「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

幻のかき氷

2011年07月19日 | 美味しい話


昨日は月に一度の家元道場でのゼミに出かけました。

この時期の和服は着るのに覚悟がいりますが、
幸い早朝ということで、出かける時はまだいくらか涼しかったので助かりました。
酷暑の夏に和服を着ての勉強会は「修行」という言葉がちらつきますね。

実技も講義も実のある時間でした。
新しいことを学んで刺激を受けるのは、
自分の喜びでもあり、
何をどのようにお稽古の皆さんに教えて差し上げようかと考える、
ヒントと意欲の源なんですよね。

暑い中を参加の皆さんへの配慮でしょうか、
少し早く講義も終了は嬉しかったのですが、
丁度一番暑い時間の午後二時過ぎの帰路となってしまいました。

お茶道具屋さんを眺めてちょっと涼み、
地下鉄に乗り込みながら、 暑さ引き金になったのか、、
「かき氷が食べたいですね」ということになりました。

ご一緒のおなかまと乗り換え駅の上野で、
最近できた駅中の「エキュート」をぶらつきながら、
かきごおり・・かきごおり・・と探してみました。
残念ながら、かき氷を食べさせてくれそうなお店はありませんでした。
食べたいと思ったものがレトロ過ぎたのでしょうね。

そうなると、先日かき氷を注文しようとして、
今月のおすすめ・・という「あんみつ」に変えてしまって食べそこなったかき氷が、
未練がましく頭に浮かびます。

そうそう、もう20年ほども前ですが、どうしてもかき氷が食べたくて、
あの赤と青の「氷」の旗印を仕事帰りに探し回ったこともありましたっけ。
そのころでさえレトロな看板の出ているお店はなかなかなく、
やっと一軒見つけたのを思い出します。
かき氷にはいろいろと思い出があり、
懐かしさのあまり暑くなると、必ず食べてみたくなるのです。
それもこんなタシンプルなものをね。


ビー玉みたいな色ガラスの器に、
分かりやすい色のシロップがかかっているだけの。
一時豪華なフラッペが出た時は。
「こんなんじゃない・・」と思いました。

今度チャンスがあったら、
みつ豆にも、ところてんにも、もちろんあんみつにも誘惑されずに、
まずは「かき氷」を必ず注文します。

 

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