歌の花園

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夏の終わり-浜田省吾

2011-09-04 14:48:19 | 浜田省吾
  
     1990年6月21日発売
    作詞:作曲    浜田省吾


 今日は大型台風12号も去り、涼しい風が部屋の中に吹きわたり過ごしやすい日です。
 そろそろ夏も終わリ、季節は秋へと変わっていくのですね。
 この頃になると、浜田省吾さんの「夏の終わり」という曲を口ずさみたくなるのです。
 私が浜田省吾さんの歌に出会ったのは10年ほど前で、「路地裏の少年」を聞いてからすっかり
 ハマってしまい、CDや雑誌などはもちろん「省吾辞典」までも買い揃えたほどです。
 ですから省吾さんの事は、かなり知り尽くしているつもりです(笑)。
 そんなわけで特にこの「夏の終わり」は、省吾さん自身が作品に反映されていると感じる曲でも
 あります。
 当時この曲を聴いた熱心なファンは、省吾さんが引退するのではと思ったそうです。
 冒頭の「♪サンディエゴフリ-ウェイを 南に走ってる」を聴くとドライブソングのようですが、実は
 引退を窺がわせるような、かなり重たい内容の歌詞なのです。
 この曲の主人公(省吾さん?)は大学を中退、その後音楽の道に進み成功。
 富、名声、欲しいものはほとんど手に入れた。
 でもそのために、沢山の人を傷つけてきた。
 そんな自分を責める、もう一人の自分との葛藤。

    
    ♪ もう誰の心も 引き裂くことなんてない
     手に入れたものみんな 失ったって 構わない
     残された僅かな時間 静かにひとり暮そう
     潮風と波の音を枕に ひとり暮そう


 私自身も今日まで60年近く生きてきましたが、この歌詞のように何度か何もかも投げ出したいと
 思ったことがあります。
 人生は楽しいことばかりではありません。
 むしろ苦しいことのほうが多いのではないでしょうか。
 「大変」という字は、大きく変わると書きます。
 大変なことを乗り越えるたびに、人はより強く優しく生まれ変わっていくのだと思います。
 省吾さんもこの時期は、お父様がお亡くなりになったり、いろいろ重なって苦しい時期だったと後
 に語っています。
 この苦しい時期を乗り越えたからこそ、今の浜田省吾さんが存在するのではないでしょうか。
  
    ♪ サンディエゴフリーウエイを 南へ走ってる