グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

2つのツアー

2010年12月19日 | ツアー
金曜日、土曜日とツアーで山へ行きました。

金曜日は2名のお客様と温泉ホテルのスタッフの方たち総勢8名で、
テキサスコースから温泉ホテルに抜ける道を歩きました。

テキサスコースはちょうど安永の時代に流れ下った溶岩流が、外輪山の縁の上を乗りこえ埋めていったために、
カルデラの中と外とを隔てるような外輪山が表面上わからなくなっているコースです。

常緑の森からススキ野原への変化が連続的で、他の道とはまた違う趣があります。

コース上ではヒサカキの実が、ツヤツヤの美味しそうな実をつけていました。

同じカルデラの中で、まだたくさん食べ残されているハチジョウイヌツゲの実に比べて、ヒサカキの実は
食べられて無くなっている物も多いので、[美味しいのかな~?」と気になっていたのです。

早速味わってみました!

「意外と甘い~。」
ヒサカキはちょうどオオシマザクラの実にどことなく似る、ホンワカとした味でした。

中はこんな風に果肉が多く、まるでイチジクのような感じでした。

私が意外な甘さに喜んでいたら参加者の方から「でも、お歯黒になっていますよ。」と教えられました(^_^;)

皆さん、「染物に使えそう~。」と味より果実の色の濃さに反応していらっしゃいました。

この日は風も弱く、天気も良かったので裏砂漠に立ち寄ってみました。
ここは、360度見渡せる景色が、最高に気持ちの良い場所です。

黒い山(櫛形山)、青い海、茶色いイタドリが点在する溶岩流、一面のススキ野原、緑の森を抱える外輪山、
こんなに様々な景色が、噴火や風や植物たちの命がけの戦いによって作られてきたのです。
この場所で景色を眺めるたびに、大島は本当に宝物をたくさん持った島だなぁ~、としみじみ思います。

そして昨日は東京で自然環境系の勉強をしている学生さんたちを、三原山を中心に鴻池と2人で2班に分けて案内しました。

まずは全員集合の図。

もともと自然に興味のある方達であるためか、学生さんたちは生き生きと、初めて触れる火山を楽しんでくれていました。

溶岩流の上でも皆さん乗り良し~。


溶岩が降り積もった面が出ている壁では、すかさず壁に触って確認。


キョンの足跡も真剣に観察。


生徒さんたちを引率していらしたのは動物の解説員として動物園に勤務した後、現在は動物のTV番組を手掛けるS氏。

意識の高い方だったからか短い時間の中で、火山という地球の営みやその中で生きる生物たちの関わり等、大島の魅力を良く理解して下さり、楽しい会話をしながら歩きました(^。^)

歩き終わって後ろを振り返ったら、三原山が夕日で赤く染まっていました。

午前中のツアーが多いせいか、こんな風に山だけが赤く染まるのを見たのは、本当に久しぶりです。
「エアーズロックみたい!」と思わず叫んでしまいました。

男子生徒さんの中には、カメラを持っている方も多く(写真の授業も有るとのこと)夕日に染まる富士山も良い被写体になっていました。


この日の三原山の風景が、皆さんの心の中に何かを残せますように。

(カナ)

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