グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ジオパーク研究会月例企画『 赤ダレ初巡り 』

2021年01月10日 | 火山・ジオパーク
今日は、ジオパーク研究会の今年初の月例企画『 赤ダレ初巡り 』に行ってきました。

事前の検温等体調管理やマスク着用のほか、活動中の飲食やおやつの受け渡しなども中止しての野外活動。

集合場所に行ったら、「伊豆大島火山地質図」作者の川辺先生の姿が!
大島に海岸線調査で滞在中で、活動に参加してくれたようです。(ジオ研島外会員なのです)

歩いている途中の地面を見て、「これは三原山ができた時の大噴火の火砕サージ(火山灰と空気の混ざった高熱の爆風)の跡」と教えてくれました。


三原山の西側に位置するこのあたりは火砕サージの跡がいっぱいあります。

激しい爆発で砂がより細かく砕かれ、水と合わさって石膏のようになったものとのこと。

まるでコンクリートの人工物みたいですよね。


私が赤ダレへ行く時は、必ず観察をしている石。

「一番上の石が、いつか転がり落ちてしまうのでは?」と、心配し続けて、はや10年以上(笑)

この絶妙なバランス、すごくないですか?(笑)

下から上に起こった出来事を想像するに、マグマのしぶきがアラレのように降って、火砕サージが何度も起きて、再びマグマのしぶきが降って、火災サージがまたまた何度も起きて、その後、ちょっと多めにマグマのしぶきが降って、トドメに大きな岩がど〜〜んと飛んできて、その後、風雨にさらされて今に至る…って感じでしょうか?

沢には、三原山と交差するような方向に縞模様が入っていて、不思議な感じがしますが


「カルデラ壁だから」と言われて、納得しました。


三原山の裾野にある小高い丘(右側黒い高まり)は、「600年ほど前の大噴火の割れ目噴火でできたものかもしれない」と、今、研究中の新情報を教えてもらいました。


大きな目玉焼きのような岩は、1987年の爆発で飛んできたもののようです。

最初に周りが冷え、柔らかかった中央が発泡して、あとから盛り上がったとのこと。

と、あれこれ観察を楽しみながら、2021年初の赤ダレの景色を眺めました。

みんな思い思いに景色を楽しんでいましたが、私的には…

足元に「オカッパ頭の女の子の横顔」と…


冬なのに活動しているクモを見つけて嬉しかったです(笑)

(コモリグモの仲間かな?)

帰り道は、大室山や富士山を正面に見ながら歩きました。


前日までの強風が止んで、爽やかな青空が広がる1日でした。

今日のこの景色の中を、みんなで歩けたことに感謝☺️

(かな)
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