グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

裏砂漠の植物たちの生きざま!

2021年06月13日 | 植物
2019年9月、台風による暴風で巻き上げられた小石(スコリア)や火山砂によって、風上側の樹皮が無残に剥がれた裏砂漠の樹木たち。
昨春には、残った樹皮からたくさんの葉を出したものの、花は一つも確認できませんでした。

「今年は花が咲いたのだろうか?」
気になっていたので、6月になってから2回(6月7日と10日)見に行ってきました。

台風後4ヶ月ほど経った2020年1月には、樹皮が剥けた白い幹が生々しかったオオバヤシャブシは

今年は、ワサワサ緑の葉を伸ばしていました。

そして、なんと、実ができていました!

確認できたのはすべて、今年の春にできた緑色の実でした。
樹皮が剥がれる大ダメージから1年半で、花を咲かせる力があるってスゴイですよね😊

一方こちらの2本は、2020年1月撮影のニオイウツギ(左)とオオシマザクラ(右)です。

ここも今年の6月7日は、葉がワサワサしていました!


かつては、暴風にさらされた木の幹が痛々しかったサクラは

今は木漏れ日の中を覗き込まなければ、半分しか樹皮がない木だということはわかりません。

果実はひとつも見つからなかったので、花は咲かなかったのだと思いますが、
葉を地面に這わせて光を奪いに行くたくましさでした!

(来年は花が咲くかな?)

そして、荒れ地が得意なニオイウツギは、しっかり花をつけていました!

さすが〜!!


最後にハチジョウイボタという、どちらかというと低木の森に多い植物は…

他の草に守られて、近づくのが困難な状況に💦

蕾も花も確認できなかったけれど、葉っぱは目一杯元気でした😊

やはりオオバヤシャブシや、ニオイウツギという大島を代表するパイオニア植物たちは、いち早く子孫を残すための花を咲かせ、サクラやイボタは花を咲かせるまでには少し時間がかかるようです。

意外な結果ではないけれど、やはり目の前で見ると「なるほどなぁ〜!」と感心します😊
裏砂漠の植物たちの生きざま、非常〜に興味深いです❤️

(かな)
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