→神社はお宮参り等、この世のためのイベントで足を運び、寺は死に関するイベントで関わることが多い
③亡くなった祖母の葬式はどんなものだったのか
→読経、棺に遺品を入れ、故人の思い出を親族で忍ぶといった話をしたが、時間的にそこで終わり。たいして日本特有のことを話しておらず、もっと火葬や戒名の話まで広げればよかったと大後悔。
【8】受験の感想
かなり暗記もして練習慣れしていたつもりでしたが、グループトップバッターだったことが予想外で、ド緊張且つプレゼンのお題を選び間違えたため、パニックに陥り、突然頭が真っ白になり、「umm....」と数秒沈黙。その瞬間の試験官の「あーあ…」といった顔は忘れられません。
しどろもどろで、うまく締めることもできず、最後は試験官に「時間です」と無理やり切り上げられて尻切れトンボの完全グダグダ。
もともと高齢社会政策について専門的に学んでいたことや最近親族の葬儀に参列したからネタが豊富、質疑応答でも話の幅を広げられる!と欲張った結果、「終活」を選んでしまったのが大失敗でした。この時点でかなりショックな自分を抑えるのに必死でした。食品サンプルはヤマ張りの中にあっただけにどうしてそちらを素直に選ばなかったのかと当時の自分を殴りたいです。
ソチ五輪でショートを失敗した浅田真央選手の心境ではありませんが、私はプレゼンよりも後半の通訳においては失敗率はほとんどないので、その後の逐次通訳パートや質疑応答は英語慣れしてる面も全開にしてなんとか挽回しようと笑顔でかなり話して頑張りました。今回も逐次通訳そのものはほぼ完璧にできたと思います。
が、悪あがきで熱意を見せようとがっつき過ぎたのか、ネイティブの試験官が若干引き気味(?)になっていまいちノッてきてくれなかったのが気になりました。日本人の試験官の反応は確認の余裕もなかったので、なんとも言えません。
ネイティブではないものの、帰国子女のため、口述はある程度人より有利だろういう慢心もどこかにありました。前半は爆死しても後半はそれなりに頑張った姿勢を見せたつもりだったので、終わった直後の感触は合格は50-50。しかし、帰宅途中、頭の中で振り返ると、発音や会話面に多少の加点要素はあったとしても、やはり肝心のプレゼンをあそこまであからさまに自爆してしまってはさすがに7割達成は難しいだろうと心の底から落ち込み、昨日は夜ご飯も全く喉を通らず、一睡もできず、朝を迎えました。
妊娠出産の中断も挟むと4-5年がかりで取り組んできた通訳案内士試験。英語は永久免除でしたが、情けないながら、それ以外の科目の傾向や難易度の著しい変化に振り回され、やっとの思いで辿り着いた今回の二次試験でした。インバウンド系の派遣会社からも通訳案内士は是非とっておいてほしいと念押しされ、絶対に今年で受かってやる、と家族の協力のもと、毎日死にものぐるいで勉強していました。
でも、もうほとほと疲れてしまい、私は縁やタイミングがないのかな…と完全に諦め気味です。
ボランティアで観光の通訳は既にもう何年も外国人相手に同行して歴史の説明もしたり、現役の通訳案内士さんの英語のチェックもたまに相談されるぐらいなのに…本当にどうしようもないぐらい歯がゆいです。
今回落ちたら、これを一区切りに観光業界はこのまま無資格で携わり、通訳案内士にこだわるのはもうやめて、他の業界で英語力を活かす道を探すか悩んでいるところです。
【9】ハローの教材、セミナー、動画、メルマガなどで役に立ったこと。
「日本的事象英文説明300選」を購入させていただきました。そして、数々の資料もコピーさせていただいて目を通させていただきました。まさにプロボノですね、ファンが多いのも納得です。本当にありがとうございます。
以上