今日は重陽の節句でした。
菊の節句とも言いますね。
稽古場の寄付きに下げた短冊です。
「なんとお読みするのですか」と。
「とおりのもと」と読みますが、
中国の詩人陶淵明の歌から取られています。
「菊を採る東籬の下、
悠然として南山を見る。」
ですからこの言葉から、菊を思い浮かべてほしいというわけです。
さて名残の茶事にやつれ風炉を使うことになり、
鉄風炉には、灰の前土器は赤ということで、
どこかにしまってあるはずと探してやっと見つけました。
前回の名残の茶事の時は五行棚で中置をしたので、
やつれ風炉を使うのは初めてです。
前回のご亭主で、使うことができなかった方が、
「お稽古の時にもつかわせていただけますよね。」と。
ちょっとうらやましいのかも。
大丈夫。せっかく出して灰形まで作るのですから、
お茶事に参加できなかった皆さんにも楽しんでいただきますよ。
それにしても、日中はまだまだ残暑が厳しいですね。
早く自然の風を入れながらの稽古がしたいです。