北に騙されるな！

安倍クンが、慌てて今日、4月17日にアメリカのトランプさんを訪問する。
そしていよいよ、4月27日には板門店で南北朝鮮の首脳会談が始まるが・・・。
両国は、これに先立って標語を定めて「平和、新たな始まり」とした。

振り返れば北朝鮮の指揮官は、役者が1枚も2枚も上の景色だった。
まずは五輪のイベントを巧く操作。
平昌(ピョンチャン)冬季五輪以後の融和ムードを長期的に持続させ・・・。
東京五輪と2022年の北京冬季五輪に参加意欲を示す。

また、平壌公演で訪朝した韓国芸術団を歓迎して、南北融和ムードを演出。
芸術団が到着した3月31日の朝鮮労働党機関紙・労働新聞では・・・。
金委員長と国際オリンピック委員会のバッハ会長との会談を写真入りで大報道。

しかし一方では、こんな塩梅。
米国主導の国連安全保障理事会による追加制裁。
これには強く反発し、米朝首脳会談に臨む空気。

機関紙では、米国が朝鮮に対する制裁の度数を史上最大に高めていると指摘。
公海上での不法取引であるいわゆる「瀬取り」を敢行。
それを遮断する動きには、「愚かな画策」と言って憚らない。

北の指揮官は、非核化を「段階的で歩調を合わせた措置」と言っている。
これは、敵の出方を見ながらの硬軟両面作戦なんだとか。
日米韓等の出方を窺って、日米韓の独自制裁や国連安保理の制裁解除。
米韓軍事演習の規模や日韓による経済協力の見返り等々。

これは北が、20年以上にわたり敢行している常とう手段で「サラミ戦術」とか。
非核化プロセスも段階的に細切れで出して、見返りを得ようとする狡猾な手口。
騙されてはいけないし、拉致問題をもっと大きく前面に押し出すべきだとの指摘も頷ける。

拉致問題を前進させれば、安倍クンの男が上がるのは間違いないのだが・・・。
キミの不手際な対応で、改竄疑惑は大変な盛り上がりを見せる景色。
結果、白旗をあげて政治劇場からの退場では、絵にもなるまい。

さてさて、日米や南北の首脳会談は、どんな進展を見せるんでしょうねぇ～。
いずれの会談も、騙さない・騙されないを切に願いたいですねぇ・・・。