さだ・とし信州温泉紀行

続編;茨城パートⅡ

世界一複雑な町、フェズ

2008-11-09 16:41:30 | 海外旅行
フェズは、モロッコで一番古い都です。
イスラム教の教祖であるムハンマドの血統である「ムーレイ・イドルス1世」が、8世紀末、モロッコに亡命。勇敢な彼は、現地のベルベル人の信頼を獲得して、この地にイスラム王朝を興した。城壁で囲んだ町の中心にモスクを作り、イスラム神学校を建設。やがて、ここを拠点に国のすみずみまでイスラム教が広がり、モロッコ王国はイスラム教(スンニ派)が国教となった。
「イスラーム」は「神への帰依」を意味すると解され、「ムスリム」(イスラム教徒)は「神に帰依する者」を意味する。また、「イスラム」という名称は、他の宗教のように創始者(または民族)の名称を宗教名に冠していない(即ち、ムハンマド教とならない)。この理由には諸説あるが、イスラムが特定の人間の意志によって始められたものではないこと、及び国籍や血筋に関係なく全ての人々に信仰が開かれていることを明示するためであるとしている。日本を含む東アジアの漢字文化圏では、古くは「回教」と呼ばれた。
ムスリムは、11億人の信徒があると推定され、世界で2番目に多くの信者を持つ宗教である。
ムスリムが取るべき信仰行為として定められた五行、次の5つとされている。
①信仰告白(シャハーダ)
②礼拝(サラー)
③喜捨(ザカート)
④断食(サウム)
⑤巡礼(ハッジ) 
これに、聖戦(ジハード)を6つめの柱として加えようという意見もあるが、伝統的には上の5つである。
これらの信仰行為は、礼拝は1日のうちの決まった時間、断食は1年のうちの決まった月(ラマダン)に、すべてのムスリムが一斉に行うものとされている。このような行為を集団で一体的に行うことにより、ムスリム同士はお互いの紐帯を認識し、ムスリムの共同体の一体感を高めている。集団の一体感が最高潮に達する信仰行為が巡礼(ハッジ)であり、1年のうちの決まった日に、イスラム教の聖地であるサウジアラビアのマッカ(メッカ)ですべての巡礼者が定まったスケジュールに従い、同じ順路を辿って一連の儀礼を体験する
公正の実現と不正の否定は、伝統的なイスラームの社会生活において特に重要視さた。ザカートなどの「喜捨の制度」によって弱者を救済することは、現世の罪を浄化し、最後の審判の後によりよい来世を迎えるために望ましい行為とされ、イスラーム社会を支える相互扶助のシステムとなっている。一夫多妻制のシステムも、建前の上では母子家庭の救済策であったとされている。品行を保ち、人間の堕落を防ぐためとして、女性に対して家族以外の男性に対して髪や顔を隠すよう求めている。酒は戒律上禁止され、それは飲酒が理性を失わせる悪行であると考えられているからである


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