社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

ひきこもりを救済するのか、切り捨てるのか --ひきこもり実態調査--

2008-05-15 16:34:33 | 医療

 東京都内の若者の20人に1人弱は将来、「ひきこもり」に陥る可能性があるという。格差社会や年金制度への不安、それ以前に温かい家族を築くのが困難な時代背景が影響しているのだろうか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080515-00000092-san-soci

 この調査は、東京都が昨年9月~今年1月、無作為抽出した15~34歳の男女約2700人を対象に、戸別訪問によるアンケート形式で実施したもの。1388人から回答があった。

 こうした調査は調査方法によって結果が変わる可能性があるので、鵜呑みにすることはできない。特に2700人を調査対象として、回答が得られたのが約半数の1388人であるということ、未回答の人達はどんな理由で回答しなかったのか注意する必要がある。

 この調査は戸別訪問で行っているので、個人情報も特定される。「ひきこもり」というのは決して良い印象はない。だから本当はひきこもりか或いはそれに近い状態でも、回答しなかったり敢えて嘘の回答をするなど、ひきこもりの実数が少なくなるような調査の仕方になっているようにも思える。

 つまり、調査側である東京都はひきこもりの実数をなるべく少なくしたいという意図があるのではないかと推測できる。もしも実数を把握したいのなら、調査票を各家庭に配布して、回答を匿名で投函できる仕組みにするべきではなかったろうか。

 また、ニュース記事の中にもひきこもりを異端児的な扱いで見ている雰囲気が伺える。「ひきこもりに心理的に同調する傾向がある人は、ひきこもりに同意しない94%と異なる心理傾向がある」といった趣旨の言い回しは、明らかにひきこもりは社会の落ちこぼれといわんばかりの印象だ。

 学校でも成績が悪い生徒や、職場でも仕事の遅い人など、どこの社会でも劣等的な人はいる。しかし社会はそうした人にも何らかの支援をして今まで互いに共存をしてきたはずだ。だが弱者切捨ての社会がますます顕著になりつつある昨今、あらゆる分野で切り落とされた人達は行き場を失うことになる。自殺者が一向に減らない傾向や、或いは開き直って犯罪に手を染めてしまう人など、窮地に立たされた人達を増やすことは決して社会に利益をもたらさない。

 しかし、公共のやることは相変わらず女性が働き易い環境整備などといって、保育所の増設や女性の就労支援、更には女性専用車両の拡大ばかりに徹している。しかも当の女性達はそうした恩恵にあやかりながら、落ちこぼれた男性を助けるどころか、男が弱くなったなどと更に追い討ちをかけるかのように軽蔑している。しかし同じ落ちこぼれでも女性に対しては同情的だ。だか自分達が手助けするわけではなく、男性に対して弱者の女性を守れと強要する。

 こうした弱者切捨ての社会は、フェミニズムと密接な関係がありそうだ。女性だけを支援し、その過程において女性は弱者だという詭弁を使いながら男性だけに負担を重くして男性を弱体化させ、切り捨てていく。挙句の果てに犯罪など犯そうものなら徹底的に非難して厳罰論だけを主張し、男性全体への憎悪心の追い風にする。しかし女性の犯罪者の場合には社会的な支援が足りないからと同情論を展開する。

 ひきこもりの男女比は今回の調査結果では不明だが、過去の同様の調査では約7割が男性だったと記憶している。女性より男性にひきこもりが多いのも、フェミニズムの女性優遇社会を反映していると言えるのではないだろうか。

にほんブログ村 政治ブログへ にほんブログ村 ニュースブログへ (ランキングにご協力下さい。リンク先にも関連サイト多数。)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。