グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

卵で冬をすごすのだ

2011年12月23日 | 
今年は、庭のシナヒイラギの実がたくさん付きました↑。
例年、もうなくなっている時季ですが、
この実を好んで食べる鳥たちが少ないのか、
山に他の食べ物が豊富なのか分かりませんが、
食べられずに残っています。

冬至を過ぎ、
もう、虫の季節は終わったと思っていたら、
今日もカマキリが窓の網戸に付いていました(笑)

腹が大きな、メスのオオカマキリです。
まだ、産卵するのかな?

カマキリの仲間は卵で冬を乗り越えます。
大島で最も目にすることが多いのは、
このカマキリの卵ではないでしょうか?
これ↑は、オオカマキリの卵です。

草原や庭などで、よく見かけます。

整形途中のような、こちら↓は、コカマキリかな。
草の茎や葉に絡みつくようについている大きなかたまり。
表面は、焼き麩にも似ていますし、
初夏に産卵するモリアオガエルの卵塊にも似ている感じです。

普通、カマキリの卵(たまご)と呼んでしまいますが、
卵鞘(らんしょう)または、卵嚢(らんのう)という、
卵を保護する緩衝材のようなものです。

垣根のマキノキにもついていました↓。
泡状の物が固形化して、
気温の変化や雨露、衝撃などから卵を守る働きをしています。

ウメの枝にもつけられていました↓。
こちら↑は、小さめなのでコカマキリかも知れません。

タブノキの幹にも↓。
これ↑は、ハラビロカマキリの卵で、
オオカマキリの卵鞘より小さくて堅い感じです。

ハラビロカマキリは、
こんな具合に高い場所まで登って産卵します。
このシロダモは樹高14メートルほどで、
この卵は、地面から7.3メートルほどの少し窪んだ所にありました。
二連梯子で登って撮影したので、確かです(汗)

左側が、裏庭のヨモギの茎に付いていた
ハラビロカマキリの卵。
右側は、イノコヅチの茎に付いていたオオカマキリの約4センチの卵。
サイズと質感の比較です。

この中に、オオカマキリで200~300個の
長楕円形をした卵が入っています。

それは、こんな具合↓です。
オオカマキリの卵鞘↑は、内側に空間があり、
その壁に卵が並んでいます。

えっ?! それより、その説明に5つも輪切りにしたのは、お前かって?!

ごもっともです。かわいそうなことするなよーっ、と
非難のコメントが殺到しそうです。

が、こんな具合になって落ちていたのを拾いました。
左の3つは、差木地の農道で。
右の2つは、元町の山手のお宅の庭先でした。
周囲には草刈の跡などはありませんでした。。

いったい誰の仕業でしょう?!
また、宿題ということで。

(なるせ)
 
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