昨日は月に一度の家元道場でのゼミに出かけました。
この時期の和服は着るのに覚悟がいりますが、
幸い早朝ということで、出かける時はまだいくらか涼しかったので助かりました。
酷暑の夏に和服を着ての勉強会は「修行」という言葉がちらつきますね。
実技も講義も実のある時間でした。
新しいことを学んで刺激を受けるのは、
自分の喜びでもあり、
何をどのようにお稽古の皆さんに教えて差し上げようかと考える、
ヒントと意欲の源なんですよね。
暑い中を参加の皆さんへの配慮でしょうか、
少し早く講義も終了は嬉しかったのですが、
丁度一番暑い時間の午後二時過ぎの帰路となってしまいました。
お茶道具屋さんを眺めてちょっと涼み、
地下鉄に乗り込みながら、 暑さ引き金になったのか、、
「かき氷が食べたいですね」ということになりました。
ご一緒のおなかまと乗り換え駅の上野で、
最近できた駅中の「エキュート」をぶらつきながら、
かきごおり・・かきごおり・・と探してみました。
残念ながら、かき氷を食べさせてくれそうなお店はありませんでした。
食べたいと思ったものがレトロ過ぎたのでしょうね。
そうなると、先日かき氷を注文しようとして、
今月のおすすめ・・という「あんみつ」に変えてしまって食べそこなったかき氷が、
未練がましく頭に浮かびます。
そうそう、もう20年ほども前ですが、どうしてもかき氷が食べたくて、
あの赤と青の「氷」の旗印を仕事帰りに探し回ったこともありましたっけ。
そのころでさえレトロな看板の出ているお店はなかなかなく、
やっと一軒見つけたのを思い出します。
かき氷にはいろいろと思い出があり、
懐かしさのあまり暑くなると、必ず食べてみたくなるのです。
それもこんなタシンプルなものをね。
ビー玉みたいな色ガラスの器に、
分かりやすい色のシロップがかかっているだけの。
一時豪華なフラッペが出た時は。
「こんなんじゃない・・」と思いました。
今度チャンスがあったら、
みつ豆にも、ところてんにも、もちろんあんみつにも誘惑されずに、
まずは「かき氷」を必ず注文します。