さだ・とし信州温泉紀行

続編;茨城パートⅡ

塙・お不動様

2009-12-09 19:49:11 | 閑話休題
阿見町の名所百選に選ばれている「塙の不動堂」は、阿見町追原の真言宗蔵福寺に所属し、「生延山塙不動尊」と言われ、本尊は不動明王座像です。境内のタブノキの大木は町指定文化財。
むかし、この辺りは、池や潟(かた)で、交通の難所、犠牲者も多かったため、池の辺を鎮護する目的で創立されたとのこと。不動明王は、降魔(こうま)や延命(えんめい)のご利益があるからです。
言い伝えによると、お不動様の住職は、安心して子供を生み育てることが次の世代の繁栄であると固く信じ、人々の安産を祈願し、荒行の火渡りなど苦行を重ねてお不動様のご加護をお祈りしました。近世では、安産・子育て不動として、女性の参拝者に人気。今でも、元旦には蔵福寺のお坊さんが来て、護摩修行を行い、お祈りをしている。
お不動様の吊り鐘のお話・・・
お不動様の住職は、お不動様の教えを信徒に教え、村々にひろめていきました。お不動様が吊り鐘を鋳造するという話が、村々にひろまったとき、みな、我先にはせ参じました。信徒たちは、真っ赤に溶けた炉の中を見つめながら、我が身につけていたカンザシなど金具をその中に投げ入れ、一心にお祈りしました。傍らでは、お坊さんの読経が続き、すばらしい音色の鐘が完成しました。
  「しずかさや 鐘をはなれて かねのおと」 (詠み人しらず)
この吊り鐘は、残念ながら太平洋戦争のとき、兵器製造という目的で徴発されてしまいました。
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