「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

最後の茶会で出会った言葉

2015年12月14日 | お茶三昧



今年最後のお茶会に伺ってきました。

濃茶席の床のお軸は「透関」。
ご亭主は、とても博学でいらっしゃる大学の先生ですので、
わかりやすく説明してくださいました。

「禅宗において,修行の障害となるものをつきぬけること」ということ。
最後にこの言葉に出会うとは、
一年を反省させられ、また気持ちを新たにして、
新しい年を迎えなくてはと、思い知らされました。

ちなみに「玄関」という言葉にも触れてくださいました。
やはり元の意味は禅宗の「玄い道に入る関門」という意味とか。
玄関は修行の始まりなのですね。
なんだかこれからは毎日、通る玄関を、
違う気持ちで通過してしまいそうです。

年の瀬のせわしさを、
忘れさせていただく時間をと出かけましたが、
出会った言葉で、自分をまた、
厳しくも振り返る時間にもなりました。
終わりのないお茶に携わる喜びも、
改めて感じる時間にもなりました。

薄茶席のお軸は「無事」でしたので、
「今年も一年無事に終わってよかったわねえ」
とのんきにしていたら、
「透関」でガツンと頭を打たれたというところでしょうか・・

がしかし、今回も図らずもお正客に。
お決まりだった方が、お膝が痛くて正座がおできなならないと、
堅く固辞されたからです。
正客はいい思いもさせていただけるのですが、
先輩を差し置いて務めるのはやはり身の縮む思いです。

帰り道の話題の中心は、
またもやお正客譲りの戦いに負けたことに関してでした。
上手にお正客をお断りすることは本当に難しいです。
いつも押し切られる私です。
これもまだまだ修行が足りないと。


今日から暮れの28日まで、
一気に走って、今年が終わります。
突き抜けることはできませんが、
暗い中をとにかく前に進みますね。



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